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市原隼人 新春大型ドラマ「君に捧げるエンブレム」完成披露試写会!
同作は、将来を有望視されたJリーガー・鷹匠和也(櫻井翔)が不慮の事故で命の次に大事な脚を失うも、車椅子バスケという新たなスポーツに出会い、愛する人のため、不屈の闘志で戦うヒューマン・ラブストーリー。
逆境に立ち向かう男とそれを支え続けた妻の夫婦愛、彼らを取り巻く人々、仲間やライバルたちとの絆、愛する家族との葛藤を主軸に、エキサイティングな車椅子バスケ競技の世界が、新春の大型ドラマにふさわしい迫力ある映像で描かれる。
市原は、椅子バスケ・チーム“Wings”の得点王・向井大隼を演じる。向井は、片足を切断しているが、それ以外は健常者同様の身体能力を持ち、チームの要として活躍する人物。実は転移性の癌を患っており、いつ選手生命を絶たれてもおかしくない状態で、それゆえ生き急ぐようにハードにバスケに取り組んでいるという役どころだ。
上映後に行われた舞台挨拶で市原は、「この作品に参加し、普段自分が感じることができない経験や景色をたくさん見させていただきました。心からありがたく、嬉しく思います。20代前半、プレッシャーに潰されそうになった時に、地元の仲間に電話をしたら、“お前より飯も食えなくて、住むところもなくて、やりたいこともできない人がたくさんいて、お前の悩みは贅沢すぎる。そういう人に失礼だ”と言われたことがあって、その時のことを思い出しました。この作品にかかわることができて改めて、素敵な方と共演できたり、芝居をさせていただけたり、皆さんに観ていただけることがありがたいことと感じました。皆さんにとってもこの作品を通して1つのモノや人に対する思いが深くなっていただけたら・・・と思います。そして作品は観ていただいたら皆さんのものとなります。友だちや恋人、家族や親子の会話をつなぐ絆になるような作品になったら嬉しいです。よろしくお願いします。」とコメント。
一番印象に残っているシーン、好きなシーンを聞かれ、「試合が終わって、車の中で和也と話すところです。“また来年行こう”という言葉に“先のことなんてわかんねえよ”と言うセリフがあるのですが、現場に入って芝居をした時に、その言葉の重みが芯まで入って号泣してしまいました。泣き過ぎてNGになってしまったのですが、隣を見たら翔君も号泣していて…。やっと絆が芽生えたけれど、先のことがわからなくて、でも何か言いたい、でもプライドもある、といったいろいろな思いが重なったシーンだったと思います。」と語った。
さらに、同作の見どころの1つでもある車椅子バスケの撮影について、「手の皮が剥けても、爪がはがれても、何度転んでも向かっていく先生の背中を見ていましたし、実際の車椅子バスケの選手も出演してくださっているのですが、とても気持ちいい方たちばかりでした。“もっと越えなくてはいけない壁があるはずだ”と思いながら一丸となっている姿がとても印象的で、1日8時間以上車椅子に座っている状態が何日も続くハードな撮影ではありましたが、誰も愚痴をこぼさず、本当に素敵な現場でした。」と振り返ると共に、“車椅子バスケというスポーツを通して、共演者でありながらチームメイトとして心がひとつになれた。楽しかった”という櫻井さんの言葉を受け、「なんで連続ドラマじゃないのかなって。(共演者と)もっと一緒にいれたし、もっと上手くなれたと思います。」と名残惜しい様子で話した。
この日は、車椅子バスケ元日本代表でリオパラリンピックでもコーチとしてご活躍、同作の原案となった京谷和幸さん、お子さんを育てながら和幸さんを支え続けてきた陽子さんご夫婦も登壇。ご夫婦からの“懐かしい思い、昔を思い出させてくれた感動、楽しく拝見しました。”“周りの人にありがとうと伝えたくなる、これからも頑張ろうという気持ちになった。”という感謝の言葉に、会場が温かい雰囲気に包まれた。
新春大型ドラマ「君に捧げるエンブレム」は来年1/3(火)21:00~23:30フジテレビでO.A。
ぜひご期待ください。
【ストーリー】
主人公の鷹匠和也(櫻井翔)は幼少の頃から注目を浴びてきた天才サッカー選手。Jリーグに入団し、23歳で念願のサッカー日本A代表にも選ばれ、自慢の婚約者・仲川未希(長澤まさみ)との新居も構え、まさに順風満帆、栄光の人生をその足でひた走ってきた。ところが、結婚式の衣装合わせを控えたある日、和也は事故にあい、脊髄を損傷する大怪我をおってしまう。立てない、歩けない、一生を車椅子で過ごさなければいけない…。「この2本の脚さえあればオレはどこでだって生きていける」そう思ってやまなかった和也につきつけられた過酷な現実。人生そのものを失ったに等しい絶望のどん底にいた彼に、未希が差し出したのは婚姻届だった…。
以前と変わらぬ態度で接する未希に支えられ、驚異的なスピードでリハビリを克服していく和也。だが、結婚に反対する双方の家族、世間のあわれみの目、何より弱者になってしまったことを受け入れざるを得ない自分自身…、サッカーに代わるものなど見つけられず、先の見えない人生に、なすすべもなくいら立つことしかできずにいた。
そんなある日、リハビリセンターの体育館で、偶然、車椅子バスケを目撃する和也。激しいボール、床をこするタイヤの焦げた匂い、戦車のような車椅子、ぶつかりあう屈強な男たち。そして、その熱気…。吸い込まれるように見入っていた和也の手に、「やってみますか?」と一つのボールが手渡される。
「妻に誇れる男でありたい。生まれてくる子に誇れる父でありたい。自分に誇れる人生を歩みたい」。パラリンピック日本代表選手を目指す和也の新たな挑戦が始まった…。
(敬称略)