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小笠原海(超特急・カイ) 映画「ハローグッバイ」トークイベント!
同作は、それぞれ心に問題を抱える、クラスの中で交わることのない2人の女子高生が、ある認知症のおばあさんと出会い交流することで、時にぶつかり、認め合いながら一歩前に進んでいく姿を描いた青春ストーリー。
高校ニ年生の夏。はづきと葵は、同じクラスにいながらも友達ではない正反対の二人。「いつでも相談のるからね」「うちら味方だし」そんな言葉が飛び交う友達グループにいて、クラスでも目立つ存在のはづきと、それとは対照的にいつも一人ぼっちで、はづきたちに厄介事を頼まれては断れずにいる優等生の葵。そんな二人には、それぞれ誰にも言えない秘密がある。はづきは元カレとの子供ができてしまったかもしれないことを一人悩み、葵は忙しくて家庭を顧みない両親への寂しさを紛らわす為に万引きを繰り返していた。
ある日の学校帰り、葵は一人の認知症のおばあさんとぶつかってしまう。そこを偶然通りがかったはづき。二人は道に迷ったおばあさんを家に一緒に送り届けることに。やがて、世代を越えた不思議な「友達」関係が始まる。
懐かしそうに、あるメロディーを口ずさむおばあさんが、想いを伝えられなかった初恋の人へしたためたラブレターを大切に持っていることをはづきと葵は知る。二人はそのラブレターを渡すため、おばあさんの初恋の人を一緒に探そうと決心する…。
小笠原は、はづきの元彼・尊を演じている。尊は、はづきの友達と飄々と付き合うも、不思議とどこか憎めない等身大の男子高生という役どころ。
上映後に行なわれた舞台挨拶にて、完成した作品を、「脚本から想像したものと違って、より瑞々しく甘酸っぱい感じが出ているなと思いました。また、はづき役の萩原みのりさんと、葵役の久保田紗友さんの目がとても印象的でした。」と話した小笠原。
自身が演じた役について、「演技というものに対し、ここまで真っ直ぐに向き合ったことがなく、単純にどうすればいいのか分かりませんでした。」と話すと、菊地監督から“最初のリハーサルで(小笠原が)手が震えるくらい緊張していたと萩原さんが言っていた”と明かし、「緊張しました。実は今も緊張して手が冷たいです(笑)。最初は台本をどう読めばいいのかも分からないレベル。はづきの元カレということで、リハーサルではづきとの距離感や温度をつかむことから始めることで、心の動きや目線のやり場も変わりました。」と振り返った。
女性キャストが多い現場だったゆえに監督から“現場を引っ張ってほしい”とのリクエストがあったそうだが、「“よし、引っ張ろう!”と思って現場に入ったのですが、実際に入るとみんなにすごいいじられて…(笑)。それは達成できませんでした。でも、現場は楽しく苦ではなかったですし、本当のクラスやグループといった感じで雰囲気の良い現場でした。」と話し、菊地監督からも“カイじゃなくて、ずっと“うみ君”って言われてたよね。カイ君が来ることで俺も入りやすかった。助けられた。”とエピソードが語られた。
また、小笠原自身の高校時代は?という質問を受け、「男子がクラスに7、8人、あと20人位が女子だったので、撮影現場に近い状況だったかもしれません。友達と放課後に洋服を見に行ったり、カフェに入ってひたすらしゃべったりしていました。」と懐かしんだ。
そして最後に、「この映画をきっかけにお芝居が楽しいと思いました。すごく良い作品に出逢えたと思います。」と感謝しつつ、「撮影は約1年前、短い撮影期間のなか、全員が一心に全力を注いで完成した映画です。たくさんの方に足を運んで観ていただけたらいいなと思いますし、観終
わった後に、温かい気持ちや優しい気持ち、友達に連絡をしてみようかなと思ったりするきっかけになれば。2度3度お越しいただいて、細かいところに注目しながら観て楽しんでいただきたいです。ありがとうございました。」とメッセージを送り、イベントを締めくくった。
映画「ハローグッバイ」はユーロスペース他、全国順次公開中!
ぜひ劇場でご覧ください。