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内野聖陽 ドラマスペシャル「琥珀の夢」記者会見!

内野聖陽主演、日経ドラマスペシャル「琥珀の夢」の記者会見が10/4(木)テレビ東京天王洲スタジオにて行われ、檀れいさん、西田敏行さんと共に内野が出席した。

原作は、ベストセラー作家・伊集院静の長編小説『琥珀の夢 小説 鳥井信治郎』で、日本の洋酒文化を切り拓いたサントリー創業者・鳥井信治郎の人生を描いた物語。

同作では、そんな鳥井をモデルにしつつ、一人の人間が新たな価値観を創造するという大きな夢を抱き、それを成し遂げるまでの物語を、仮名で構成するフィクションとしてドラマ化。
「やってみなはれ」の精神で、圧倒的な行動力と生まれ持った愛嬌を活かして日本初の国産ウイスキー造りに心血を注ぎ、やがて日本一の洋酒メーカー「暁屋洋酒店」の創業者となる主人公・鳴江萬治郎を内野が人間味たっぷりに演じる。

会見にて内野は、「明治から大正、昭和に渡る激動の時代を生きた男の話をすばらしいキャストの方々とご一緒出来て、現場は本当に充実感にあふれていました。それが映像にも反映されているのではないかと思います。今日はよろしくお願いします。」と挨拶。

印象的なシーンについて、萬治郎の恩師・小南理助役の西田さんとのシーンをあげ、「西田さんはアドリブで遊ばれる方(笑)。萬治郎がワイン作りに成功して、これからウイスキーを始めたいと師匠である小南のところに行くのですが、小南に“やめなはれ”と反対され、萬治郎は“やってみんことには、やれるかやられへんか分からしまへんやろ”と食いつくんです。その時に、小南が“ワシが年を取って元気がなくなったからと思っているんだろう“と言い放って、萬治郎が”そんなことはありません“と返す場面があるのですが、西田さんが”絶対俺のこと年取ってると思っているやろ“とアドリブで遊ばれてきたので、”いや違います“と応戦したのですが、笑いを堪えるのが大変でした。かなり長いこと遊んでいただいたのですが、完成版ではそのシーンがカットになっていました(笑)。」と笑いを交えて語った。

続いて、劇中で披露した商人が使う船場言葉について、「大阪弁の役はやったことがありますが、船場言葉というのが普通の大阪弁と少し違うところがありまして、京都の方々と取引されていた商人の文化があるらしく、はんなりというか京都っぽいニュアンスも入っていたりするので、そこが非常に難しかったです。」と話した。

萬治郎が丁稚奉公に出る13歳の時に琥珀色の夢を見るが、自身が13歳の頃に何になりたかったかと聞かれ、「(13歳ではないが)若い頃、花火師になりたいと思っていた時期がありました。何千の人が空を見て、わーキレイと言っているんだけど、花火師は下で俺の作った花火キレイだろと腕を組んでにんまりしている、みたいなところがカッコイイなと思っていました(笑)。役者もそんなような部分があって、自分で一生懸命仕込んだものを皆さんに見ていただくという意味ではつながっているのかなと思います。」と明かした。

そして同作の見どころを、「観ていてすごく元気をもらえる作品です。人生、誰しも浮き沈みはあるけど、そこを踏ん張って生きていくことの良さがこの作品に出ていると思っています。やはり物を作るということに関しては夢の原動力がないとどうしようもなくて、その夢を作る話ですから、多くの方がこの作品に共鳴する部分があるのではないかと感じました。また、キャストの皆さんが名優・名女優ぞろいで、僕はそこに助けていただきました。本当に贅沢で味わい深い作品になっています。ぜひこのドラマをご覧になって、ああウイスキーっていいな、お酒っていいなとか、大事な人と飲もうかなと思っていただけたら嬉しいです。僕自身、皆さんがどういう風に感じ捉えていただけるか楽しみでもあります。」と述べた。

その後、劇中で印象に残ったセリフについて、「萬治郎が戦争中に息子と一緒に歩くシーンがあるのですが、政府から酒などの嗜好品は作ってはいけないというお達しがあって、そういう苦しい時期に息子が弱音を吐く場面で萬治郎が言った、“苦しい時ほど挑まんかい!”というセリフです。撮影が苦しい時に、自分自身にも投げかけた言葉として、あのセリフが僕に力を与えてくれました。」とコメント。

同作はBSテレ東にて、『BSテレ東4K放送』のスタートと共に4K版として放送されるが、4Kへの期待感を、「この作品では20代から演じていますが、(実年齢では年相応だが)やはり20代にしては笑うとすぐに笑いジワが出てしまい、4Kだとそういうものが全部映りこんでしまうので、物づくりの現場に4Kは必要なのかな?と自分では思っていたりもします(笑)。でも、とにかく鮮やかに見える部分は本当にすごいと思いますし、4K版のディレクターズカットは、監督が絶対に落としたくないというところが全て盛り込まれているはずですから、そちらもすごく楽しみです。」と話した。

さらに、4Kの映像美の話題に、「リアルな色がそのまま観ることができるというのはすごいことだと思いますし、このドラマではガラスの輝きというのが大事になってくるので、そういう部分がどんどん発達していくというのは素敵なことだと思います。それと共に美術、CGチームも進化をしていかないといけないので、その分大変かもしれませんが、観る側からするとやはり鮮やかな色で観られることは幸せなことだと思うので期待しています。」と笑顔を見せた。

台本を読んだ時には想像していなかった発見は?という質問に、「関西出身の生瀬勝久さん(萬治郎の兄・鳴江千恵蔵役)がボケとツッコミに関して非常に熟練されていて(笑)、劇中で僕にかなりきちんと愛情を持ってつっこんでで下さって、萬治郎は天然キャラでいいんだと分からせていただいたのでとても感謝しています。」と回答。

最後に、自身の役どころについて、「とにかく萬治郎という人間の推進力や突進力に敬意を表していました。そういった部分が常人の(自動車のようだが)排気量とは違うと思いますし、大事な部分なので普段以上にアクセルをふかすという気持ちで演じていました。それが結果的にうっとうしいとか、あざといとか思われてしまったら嫌だな(笑)と考えつつ、この作品は非常に展開が早くて時間的に何年もシーンが飛ぶので、淡々と描くよりも、かなりビビッドに輝度を高くして演じた方がいいのかなという思いで撮影に挑みました。ご覧になる方によっては、くどいと思われるかもしれませんが(笑)、そこは元気のある作品なので許してねということで、演じきりました。」と語り、会見をしめくくった。

日経ドラマスペシャル「琥珀の夢」はテレビ東京系にて10/5(金)21:00~放送。
なお、BSテレ東4Kでは12/1(土)に4K制作ドラマとして「4K版」が放送される。
ぜひご期待ください!

(敬称略)
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