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北川景子 映画「ファーストラヴ」大ヒット御礼舞台挨拶!
同作は、島本理生の“稀代の問題作”とも称された傑作サスペンスミステリー小説「ファーストラヴ」の映画化。
川沿いを血まみれで歩く女子大生が逮捕された。殺されたのは彼女の父親。
「動機はそちらでみつけてください」容疑者・聖山環菜(芳根京子)の挑発的な言葉が世間を騒がせていた。事件を取材する公認心理師・真壁由紀(北川)は、夫・我聞(窪塚洋介)の弟で弁護士の庵野迦葉(中村倫也)とともに彼女の本当の動機を探るため、面会を重ねる。二転三転する供述に翻弄され、真実が歪められる中で、由紀は心の奥底に隠したはずの「ある記憶」と向き合うことになるのだが・・・。
北川は、女子大生による動機なき殺人事件の真相に迫る、主人公の公認心理師・真壁由紀を演じている。
この日は、北川、芳根さん、そして同作の監督を務めた堤幸彦監督が登壇し、大ヒット御礼舞台挨拶が実施された。初日公開から2週間が経ち、周りの反響を聞かれた北川は、「同じ業界の方から連絡をいただくことが多くて、“堤監督でこういった作品は初めて観た”とか“北川さんも芳根さんもこういった役は観たことがなくて新鮮だった”という声をいただきました。また、私が通っている歯医者さんからは、“タイトルからキュンキュンするような爽やかな恋愛映画だと思っていたら、いい意味で裏切られた”という熱い感想をいただきました。」と話した。
2/26(金)より体感コメンタリー上映(副音声によるコメンタリー上映)がスタートしており、北川、中村倫也さん、芳根さん、窪塚洋介さん、そして堤監督が収録に参加している。堤監督が“ふたり(北川、芳根さん)は、途中から完全にお客様になりきって、本気で泣きじゃくっていた。リアクションに困った(笑)”と明かすと、「(笑)。最後の法廷のシーンで泣きました。最初に副音声をすると聞いた時に、自分で演じていても見入ってしまう気がして、副音声でライトに話せる自信がないことは伝えたのですが、案の定見入ってしまって無言になってしまう瞬間がありました。男性陣がツッコミを入れながら話が進んでいっていて、シーンとは関係ない会話が繰り広げられているところが副音声の見どころです。」とPRした。
その後、映画公式Twitterに寄せられた質問に答えることに―。堤監督が“北川と芳根さんの出演シーンで、素晴らしいと感じた演技は?”という質問を受け、面会のシーンをあげたところ北川は、「環菜さんが自分の心を開くことが大切だったので、環菜さんにどんな感情の爆発が起きても、全てを受け止められるようにしっかり立っていようと思っていました。特に話し合いもせず、段取りでやらせていただいてから監督がカット割りをやめようとおっしゃって。何かが生まれたシーンでした。」と振り返った。
北川と芳根さんへ“涙を流すシーンが多くて大変ではなかったか?泣く演技の時はどういったことを考えていたか?”という質問が読み上げられ、北川は個展会場でのシーンをあげ、「由紀には父親との関係にトラウマみたいなものがあって、会ったことのない地球上にたくさんいる、父親と娘の仲の良い写真を見た時に泣いてしまうというシーンだったのですが、本当に温かくて素敵な写真だったんです。」と話すと堤監督が“中東で命がぎりぎりのところで撮ってくださった。情勢の厳しさを越えた人間がそこにあって感動した”と話し、北川も、「厳しい場所に置かれているのに家族の温かさや幸せがあって、自然と涙が出てきました。」と回顧した。
また、“公認心理師の役を演じたことで自身の変化はあったか?”と聞かれ、「公認心理師を演じたからということではないかもしれませんが、こういった事件や親と子の関係は注意して見るとニュースで取り上げられていたりするので、気になるようになりました。撮影が終わってからも、言葉で“大丈夫”と言っても心の中では叫んでいてSOSを発している方がたくさんいるんだと改めて感じて、自分が人のために何ができるのかを考えるようになりました。」と答えた。
さらに、芳根さんへ北川から言われて嬉しかった言葉は何かという質問があがり、芳根さんは“北川さんも私も連ドラの撮影中で、「きょんちゃんが頑張っていると思うと頑張れる」という言葉をいただいて嬉しかった”と話すと、「私自身久しぶりの連ドラで、“こんなに大変だったかな?”と思ったり、家庭との両立に心が折れそうな時に、丁度よく連絡をくれるんです。“私も頑張ってます”と言われると、こんなに可愛いきょんちゃんが頑張っているんだから私も頑張ろうって。年齢の差はありますが、心の友といった感じになれて、本当に良いご縁のあった作品でした。」と笑顔を見せた。
舞台挨拶終盤では、この日24歳の誕生日を迎えた芳根さんへ北川がサプライズで花束を贈った。北川は、「お誕生日おめでとうございます。この作品で改めて芳根京子さんという女優さんとご一緒できて嬉しかったです。初めて出会ったのはデビューして2年目とかで、右も左も分からないといった感じだったのに、たくさんのお仕事を乗り越えて立派な女優さんになられて、私のほうがお芝居のことを学ばせてもらっています。プライベートでも仲良くさせてもらっていて、これからも本当に楽しみな方だなと思っています。頑張り過ぎないでやってください。これからもよろしくお願いします。」とメッセージを送った。
そして最後に、「初日舞台挨拶が終わった時、達成感と共に寂しい思いがありました。おかげさまでたくさんの方に観ていただき、このように監督、京子ちゃんとお会いする機会を作っていただけて嬉しかったです。私の中でこの役柄は大きな挑戦でした。この挑戦を監督や皆さんと一緒にやることができて、自分の人生の中でも大切な位置づけとなりましたし、大切な作品になったと思います。出会えて嬉しかったです。作品が終わっても、皆さんとはずっとご縁が続いていくんじゃないかという感覚があって、そう思えることは多いことではないと思うので、本当にいろいろな奇跡がつまった作品だと思っています。10人いらっしゃったら10人の感動ポイント、共感ポイントがある作品ですので、ひとりでも多くの方に届くことを願っています。今日は来てくださってありがとうございました。」と話し、舞台挨拶を締めくくった。
映画「ファーストラヴ」は、現在大ヒット公開中。
ぜひご覧ください!