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林遣都 舞台「セールスマンの死」公開フォトコール&初日会見!
過酷な競争社会、若者の挫折、家庭の崩壊を描き、トニー賞、ニューヨーク劇評家賞、ピューリッツア賞を受賞した近代演劇の金字塔となる『セールスマンの死』。
世界が未曽有の感染症と格闘する中、70年前に書かれた作品ながら、社会の偏向が生んだ怒れる弱者であるウィリー・ローマンとその家族、友人の姿が、大きな共感と共に観客の胸を打つ作品となっている。
演出は、英国有数の劇場で数々の作品を手がけ、本作と同じくアーサー・ミラーの『プライス(対価)』が評判となり、日本では2020年にサイモン・スティーヴンスさんの新作戯曲『FORTUNE』のワールド・プレミアを開けたショーン・ホームズさんが担当。美術・衣裳は、新進気鋭のデザイナー、グレイス・スマートが手掛け、日本でのセンセーショナルな演出が記憶に新しいショーンと共に、新たに劇世界を創造する。
林は、ウィリーの次男・ハッピーを演じる。
初日会見にて林は、「今日はお越しいただき、ありがとうございます。なかなか大変な状況ですが、皆さんと一緒に初日を迎えられて嬉しいです。今日から毎日、千穐楽まで大切に過ごしていきたいと思います。宜しくお願い致します。」と挨拶。
演出を手掛けたショーンさんの稽古を振り返り、「時に予定時刻を過ぎることもあったり、この1ヶ月間、毎日きっちりと稽古をしてくださって、部活のような日々だったかなと。今日の返し稽古が終わって、ショーンさんが皆さんを集めてお話をしてくださったんですけど、部活の監督の言葉のようで、今日からみんなで一緒に試合に臨んでいくような気持ちになってグッときました。」と明かした。
同作でローマンの家族が描かれていることにちなんで、自身が家族の中で大切にしていることを問われると、「何不自由なく育ててもらったので感謝の思いと、ご先祖様にちゃんと見守ってもらえるようにお墓参りに行かなきゃなと今思いました。」と話した。
パルコ・プロデュース2022「セールスマンの死」は、2022年4月4日(月)プレビュー公演より4月29日(金・祝)まで東京PARCO劇場にて上演。また、5月には、長野、京都、愛知、兵庫、福岡と巡演する。
ぜひ劇場にてお楽しみください。
【あらすじ】
舞台は1950年代前後のアメリカ、ニューヨーク。かつて敏腕セールスマンとして鳴らしたウィリー・ローマンも、もう63歳。
得意先も次々と引退する中、思うようにセールスの成績も上がらない。かつてのような精彩を欠き、二世の社長からは厄介者として扱われている。
それでも地方へのセールスの旅を終え、いつもの通り帰宅する。
妻のリンダは夫のウィリーを尊敬し献身的に支えているが、30歳を過ぎても自立出来ない2人の息子達とは過去のある事件により微妙な関係だ。
息子たちへの不満と不安もウィリーの心をつぶす。
セールスマンこそが夢を叶えるにふさわしい仕事だと信じてきたウィリーだが、ブルックリンの一戸建て、愛しい妻、自分を尊敬する自慢の息子、一度は手にしたと思った夢はもろくも崩れ始め、全てに行き詰まったウィリーは、家族のため、そして自分のために、ある決断を下す・・・・・