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さくらしめじ1年ぶりとなる有観客ライブ開催!
田中雅功(たなか・がく)と髙田彪我(たかだ・ひょうが)からなるフォークデュオのさくらしめじは、2015年12月29日にキャリア初のワンマンライブ『森のきのこの音楽会~さんきゅう2015、うぇるかむ2016~』を開催。『きのこりあんの集い』と改題した翌年からは年末恒例の忘年会ライブとして定着。5回目となる今年は、新型コロナウイルス感染防止のガイドラインに沿っての開催のために規模は縮小したものの、例年通り、昼夜2公演となっており、2部公演のみ生配信も行われた。また、初の試みとして、舞台セットが設営されていく仕込みの様子が映し出された定点カメラの映像に加え、事前リハーサルの模様も生配信を実施。公式YouTubeチャンネルに、墨で落書きをされた顔で登場したふたりは、「しめじ体操」「スタートダッシュ」「てぃーけーじー」といったライブで盛り上がるナンバーをスタッフと共に全力でパフォーマンスし、会場に足を運べない全国のきのこりあん(さくらしめじのファン総称)を存分に楽しませた。
開演時間となり、観客に360度囲まれたセンターステージに二人が姿を現すと、場内からは割れんばかりの大きな拍手が沸き起こった。オープニングナンバーは、彼らの1年を象徴する楽曲でもある「会いに行こう」。ステイホーム期間中に、それぞれの自宅からインスタライブのコラボ配信を使って、ファンと作り上げた楽曲。彪我は観客の姿を目にした瞬間に涙を流して声を詰まらせると、雅功が優しい眼差しを向けながらサポート。なんとか歌い切った二人は「みなさんお久しぶりです」「やっとやっと会えたね」と声をあげ、改めて、きのこりあんとの1年ぶりの再会を喜び合った。
続いて、青春ラブソング「ひだりむね」でオーディエンスの心を弾ませ、「菌カツ!」で元気とエネルギーを届け、サイコロトークに突入。この日限りの<一発芸>から始まり、<今年キュンだったこと>や<何フェチ?>、<理想の運命の出会い>などのエピソードを披露すると、観客は笑い声の代わりに拍手を送った。
また、例年は当日の来場者からのリクエストで、その場で歌う楽曲が決まるライブとなっていたが、今年は会場に来れないきのこりあんからもSNSを通じてリクエストを募集。リクエストボックスから、偶然にも、どんな時でも歌い続ける決意を込めた「朝が来る前に」と「My Sunshine」の2曲を弾き語りで力強くパフォーマンスした。
中盤では、<今年のヒットソングメドレー>を披露。瑛人「香水」からオレンジスパイニクラブ「キンモクセイ」、マカロニえんぴつ「恋人ごっこ」とつなぎ、BTS「Dynamite」のギターのみによるインスト演奏を経て、NiziU「Make you happy」ではアコギを弾きながら“縄跳びダンス”を披露。Official髭男dism「I love...」とつなげたYOASOBI「夜を駆ける」では主メロを歌う雅功に彪我がミックスボイスでハーモニーを加え、最後はEBiDANの先輩であるDISH//のヒット曲「猫」を情感たっぷりに歌い上た後、雅功から「俺たちもいつかMステに出ような!」という宣言も飛び出した。
そして、アコースティックギターを置いた二人は、みんなで一緒に笑顔で踊れる「しめじ体操」で会場をひとつにし、彪我がエレキギターで魅せるロックナンバー「たけのこミサイル」では日々のストレスや鬱憤を解放。過去の楽曲をセルフカバーするリバイバル企画第2弾として配信リリースした「またたび(Acoustic Version)」では一変して温かく懐かしい空気で観客を包んだ。
ここで、毎年恒例となっている書き初めを披露。1部のお題は<今年のまとめ>。<趣味開拓自宅楽園(パラダイス)>と書いた彪我は「いろんな趣味が自分の中で増えた年だった。家にいて出来ないことはないんだなって気づいた」と解説。<一+一=無限だい!>と書いた雅功は「SNSを通して一対一で繋がれた。その一対一の関係が集まってたくさんの数になった。皆さんのおかげで可能性が無限大に広がった年になった」と感謝の気持ちを述べながら四方を見渡し、「いつかこの規模がもっと大きくなって、武道館になりますから楽しみにしててください」と意気込みを語った。そして、最後に「ねこの16ビート」を観客全員で踊って1部は終了した。
