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濱田岳 映画「グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~」公開記念舞台挨拶!
原作は、昭和の文豪・太宰治の未完の遺作を、鬼才、ケラリーノ・サンドロヴィッチが独自の視点で完成させ、第23回読売演劇大賞最優秀作品賞に輝いた戯曲「グッドバイ」。『八日目の蟬』で日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞した成島出が監督を務め、新たな魅力に満ちた人生喜劇映画となっている。
戦後の混乱から復興へ向かう昭和のニッポン。文芸雑誌の編集長の田島周二は、気がつけば何人もの愛人を抱える始末。このままではいけないと愛人たちと別れる決心をしたものの、優柔不断な田島は、彼女たちを前にすると別れを切り出すことができない。困り果てた田島は、金にがめつい担ぎ屋・キヌ子に、女房を演じてくれと頼み込む。そう、キヌ子は泥だらけの顔を洗うと誰もが振り返る女だったのだ。男は、女と別れるため、女は、金のためー。こうして、二人の“嘘(にせ)夫婦”の企みが始まった。
濱田は、田島を尊敬する編集部員・清川伸彦を演じている。
上映後に行われた舞台挨拶にて濱田は、「こんなにたくさんのお客様の前でご挨拶できることを嬉しく思っています。今日は短い時間ですが、よろしくお願いします。」と挨拶。
タイトルにちなみ、“自身がついた『嘘』”について聞かれ、「アメリカの映画に出演する機会があったのですが、入国のときのビザが観光用のものとは違っていて、職業のところに“Actor”と書いてあったんです。それを入国審査官の方に渡したら、“お前がアクターかい?”と言われて(笑)。そこからバンバン質問をしてきて、“じゃあ日本で何の映画に出てるの?”とか聞くんですよ。本当に出たことがある映画を話したのですが、“それは知らないな“と返されてしまって(笑)。羽田便だったので後ろに日本のお客さんがいっぱい並んでいて、僕が自己アピールをしているところをずっと見られていたので、早く通してくれないかなと思っていました。でも、審査官の方がすごく映画好きだったようで、“俺は日本の映画こんなの知ってるぜ。Ken Takakuraとかさ”と話してきたので“Ken Takakura!イエス!イエス!”と言ったら、“えっ、ユーノウ?フレンズ?”と聞かれたので、“イエス!”と答えて、(高倉健さんと)ご挨拶もしたことがないぺーぺーの俳優が高倉健さんと友達だと嘘をつきました(笑)。そのあと入国できまして、審査官の方に“お前頑張れよ!”と言われたので、“頑張るわ!”と返しました。」と語り、会場が笑いに包まれた。
映画「グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~」は全国公開中!
ぜひ劇場でお楽しみください。
(敬称略)