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落合賢 映画「サイゴン・ボディガード」ティーチインイベント!

落合賢監督作品・映画「サイゴン・ボディガード」が、新宿シネマカリテにて行われている映画の祭典「カリコレ2017/カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2017」(7/15~8/18開催)で8/5(土)より上映。上映初日の8/5(土)同劇場でティーチインイベントが行われた。

同作は、落合がベトナム映画のメガホンをとり、本国ベトナムで「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」を超える大ヒットを記録。生真面目でプロフェッショナルに任務をこなすイケメンと、どこか抜けている冴えない男の凸凹コンビが、誘拐されたある御曹司の救出に挑む!ホーチミン市内を爆走するチェイスシーンをはじめとした華麗なアクションと、抱腹絶倒のユーモアが炸裂する、超級エンターテインメントだ。

真面目でイケメンなトリンと女好きで失敗ばかりのビエンは、サイゴン・ボディガード社で働く同僚で親友同士。ある日、ビエンの妹が働く大企業の社長が亡くなり、アメリカに留学中の御曹司ヘンリーが緊急帰国する。後継者問題で国中の注目が集まるなか、トリンたちはヘンリーの警護を任されるが、何者かにヘンリーを誘拐されてしまう。偶然にもヘンリーと瓜二つの青年フックと出会ったトリンたちは、フックをヘンリーに成りすまさせて本物のヘンリーの行方を追うが…。

上映後に行われたティーチインにて落合は、今回監督を務めた経緯について「一言で言うと友情というのが大きかったのかなと思います。3年ぐらい前に東京でこの作品の主演とプロデューサーを兼ねてらっしゃるキム・リーさんと知り合ったのですが、当時僕らは作品を1本しかやっていない無名で同い年ということもあって意気投合して、これから頑張っていつか作品を一緒にやろうと話していました。一昨年の4月ぐらいに彼がベトナムであるアクション映画に出演して、一躍スターになりまして、元々日本かアメリカでやろうという話だったのですが、まずはベトナムで1本やってみないかということを言っていただき、二つ返事でOKをして、作品はゼロから作り上げました。ストーリーを僕とベトナム系アメリカ人のマイケル・タイという脚本家と考えて、それをベトナムに持っていってプレゼンをしました。もう1人の主演のタイ・ホアさんが喜劇王みたいな形で大スターなのですが、その方が脚本をすごく気に入ってくれて、キム・リーさんとタイ・ホアさんの2大共演でやっていくと(配給会社に)話したら、ベトナムの最大手配給会社CJエンターテインメントからOKを頂きました。日本人監督がベトナム映画を作るというケースは今回僕が初めてということだったのですが、色々とハードルが高い中、キャストの方とスタッフの方に支えていただき作らせていただいたという経緯です。」と話した。

ベトナムでの映画制作において苦労した事については、「キャスト全員基本的にはベトナム語で、僕は通訳の方を通して話していたのですが、やっぱり細かいコミュニケーションのミスがあったのと、文化の違いが良くも悪くも大きかったです。(良かった点としては、)ベトナムではこの作品は超大作の1つとしてやっていたので、豪華なキャスト陣に囲まれていましたし、スタッフの方もベトナムの方だったのですが、日本で同じことをやろうとしたら、10億とか15億かかるようなことをベトナムでは10分の1ぐらいで出来てしまうというのは、ベトナムでやったことの利点かなと思います。葬式のシーンは300人から400人ぐらいエキストラがいたのですが、そういった大きな規模の撮影ができたということも嬉しいですし、カーアクションシーンも日本だったら交通規制があって撮れないのですが、ベトナムはそういう所がゆるくて、オートバイで駆け抜けるシーンもエキストラを組まずに実際の道路を使わせてもらいました。一般の方が普通に通っているので危なかったのですが、ベトナム的にはOKだったり…(笑)。ベトナムで有名な大通りの前を有名なキャストが走り抜けるという光景はベトナムならではでした。」と明かした。

ベトナムでの公開時の心境について問われると、「有名な主演キャストですし、12月のクリスマスシーズンで冬休みに公開しているので、1位を取らなきゃいけないというプレッシャーがあり、公開前はすごく心配していました。同時に『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』が公開されるということもあって、実際に1位を取れるか心配だったのですが、蓋を開けてみれば1位を取ることができ、映画館でもタイ・ホアさんが何かする度にお客さんが大声で笑っていて、それを見た時は安心しました。僕の考えた冗談で笑ってくれたと嬉しかったです。こういう風にヒットして嬉しく思います。」と笑顔で語った。

続編については、「3部作で構想は考えているので、2と3を今後作っていけたらなと思っています。」と意欲を見せた。

最後は来場者の皆様へ向けて、「なかなかベトナム映画というのは敷居が高くて見る機会が少ないと思いますし、この中には初めてベトナム映画をご覧になった方もいらっしゃると思いますが、こういった作品ですし、あと4回上映がありますけど、面白いと思っていただけた方は、お友達であったりご家族の方を引き連れて、ぜひまた観に来ていただきたいと思います。SNS等で拡散していただければ嬉しいです。今日はお越しいただき本当にありがとうございました。」とメッセージを送り、イベントを締めくくった。

落合賢監督作品・映画「サイゴン・ボディガード」は、新宿シネマ・カリテ「カリコレ2017/カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2017」(7/15~8/18開催)で上映。
詳しい上映日程は下記の公式サイトにてご確認ください。

■「カリコレ2017/カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2017」公式サイト
http://qualite.musashino-k.jp/quali-colle2017/work.php
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