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濱田岳 映画「喜劇 愛妻物語」公開記念舞台挨拶!

濱田岳主演映画「喜劇 愛妻物語」が9/11(金)公開初日を迎え、翌12日(土)新宿ピカデリーで行われた舞台挨拶に濱田が登壇した。

同作は、『百円の恋』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞に輝いた足立紳さんが、 自身の夫婦生活を赤裸々に綴った自伝的小説を自ら監督・脚本を務めて映画化した作品。
いつまで経っても売れる見込みがない、年収50万円の脚本家の豪太と、そんな情けない夫に絶望している酒好きの妻チカ。結婚10年目にして倦怠期の真っ只中にいるセックスレス夫婦の痛快な愛憎劇が描かれる。

濱田は同作の主人公で、稼ぎがほぼゼロで家に居場所もないのに、隙あればセックスに持ち込もうと奮闘するダメ夫・豪太を演じている。

上映後に行われた舞台挨拶にて、「本日は雨の中、お越しいただきましてありがとうございます。お客様を前にご挨拶できることは幸せなことだと改めて思いました。映画なのでスクリーンで観ていただくことが理想の形ではあると思うので、この日を迎えられたことが奇跡ですし、本当にありがたく思っています。」と初日を迎えた心境を語った濱田。

自身が演じた豪太の一番ダメだと思ったところは?と質問され、「台本を読んで撮影に臨んでいるので大体自分のやることは想像ついたのですが、改めて愚かだと思ったのは痴漢のシーン。何をやっているんだ僕はと。あれ以上愚かなものはなく、印象深いです。」と話し、笑いを誘った。

水川さん演じるチカに豪太は罵詈雑言を浴びせられるが、その中でお気に入りの罵詈雑言はあるか聞かれ、「“タンツボ”です。世代的にピンと来なくて、ものすごく怒っているのはわかったのですが、どうリアクションしていいか分かりませんでした。昨日ラジオで高田文夫先生にお会いしたので“タンツボ”について聞いたんです。そうしたらