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TEAM SHACHIの秋本帆華が、7月11日より上演される舞台『アオアシ』に出演する。原作はJリーグのユースチームの奮闘を描いた人気サッカー漫画で、秋本は主人公が所属するチームの練習場に通う、サッカー好きの女の子・海堂杏里を演じる。舞台経験がほぼない彼女にとって大きな挑戦になりそうだが、舞台にかける思いや見どころについて語ってもらった。

サッカーを詳しく知らなくても楽しめる舞台だと思う

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―― 『週刊ビックコミックスピリッツ』(小学館)で連載中の『アオアシ』ですが、読んだことはありましたか?

「原作の大ファンで単行本も全巻持っています! 以前、『スピリッツ』さんの表紙をやらせていただいたとき、編集の方に「『アオアシ』大好きです」ってお話をしたら、「それならコラボしましょう」ってなって、『アオアシ』と私のコラボ漫画を掲載してくださったことがありました。そのコラボ漫画をamipro(舞台『アオアシ』の企画・製作)の方がたまたま読んでいて、今回オファーをいただいたんです。まさか大好きな『アオアシ』の世界に自分が入れるなんて想像もしていなかったけど、本当にうれしかったです!」

―― 『アオアシ』の魅力はどんなところだと思いますか?

「今まで色々なサッカー漫画を読んできました。派手な必殺シュートが決まると、スカッとした気持ちになれるのがいいですよね。ただ、『アオアシ』は、ほかのサッカー漫画とはちょっと違っていて、部活動のサッカーではなくて、Jユースが題材になっているんです」

―― Jユースの世界に焦点を当てたサッカー漫画は珍しいですよね。

「漫画の場合だと、主人公たちのチームが泥臭い戦い方をするのに対して、Jユースはエリートチームとして描かれるパターンが多いんです。どちらかといえば、ヒール役として登場するんですよね。だから、どうしても主人公たちのチームを応援したくなっちゃうんですけど、『アオアシ』を読んで「Jユースにだって苦悩や葛藤はあるし、ひとりひとりの選手にドラマがあって、かっこいいじゃん!」という新たな発見がありました。しかも、細かな戦術が描かれていて、すごくリアリティがあるんですよ。こういうサッカー漫画もあるんだ! と衝撃を受けて、『アオアシ』がきっかけで本物のサッカーも見てみたいと思いました」

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―― 実際にJリーグの試合も観戦したとか?

「TEAM SHACHIが名古屋グランパスの『鯱の大祭典』の広報大使に就任して、サポーターとして試合を見る機会があったんです。スタジアムで試合を観戦したら、『アオアシ』のなかで描かれていたことがフィールドで起こっている!と思って興奮しちゃいました。「トライアングルを再構築した!」とか(笑)」

―― どっぷりハマってしまった。

「サッカーについて詳しく知らなかったけど、『アオアシ』を通してサッカーの楽しさに気づきました。最近では、名古屋グランパスのサポーターの方たちが書き込んでいる掲示板もチェックしています(笑)」

―― そんな秋本が演じるのは、強豪Jクラブ「東京シティ・エスペリオン」の親会社・海堂電機の社長令嬢・海堂 杏里(かいどう あんり)。

「とにかくサッカーが大好きで、将来は自分も監督になりたいという夢を持っていて、ユースの現場に足しげく通う女の子です。杏里ちゃんは試合を見ながら解説をするんですけど、サッカーの知識がめちゃくちゃ豊富なので、セリフの情報量も多いんですよ。ご令嬢だから品があっておっとしりしているんだけど、試合のテンポを落とさないように早口でしゃべらなくてはいけなくて、そのあたりのバランスが難しいです。本番では、試合中に選手がどんな動きをしているか、わかりやすく説明できるように頑張ります!」

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―― 佐武宇綺さんとのWキャストですが、佐武さんの演じる杏里はどんな印象ですか?

「宇綺ちゃんの杏里は余裕があって大人っぽいんです。私はすごく必死で、とにかく「監督になりたい!」っていうサッカー愛にあふれている感じの杏里。それぞれお芝居が全然違うんですけど、私たちの杏里に合わせて、キャストのみなさんもお芝居を変えてくるんですよ。現場の空気や相手の息遣いに合わせてお芝居を変えるから、本物の役者さんはすごいなぁ…って思いました」

―― 舞台に出演するのは約2年ぶりですね。

「とにかく稽古の進むスピードが速いので、最初は置いていかれないように必死でした。ただ、ほとんど舞台経験がない新参者の私に、稽古が終わってからもみなさん残って「ここはこうしたほうがいいよ」ってアドバイスをしてくださるので、本当にありがたいです。稽古場のエアコンが壊れちゃって、おでこに冷却シートを貼って、みんな汗をダラダラ流しながら稽古したこともあったけど、チームワークもより高まったんじゃないかと思います」

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―― 主人公の青井葦人をはじめ、魅力的な選手がたくさん登場しますが、気になるキャラクターは?

「個人的には大友(栄作)かな。主人公のそばで支えて、主人公をちゃんと立たせてくれるキャラクターを好きになる傾向があるんですよ。『NARUTO-ナルト-』だったらシカマルで、『キャプテン翼』でいえば岬くん。いつもなら、そういった主人公の隣にいるキャラクターの目線で漫画を読むことが多いんですけど、稽古のときに、ライバルの東京武蔵野蹴球団ユースの金田(晃教)の目線で見てみたんです。そうしたら自分でもびっくりするくらい感情移入しちゃってボロ泣きしました。今回の舞台も、それぞれにドラマがあって、キャラクターの魅力がたくさん詰まっていますよ!」

―― あらためて舞台の見どころを教えてください。

「原作を好きな人はぜひ観に来てほしいです。舞台は、漫画のコマとコマの間の描かれていないところも埋めてくれるじゃないですか。たとえば、主人公のアシトにスポットライトが当たっているときに、ほかの選手が何をしているのかは漫画では描かれないけど、舞台だったらそこにも注目して観ることができると思うんです。そういったマニアックな見方もできるし、サッカー未経験者の私もどハマりした作品なので、サッカーを詳しく知らなくても楽しめる舞台だと思います。キャストのみなさんも本気で『アオアシ』に挑んでいるので、熱い気持ちを受け取ってほしいです。私も『アオアシ』の魅力を、舞台を通して本気で伝えたいと思っています!」


Writing:宮田英一郎

インフォメーション

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(C)小林有吾・上野直彦・小学館/amipro

STAGE

『アオアシ』


日程:2019年7月11日(木)~7月15日(月・祝)
※秋本の出演日は7月11日(木)、12日(金)、15日(月・祝)
会場:シアター1010
※最終日はSOLD OUT。他公演は当日券あり

愛媛に暮らす中学三年生・青井葦人(あおいアシト)。
粗削りながら、強烈なサッカーの才能を秘めているアシトだったが、まっすぐすぎる性格が災いして、大きな挫折を経験することに―――
そんなアシトの前に、東京にある強豪Jクラブ「東京シティ・エスペリオン」のユースチーム監督・福田達也(ふくだたつや)が現れる。
アシトの無限の可能性を見抜いた福田は、東京で開催される自チームのセレクションを受けるよう勧める。
将来、日本のサッカーに革命を起こすことになる少年の運命は、ここから急速に回り始める!!

▼公式サイト
http://www.39amipro.com/aoashi/



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