STAGE
青木崇高 舞台「劇団☆新感線『髑髏城の七人』Season花」公演スタート!
同作は、1990年の初演以来、7年ごとにブラッシュアップをしながら上演、今では劇団☆新感線の劇団最高傑作と呼ばれている名作。戦国時代、織田信長亡き後の関東の地を舞台に繰り広げる、アクションあり、ロマンあり、笑いありの誰もが楽しめる壮大なチャンバラアクション時代劇となっている。また、登場人物が魅力的なため、誰の視点で観るかによっても手触りが変わり、どんな俳優がキャスティングされても成立してしまうという、それだけ懐が深い、多面性のある戯曲だとも言われている。
青木演じる兵庫は、野武士集団“関八州荒武者隊”のリーダー。陽気な親分肌で背中に大刀を背負っているが、その刀を抜くことがないことから『抜かずの兵庫』と呼ばれている。
なお、この度上演される2017年版は、豊洲にオープンした新劇場・IHIステージアラウンド東京の記念すべきこけら落とし公演。
劇場中央に配置した1300人以上もの観客を乗せて360°回転する円形の客席を、ステージとスクリーンがぐるりと取り囲むため、劇場に入った瞬間から感じられる期待感がより一層高まり、幕が開くと同時に物語の世界へと誘われ、観客は“没入感”を体感することができる。
「ONWARD presents 劇団☆新感線『髑髏城の七人』Season花 Produced by TBS」は、2017/3/30(木)~6/12(月)まで豊洲・IHIステージアラウンド東京にて上演。
ぜひ劇場でお楽しみください。
【物語】
時は天正十八年(1590年)。織田信長が死に、豊臣秀吉が天下を治めていたこの頃、都から遠く離れた関東の村々は<天魔王(成河)>率いる関東髑髏党に荒らされていた。
この日も、とある村が髑髏党の鉄騎兵たちに襲われていたところに傷だらけの<沙霧(清野菜名)>が飛び込んでくる。彼女は、天魔王らの居城・髑髏城の抜け道が記された絵図面を持っていたために追われていたのだ。と、そこに派手な身なりの傾奇者たち・関八州荒武者隊の面々が登場する。先頭に立つのは、頭目の<兵庫(青木)>だ。しかし仲間の<三五(河野まさと)>の裏切りにより、みるみるうちに窮地に陥る荒武者隊。そこへフラリと現れた着流し姿の男が、手にした大きな鉄煙管で鉄騎兵を叩きのめす。男は自らを<捨之介(小栗旬)>と名乗り、沙霧に傷の手当てをさせるため、兵庫と共に関東一の色里“無界の里”へと向かう。
色里“無界”は宿場も兼ねているため人の出入りも賑やかで、その中には何か事情を隠していそうな怪しげな牢人<狸穴二郎衛門(近藤芳正)>らの姿もある。この色里一と評判の<極楽太夫(りょう)>は、「沙霧をかくまってほしい」という兵庫らの頼みを快く引き受けてくれた。
その夜。店の裏で再び沙霧は髑髏党に襲われそうになるが、捨之介と“無界の里”の主<蘭兵衛(山本耕史)>がそれを阻む。そこに突然現れる、天魔王。実は捨之介と蘭兵衛と天魔王の三人は、ある時期、共に時間を過ごした間柄だったのだ。南蛮製の鎧と仮面を装着した天魔王には、捨之介の刀も蘭兵衛の短筒も歯が立たない。しかしこの場は、狸穴二郎衛門が間に割って入ったことで難を逃れられた。天魔王、そして髑髏党との戦いを覚悟した捨之介は山奥にこもる刀鍛冶<贋鉄斎(古田新太)>を訪ねて、無敵の鎧を叩き斬る刀、必殺の“斬鎧剣”を打ってほしいと頼み込む。
しかしその頃、蘭兵衛は単身で髑髏城へ行こうとしていた。それに気づき、こっそりと後を追う沙霧。
捨之介、蘭兵衛、天魔王が抱える深い縁(えにし)とは…。天魔王の謀略を、捨之介たちは阻止することができるのか…。