MOVIE
窪田正孝 新宿区×映画「初恋」歌舞伎町クリーンイベント!
映画「初恋」は、三池崇史監督によるオリジナル作品。希有の才能を持つプロボクサー・葛城レオが、負けるはずのない相手との試合でKO負けを喫したことから人生の歯車が一気に狂い、アンダーグラウンドの世界で巻き起こる人生で最高に濃密な一晩が描かれる。
カンヌ国際映画祭 監督週間やトロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門での上映は映画ファンを大いに沸かせ、異例の全米先行公開。世界30以上の映画祭から招待され、米批評家サイトRotten Tomatoesでは【96%フレッシュ】という高評価を獲得(2020/1/24時点)した三池監督“初”のラブストーリーがいよいよ日本に凱旋となる。
この日は、同作の撮影舞台である新宿・歌舞伎町へ恩返しするため、<歌舞伎町クリーンイベント>を実施。約60名のボランティアの方々と共に、映画「初恋」から三池崇史監督と窪田がイベントに参加した。
出発式で窪田は、「映画でお世話になった歌舞伎町の街をボランティアの皆さんと一緒にクリーンにできたらと思っています。よろしくお願いします。」とコメント。
新宿区役所をスタートし、歌舞伎町の街を周りながら清掃活動を終えて、「歌舞伎町の街自体キレイでしたが、細々したゴミが残っていて、大それたことはできないけれど小さいことでもやることで気持ち良くなりましたし、キレイになっていくことはすごく良いことだなと思いました。少しでも活動に参加できたことを嬉しく思いました。」と話した。
その後、映画「初恋」の話題となり、歌舞伎町での撮影を、「周りにスタッフさんも誰もいない状態で遠くから撮っていただいていた時に、“あいつ見たことある”と絡んでくる方もいて、それがリアルに感じて好きでした。また、歌舞伎町で大森南朋さんをぶん殴ったことは僕の中で良い経験でした(笑)。」と振り返ると三池監督から“もっとクリーンな「初恋」っぽいこと言ってよ”とツッコミが。窪田は、「(レオとモニカの)出会いも歌舞伎町。いろいろな役の歴史が集約されています。」と話した。
撮影は夜の歌舞伎町で行うことが多かったが、周ってきた昼の歌舞伎町との違いを聞かれ、「人が違う印象がありす。夜の名残が残っている方もいたし、新しい朝を迎えて来られる方もいて。両面の顔を持っている街は他にはない気がしました。」と答えた。
また、歌舞伎町での思い出は?という質問があがり、「10年位前に三池さん演出の「座頭市」を観たのですが、それがコマ劇の最後の年だったと聞きました。あの時観た舞台がとても印象に残っています。」と話した。
映画「初恋」は、2/28(金)全国公開。
ぜひ劇場でご覧ください!
【STORY】
欲望うずまく新宿・歌舞伎町。天涯孤独のプロボクサー・葛城レオ(窪田)は稀有な才能を持ちながら、負けるはずのない格下相手との試合でまさかのKO負けを喫し、試合後に受けた診察で余命いくばくもない病に冒されていることを告げられた。
あてどなく街を彷徨うレオの目の前を、少女が駆け抜ける。「助けて」という言葉に反応し咄嗟に追っ手の男をKOする。が、倒した男は刑事!レオは懐から落ちた警察手帳を手に取ると少女に腕をひかれ現場を後にする。少女はモニカ(小西桜子)と名乗り、父親に借金を背負わされ、ヤクザの元から逃れられないことを明かす。さっきレオが倒した男は刑事の大伴(大森南朋)で、ヤクザの策士・加瀬(染谷将太)と裏で手を組み、ヤクザの資金源となる“ブツ”を横取りしようと画策中。その計画のためにモニカを利用しようとしていた。
ヤクザと大伴の双方から追われる身となったレオは、一度はモニカを置いて去ろうとするが、親に見放され頼る者もいないモニカの境遇を他人事とは思えず、どうせ先の短い命ならばと、半ばヤケクソで彼女と行動を共にする。
かたや、モニカと共に資金源の“ブツ”が消え、それを管理していた下っ端組員のヤス(三浦貴大)が遺体で見つかったことを、その恋人のジュリ(ベッキー)から知らされた組員一同。組長代行(塩見三省)のもとで一触即発の空気が漂う中、刑期を終えて出所したばかりの権藤(内野聖陽)は、一連の事件を敵対するチャイニーズマフィアの仕業とにらみ、組の核弾頭・市川(村上淳)らと復讐に乗り出す。ヤスの仇を自らの手で討ちたいジュリもそれに続いた。
一連の黒幕と疑われたチャイニーズマフィアのフー(段鈞豪)もまた、売られたケンカを買ってシノギを乗っ取ろうと、モニカとブツの行方を追うために、構成員のチアチー(藤岡麻美)に命じて兵力を集めにかかる。
ヤクザと悪徳刑事にチャイニーズマフィア。ならず者たちの争いに巻き込まれた孤独なレオとモニカが行きつく先に待ち受けるものとは……。欲望がぶつかりあう人生で最も濃密な一夜が幕を開けた!
(敬称略)