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内野聖陽 主演映画「罪の余白」初日舞台挨拶!
同作は、第三回野生時代フロンティ文学賞を受賞した芹沢央さんの同名小説を、ギャルを題材にした「Girl's Life」やヒューマンファンタジードラマ「スープ~生まれ変わりの物語~」、日仏合作映画「フレア」などの大塚祐吉監督によって映画化。妻を亡くし男手ひとつで娘を育て上げた父親が、突然訪れた娘の死の謎を追ううちに、そこに隠された真実を知っていく人間ドラマが繰り広げられる、まさに<衝撃×極限>の心理戦エンタテインメントとなっている。
高校のベランダから転落した一人娘・加奈(吉田美佳子さん)の死を、父親の安藤聡(内野聖陽)は受け止められずにいた。娘はなぜ死んだのか―。事件か事故か?安藤は、行動心理学者でありながらも、娘の異変に気づかなかった自分を責めながらも真相を追いはじめる。そんな時、加奈のクラスメート・木場咲(吉本実憂さん)が現れる。娘の死に涙する美貌の少女…。しかし彼女は、教師、生徒、警察の心を操り、スクールカースト頂点に君臨する狡猾で残忍な悪魔のような少女だった―。
上映前に行われた舞台挨拶で内野は、「この作品のお話を頂いた時に、中年のおっさんが16歳の少女と対決するお話と伺って、『面白そうじゃないですか。』と軽い気持ちで参加させて頂いたのですが、本当に素晴らしいシリアスな作品に出来上がったと思います。」とコメント。
脚本も務めた大塚監督が、劇中で発せられる人が傷つくような様々なセリフについて、「大好きな内野さんにそういう暴言を浴びせるのが本当に心苦しくて、撮影が終わってホテルに戻って一人泣いていた。(笑)」との発言に内野は、「全然違います、楽しんでましたね。」と笑顔で返答し会場の笑いを誘った。さらに、「カメラリハーサルというのがありまして、若い子たちが一か月前から監督にしごかれる“傷つけるエクササイズ”に僕も参加させて頂きました。“とにかくコイツを傷つけよう”というエクササイズで、『内野さん、何でそんなに芝居がでかいんですか。』というような役と関係ないことを言われて、『ちくしょーめっ!』って思いました。」と、思い出を振り返った。
また、同作に登場する多様なキャラクターにちなみ、追い詰められたいMタイプか、追いつめたいSタイプかのどちらかと聞かれ、「いじめる方が好きなSだと思います。でも、役者っていじめられたいという部分もどこかあるので、いじめられたがってるM的なS。演出家さんや監督からは『もっと言ってください。』とMっぽくなってしまいます。」と笑顔で話した。
さらに、内野と吉本さんは敵対する役どころである為、撮影中はあえて話をしないようにしていたが、作品が完成して宣伝活動の現場を通してのお互いの印象について聞かれ、「撮影の時は吉本さんの良い所に触れたくなかったし、笑顔で言葉を交わす事はなかったのですが、基本的には芯がしっかりした方で素敵な人だなと思っています。」と話すと、吉本さんから「撮影中、内野さんともお話したかったんですが、こうやって普通にお話しさせて頂くようになって、笑いかけて下さるのが嬉しかったです。」と言われ内野は、「撮影中はのっけから悲しい出来事が起こる映画で、被害者の父親という感じでいたのでニコニコ出来なかったのですが、これからは撮影が終わったのでいつでも話しましょう。」とお互いの印象の変化を述べ合った。
最後に、これから映画をご覧いただく皆様へ、「本当にいろいろなものを投げかけてくる作品だと感じました。皆さんの中でもそれぞれの感想が出るような作品になっていますので、ツイートされるなり、ブログに書かれるなりして下さい。でも一つだけ、“観なくていいよ。”とだけは書かないで下さると嬉しいです(笑)。ごゆっくりお楽しみ下さい。」とメッセージを送った。
映画「罪の余白」は絶賛公開中!ぜひ劇場でご覧ください!