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中川大志 映画「砕け散るところを見せてあげる」公開記念舞台挨拶!
同作は、各著名人からも絶賛され、「紀伊国屋書店」「ブックファースト」「三省堂書店」など主要都市の大型書店で、文庫売り上げランキング第一位が続出するなど発売時の注目度の高さが伺える竹宮ゆゆこさんの同名小説が原作。
どこにでもいる高校生の濱田清澄(中川大志)は、“学年⼀嫌われ者”と呼ばれて孤立していた一年生の蔵本玻璃(石井杏奈さん)を、いじめの手から救い出そうとする。清澄は玻璃の愛らしさと心の美しさに気づき、玻璃は清澄に感謝と憧れの想いを抱き、二人は心の距離を縮めていく。だが、玻璃には誰にも言えない秘密があり、玻璃を守り抜こうとする清澄にも〈恐るべき危険〉が迫る──。
中川は、同作の主人公・濱田清澄を演じている。
上映後に行われた舞台挨拶にて中川は、「長い間待っていてくださって本当にありがとうございます。こうして映画を届けられること、皆さんとお会いできたことに感謝したいと思います。今日はよろしくお願いします。」と挨拶。
同作の撮影は約2年半前、そして公開は2020年4月予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で公開延期となっていた。中川は、「(玻璃の父親役の)堤真一さんに頭を殴られすぎて、いろいろと忘れてしまいました(笑)。二十歳になった時に撮っていたので、ニキビができている感じとか“若いな”とか思いました。そういうのも含めてあの瞬間の、あの時にしかない表情や感じていることがいっぱいあったんだろうなと思って、それを残していただけて良かったです。」とジョークも交えて振り返った。
その後、長回しで撮影されたシーンの話題となり、「商店街や通学路のシーンは、カットがかかって振り返ったらスタート地点が見えないくらい、ずっと歩きながら撮っていました。変なおじさんが出てきたり(笑)、いろいろなことが起こるので、僕たちは何が起きても反応できるようにしてやっていました。大きなスクリーンでふたりだけの会話でずっと続くってすごく素敵だし、演じているほうは怖いですが、かっこいいシーンになっていて僕は大好きです。」と話した。
清澄を演じるにあたり、「清澄の言葉ってすごくセンスがあるんです。清澄の空気感や自然体な感じがすごく好きで、清澄自身、学校で自分の居場所を見つけるまでにいろいろとあった男なのですが、見つけてからは周りの流れに逆らってでもひとりで動けるので、“こう見せたい”といった意図をなしにして、僕自身もピュアに向き合わないと清澄という役は成立しないと思いました。真っすぐに玻璃の顔に集中することを意識して演じたつもりです。」と語った。
そして最後に、「撮影から今日ここに来るまで2年半かかりました。僕たちの仕事は観ていただいて完成する仕事。僕自身、どんな作品でもお客さんの顔を想像しながら演じています。ひとつの作品がこうして届けられることは改めて奇跡だなと大げさじゃなく感じています。本当に感謝したいと思います。トイレの中にいた玻璃ちゃんのように、この映画も誰かに見つけてもらうのをずっと待っていたのではないかなと思っているので、皆さんに見つけてもらえて感謝しています。これからもこの作品を大切にしながら頑張っていきたいです。今日はありがとうございました。」と話し、舞台挨拶を締めくくった。
映画「砕け散るところを見せてあげる」は、現在公開中。
ぜひご覧ください!