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永野芽郁 映画「マイ・ブロークン・マリコ」完成報告試写会!
同作は、2019 年にオンラインコミック「COMIC BRIDGE」で連載されるやいなや毎話 SNS でトレンド入りし、翌年出版された単行本(全1巻)では即重版が決定するなど、爆発的な反響を呼んだ平庫ワカのコミック「マイ・ブロークン・マリコ」の映画化。ドラマチックで疾走感溢れる物語展開は多くの読者の心を惹きつけ、日を追うごとにその評価を高め、「輝 け!ブロスコミックアワード 2020」大賞を受賞、「この漫画がすごい!2021年オンナ編」第4位にランクインするほか、2021 年に文化庁が主催するメディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞するなど、ほぼ無名に 近い新人作家の初連載作にも関わらず、異例の快挙を成し遂げ話題となった。「親友の遺骨を持って旅に出る」という今までにない斬新な物語設定と、みる者に投げかける答えの見つからない問いかけが、多くの読者の心に刺さり一瞬にしてその世界に引き込んだ。
鬱屈した日々を送る OL・シイノトモヨは、テレビのニュースで親友・イカガワマリコが亡くなったことを知る。学生時代から父親に虐待を受けていたマリコのために何かできることはないか考えたシイノは、マリコの魂を救うために、その遺骨を奪うことを決心する。「差し 違えたってマリコの遺骨はあたしが連れて行く!」マリコの実家から遺骨を強奪、逃走したシイノは、マリコの遺骨を抱いてふたりで旅に出ることに。マリコとの思い出を胸にシイノが向かった先は…
永野は主人公・シイノトモヨを演じる。
上映間に行われた舞台挨拶に登壇した永野は、「皆さん、こんにちは。なんかうれしいですね。もう本当に本当に、皆で全身全霊をかけて挑んだ作品ですので、こうして届けられる日が来たと思うとすごくうれしいです。今日は最後まで楽しんでいってください。よろしくお願いします。」と挨拶。
この日を迎えた心境について、「本当に、観て後悔しない作品が出来たと自信を持って言える作品に自分自身出会えたことがすごく幸せなことだなと思います。もしかしたらファンの方は、“えー!芽郁ちゃんじゃなーい”ってちょっと衝撃を受けるかもしれないですが、絶対に観て後悔はさせないという自信があるので、なんかすごくうれしいです。」と笑顔を見せた。
本作のオファーをいただいたときを振り返り、「お話をいただいてすぐに原作を読ませていただいて、読み終わってからお返事しますという形だったんですけど…、やりたいけどやりたくないというのが第一印象でした。原作を読んだ方は分かると思うんですけど、とてつもない漫画なんです。すごく衝撃を受けるし、でもなにか一つの漫画の画が動いているように見えて、台詞をしゃべっている人ように見えて、一つの漫画が一つの映画に見える瞬間があって、これだけ漫画で成立しているものを映画にして、しかも私がシイノをやって、原作がすごく好きな方たちはきっと何で?って思うだろうし、その期待に応えられる自信がなくて、シイノをやるには表現力も技術力も足りてないんじゃないかって思ったんですけど、漫画も脚本も良すぎて、これを他の人にやられるのも悔しいと同時に思いました。監督とお話してから考えさせてほしいと思って、監督とお話したという感じでした。」と明かした。
役作りについては、「ビジュアル面では、髪型や衣装も皆さんとお話しながら作っていきました。喫煙シーンもあったので、普段からちょっと煙草を吸うようにしてみようということもやったし、あとは原作にも出てくるドクターマーチン(靴)があるんですけど、さっき聞いたら(撮影の)11か月前に受け取っていたみたいで、撮影までに出来る限り履きつぶすと決めて、普段から履いて過ごしていました。」と語った。
注目してほしいシーンについては、「マリコとシイノって、身体が隣にいなくても心はずっと一緒にいるんです。それがシイノ一人のシーンでも私は描けていると思っていて、一人のはずなのに一人じゃない瞬間がすごくいっぱいあって、それを皆さんが観ていて感じ取ってくれるだろう、感じ取ってほしいと思っています。」と力を込めた。
完成した作品を観たときの感想について、「自分が出ている作品を初めて観るときってどうしても冷静になれなくて、物語だけを集中して観るというよりも、撮影期間のことを思い出したり、自分のお芝居の物足りなさとか出来てなさを反省しながら観たりするんですけど、今回は撮影期間中も永野芽郁としていた時間がすごく少なくて、シイノという人がマリコをずっと想って突き動かされているという日々を過ごしていたので、初めて客観的に出来上がったものを観られて、そしてすっごい映画に出たんだなと自信をもらえて、なんだかすごく大事な作品だなとあらためて思いました。」と振り返った。
最後に永野は、「私自身が自信を持って絶対に観てほしいと言える作品が出来たことをすごく誇りに思いますし、それをきっと皆さんが感じてくれると思います。今日ここに足を運んでくださった皆さんが帰るときには、何か肩の荷が下りる気持ちになる作品が出来ました。ゆっくり観ていってください。今日はありがとうございました。」と涙ながらに語り、拍手に包まれる中舞台挨拶は幕を閉じた。
映画「マイ・ブロークン・マリコ」は、9/30(金)全国公開!
ぜひ劇場でご覧ください!