生配信された2部は、「風とあるがままに今を歩こう」でスタート。伸びやかな歌声を心地よく響かせると、雅功は「この1年間、ずっとみんなと会えるのを楽しみにしてました。今日はみんなの顔が見れて嬉しいです」とあいさつし、「僕たちときのこりあんのみんなが揃えば、今までの嫌なことなんか、不安なことなんか、全部吹っ飛んじゃう。そうでしょ」と胸を張った。そして、「今日は今年最後のライブ。みんなで悔いのないように思いっきり楽しんでいきましょう」と呼びかけると、「ひだりむね」「菌カツ!」では客席が総立ちとなって盛り上がり、会場の熱気も一気に上昇した。
リクエストコーナーで引いた、「届けそこねたラブソング」ではこの日のみの特別なイントロやコーラスを繰り出し、懐かしの1stシングル「いくじなし」では会場全員に投げキッスを送るというちょっぴり面白いシーンも生まれた。さらに、<今年のヒットソングメドレー>は1部の楽曲に、TikTokで人気のひらめ「ポケットからキュンです」も追加。2部の書き初めでは<来年の目標>を発表。昨年は<新生活に心を開く>だった彪我は、「2020年にいろんなことにチャレンジしたので、いろんなことに心が開けた年じゃないかと思うので継続したい」と語り、<開いた心、そのままで。>を掲げ、雅功は「目指すのは作詞作曲リード曲」と意思を表明した。
今年最後のライブのラストナンバーは、これまで数多くのライブで歌われてきた合唱曲「みちくさこうしんきょく」。彪我は「心の中で歌ってください」と伝え、雅功が画面に向かって「配信を見てるきみも一緒に歌おう」と呼びかけた。それぞれが声を出さずに歌った<ラララ>の大合唱をしっかりと受け取った彪我が「みんなで一緒に楽しめて本当によかったです」と感謝の気持ちを述べると、雅功は「今年もいろんなことがあったけど、皆さんのおかげで乗り越えることができました。来年は僕らがみんなのことを引っ張って、連れてって、いろんな景色を見せたいと思います」と意気込み、1本締めを経て、「また来年会おうね」ときのこりあんとの再会を約束してステージを後にした。
また、2部のMCでは、2021年3月10日に2枚目となるミニアルバム「ボタン」をリリースすることを発表。さらに、4月4日には東京・中野サンプラザでのワンマンライブ開催も決定し、雅功が「ずっともう一度中野サンプラザでやりたかったんです。」と語ると、彪我は「新しい春の幕開けにしたい」とコメントした。
なお、その模様も含む2部公演は12月31日(木)23:59までアーカイブ視聴が可能となっている。
【setlist】
●1部
M1.会いに行こう
M2.ひだりむね
M3.菌カツ!
M4.朝が来る前に
M5. My Sunshine
M6.ヒットソングメドレー
M7.しめじ体操
M8.たけのこミサイル
M9.またたび
M10.風とあるがままに今を歩こう
M11.ねこの16ビート
●2部
M1.風とあるがままに今を歩こう
M2.ひだりむね
M3.菌カツ!
M4.届けそこねたラブソング
M5.いくじなし
M6.ヒットソングメドレー
M7.しめじ体操
M8.たけのこミサイル
M9.同じ雲の下
M10.会いに行こう
M11.みちくさこうしんきょく
★アーカイブ情報★
配信ライブ
さくらしめじの忘年会ライブ「きのこりあんの集い Vol.5 〜お久しぶりでございます。〜」最終公演
※12月31日(木)23:59までアーカイブ視聴可能
視聴チケット:4,400円(税込)
https://l-tike.zaiko.io/e/kinokoriannotsudoi2020
★解禁情報★
▼リリース情報
さくらしめじ 2nd Mini Album「ボタン」
2021 年 3 月 10 日(水)発売
▼ライブ情報
さくらしめじ春のワンマンライブ
2021年4月4日(日)中のサンプラザにて開催予定。