MOVIE
太賀 映画「あの日々の話」東京国際映画祭 舞台挨拶!
同作は、玉田真也監督の主宰する劇団・玉田企画による同名舞台原作の映画化。物語の舞台となるのは、とある大学のあるサークルで代表選挙が行われた日の二次会のカラオケボックス。当初和やかに進んでいた会が、思わぬきっかけから若者たちの裏切りと騙し合いの泥沼に発展する。大学デビューをした若者たちの、滑稽で無様な青春群像劇が描かれる。
舞台挨拶にて太賀は、「カラオケの店員役をやらせていただきました、太賀です。(舞台版の)再演を観てこんなに面白い作品があるのかと思っていて、まさか僕自身が出られると思っていなかったので、今日この場に立ててラッキーな気持ちでいます。皆さんにも楽しんでいただければと思います。よろしくお願いします。」と挨拶。
出演の経緯について、「知人から玉田企画という劇団がすごいという噂を聞いていて、色々な方が玉田さんを絶賛していたんです。すぐに調べたら『あの日々の話』がちょうど上演中で、なんとかして観に行きたいなと思っていた時に、お仕事をご一緒したことのある深田晃司監督が玉田さんとトークショーする日があって、たまたまその日の午前中に深田さんと仕事をしていたので、トークショーを観に行ったんです。その後に玉田さんとお話しする機会があって、そこで盛り上がってという感じです。」と明かした。
玉田さんの作品の魅力ついて問われると、「とにかく緻密だなと思いました。出ているキャラクターの個性だったり内面だったりの機微が豊かで、観ていてドラマが起こっているというよりかは人と人とのコミュニケーションが乱反射して物語になっていくという膨らみ方が素敵です。」と絶賛。
撮影現場でのエピソードについて話を振られると、「僕もそれなりに準備をして現場に行くのですが、ここまで動揺した現場は近年珍しいというぐらい動揺しました。というのも、芝居が完璧に出来上がっているんですよ。映画版でもリハーサルをやられていて、どう見ても完璧だったので、そこに入る作業が難しかったです。芝居を磨き上げていく時間というのは普通の現場ではあまり無くて、演劇ならではの”稽古があって、本番があって、再演をやって、また稽古をして映画に臨む”というブラッシュアップされたものだったので、それに付いていくのが必死でした。なので、稽古期間というのは演劇に限らず必要なんだなと思って感動しました。貴重な体験でした。」と振り返った。