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瀬田なつき 監督作品・映画『PARKS パークス』初日舞台挨拶!
2017年5月に、開園100周年を迎える井の頭恩賜公園。吉祥寺の街とともに歩み、戦前からの長い歴史を通して愛されてきたこの公園を舞台に、画期的な映画が誕生した。同作が描くのは、公園の過去、現在、そして未来。50年前に作られたひとつの曲が引き金となり、1960年代の恋人たちの記憶が、2017年の吉祥寺に生きる若者たちの夢と冒険につながっていく。さまざまな人々が忘れがたい時間を共有し、やがて去っていく公園のような映画。かぎりなくオープンで自由で、祝祭の高揚感にあふれながら一抹の哀切な後味を残す、極上の青春音楽映画が完成した。
井の頭公園脇のアパートで暮らす大学生・純(橋本愛さん)の元に、突然訪ねてきた高校生のハル(永野芽郁)。遺品の手紙の差出人であるハルの父親のかつての恋人(石橋静河さん)を、ふたりは探すことになる。しかし、探し当てた恋人の家には孫のトキオ(染谷将太さん)がいて、彼女の死を告げる。だが、彼女の遺品の中に1本のオープンリールテープがあるのをトキオが発見。そこにはハルの父親たちのラブソングが録音されていた。50年前に作られたその曲は、テープの状態からか途中までしか聴くことができない。その続きを自分たちで作ろうと3人は…。
吉祥寺での公開を迎え瀬田は、「ちょうど昨年の5月、この吉祥寺で撮影をしていました。こうして今日公開を迎えて本当にうれしいです。ありがとうございます。」と感謝の想いを語った。
また物語を構想するにあたっては、何度も井の頭恩賜公園を訪れたといい、「(企画・製作の)本田さんから、“公園の話で、ぜひ桜を撮ってほしい。それ以外は自由に考えてください”ということだったので、何か公園を巡れる話にしようと思いました。そのときちょうど公園でかいぼり(=池の中の水を抜いて清掃すること)をしていて、池の中から何か出てきたら面白いなと思って。何が出てきたら面白いだろうと考えているときに、レコードやフロッピーかなと。でもレコードは浮いてしまうので無理だなというのと、公園の方から池に物を沈めないでくださいということで、公園の近くに住んでいる人の家からオープンリールが出てきて、途中までしか聞こえなかった音楽を完成させる物語がいいかなと思いました。かいぼりはヒントになりました。」と語った。
また最後には、本作に楽曲参加をしたAlfred Beach Sandalによるミニライブも行われ、舞台挨拶は大盛況のうちに幕を閉じた。
監督作品・映画『PARKS パークス』は、テアトル新宿・吉祥寺オデヲンほか絶賛公開中!
ぜひ劇場でご覧ください!