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仲野太賀 映画「すばらしき世界」初日舞台挨拶!

仲野太賀出演映画「すばらしき世界」の初日舞台挨拶が、2/11(木・祝)新宿ピカデリーで行われた。

同作は、『ディア・ドクター』『永い言い訳』などを手掛けた西川美和監督が、初めて実在の人物をモデルとした原案小説(直木賞作家・佐木隆三のノンフィクション小説「身分帳」)をもとに、その舞台を約35年後の現代に置き換え、徹底した取材を通じて脚本・映画化に挑んだ問題作。すでに本年度第56回シカゴ国際映画祭にて【観客賞】【最優秀演技賞(役所広司さん)】2冠の快挙を達成するなど、国内外から高評価を受けている。
主人公・三上正夫の数奇な人生を通して、人間の愛おしさや痛々しさ、社会の光と影をあぶり出す。

仲野は、TV番組のネタにしようと刑務者から出所した三上に近づくTVディレクター・津乃田龍太郎を演じる。

上映前の舞台挨拶に登壇した仲野は、「本日はコロナ禍の中、こうして劇場に足を運んでいただき、ありがとうございます。僕自身今日という日を迎えられて嬉しく思っています。役所さん演じる三上さん、そして僕が演じる津乃田は、人生のやり直しや自分の人生を変える、ある種共犯関係のような間柄でいるのですが、この映画が決まった時に色々なお世話になった人の顔が思い浮かびました。かれこれ15年ほどこの仕事をしているのですが、これまでの経験や何かを全て背負いながら、自分の人生を切り開くために、そんな気持ちでこの役、作品に臨みました。出来上がったこの作品が皆様に届くことを心から嬉しく思っております。今日はどうか最後まで、よろしくお願いします。」と挨拶。

役所さんとの共演について、「周知の事実ですが、役所さんは本当に偉大な俳優さんです。僕の撮影が無い日も役所さんの芝居を見させていただいて、ずっと隣にいて、同じ時間を過ごさせてもらいました。僕がこんな事を言うのは変なのですが、役所さんの目を見ているとずっと目の奥がどこか寂しそうだったんです。吸い込まれるようにそれを見ていて、何でこんなに寂しそうなんだろうと、段々それが役所さんの目なのか、三上さんの目なのか、役との境目が分からなくなったんです。きっと役所さんは三上という男をご自身の写し鏡のように向き合われていたんだろうなと思って、それは役との深い対話だし、それ以上に深く純粋な思いやりが三上さんに対してあったように思いました。なので、現場で一緒にお芝居をして何度も心が震える瞬間もありましたし、自分自身が芝居じゃないところで込み上げてくるものがありました。自分で制御が利かなくなるぐらい感動してしまうこともありました。自分自身のコントロールが利かない中で、役所さんの表情見て自分の中で津乃田という役がどんどん大きくなっていって役とシンクロしていくのが分かる、そういう経験というのは、今まで感じたことが無かったです。今まで僕は個人的な役者としての目標が役所広司さんとご一緒するということが最大の目標でした。こうやって一緒に作品を作れた今もそれは変わらないです。またいつか役所さんとご一緒できるよう、それが僕の最大の目標です。尊敬しています。」と話した。

タイトルにちなんで「自身にとってすばらしき世界とは?」という質問には、「地位や名誉があって、もっともっとここじゃないどこかということを想像すると思うんですけど、意外に身近なところにすばらしき世界は落っこちていたりするのかなというのは、この映画を観て思いました。それは人と人の繋がりだったり、人間の持っている善意だったり、そういう細かいところに素晴らしい世界があると思います。」とコメント。

また、「マスコミさんが入っているので、もう少しポップなものも話したいと思います。去年末の格闘技『RIZIN』で堀口恭司さんが500日ぶりに王座奪還したのですが、それが本当に嬉しくて、たくさん暗いことが続いていたけど、12月31日にその年1番ぐらいに大熱狂して涙を流すぐらい感動したんです。堀口さんも500日ぶりの試合で、きっとやり直しだったんです。やり直し・・・この映画もやり直しの人の映画です。何が言いたいかと言うと、エンターテインメントから感動を貰えることがたくさんあるなと思いました。このコロナの期間も音楽やスポーツ、もちろん映画もそうだし、エンターテインメントに勇気や元気を貰うことがたくさんあったので、この映画が観てくれた人にとって心に寄り添うものであったらいいなと思っています。」と語った。

映画「すばらしき世界」は、全国公開中!
ぜひご覧ください。
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