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椎名桔平 主演ドラマ「破裂」試写会開催!
年老いた心臓が若返る「夢の治療法」には恐るべき副作用があった。「“ぴんぴん、ぽっくり”で老人を減らす」ーー国家的陰謀の魔の手。
同作は、久坂部羊さん原作「破裂」のドラマ化。心臓の新しい治療法をめぐり、エリート医師と天才官僚が対決する禁断の医療サスペンスドラマ。
椎名演じる香村鷹一郎は「医者は三人殺して一人前になる」という哲学を持つ、冷徹なエリート心臓外科医。老化した心筋を若返らせる「夢の治療法」に全てを捧げてきたが、心臓破裂という恐るべき副作用が判明。国家的陰謀に巻き込まれていく。幼い頃、自分と母親を捨てた父親を憎んでいるという役柄。
第1話の試写会上映後に行われた会見で椎名は「このドラマは禁断の医療ドラマと銘打ってありますが、禁断の人間ドラマでもあると思っております。それぞれの夢や欲望、裏切り、家族などのいろんなことがある中で、感情をむき出しにしながら、役者が緊張感を持ち、撮影しています。今、撮影も終盤に差し掛かってきていますが、クランクインして前半は仲代達也大先輩と初めて共演するというプレッシャーもあったんでしょうか、胃がキリキリするような状態がずっと続いていました。自分を捨てた憎い父親という関係性の中で、思い切って飛び込もうと思って、やらせて頂いています。滝藤 賢一さんを始め、いろんな役者さんが登場する度に緊張感が増す現場です。
また、久坂部先生がお医者さんということで、原作が非常にリアルすぎて、ドラマ化するのはハードルが高いんじゃないかと感じていたですが、NHKの製作陣が理想的な準備をして頂けたので、あとは現場でキャスト・スタッフが一丸となって緊張感を途切れずにここまで来ております。医療監修の順天堂大学の先生方には非常にお世話になりました。天野教授の手術も見学させて頂きました。細部まで考えて頂いて、役者冥利につきると思います。第1話を見て、一線を越えるような作品になるという予感はあったんですが、その予感は的中したと思います。自信を持ってお届けできる作品になりました。よろしくお願いします」とドラマについて語った。
作品の中で感銘を受けた台詞について「プロデューサーの方に香村は善人でも悪人でもない狭間で表現してほしいと言われて考えたりしたんですが、どこに出てくるかは言えないのですが、『自分は命を司る資格を手にしてしまった』という香村の台詞があって、医者として望んでいた到達点ではあったけど、手に入れるとどういうことが起きるかという重圧に耐えながら、諦めずにそこにまた向かって行けるのかという葛藤があるんです。一般的に言うといろんな挫折を感じながら夢に向かっているかということに近いと思って頂きたいのですが、僕はこれは役者の道やいろんな方の夢にも考えられる言葉だなと思い、感銘を受けました。」と語った。
NHK土曜ドラマ「破裂」は10月10日(土)夜10時スタート!
禁断の医療サスペンスにぜひご期待ください。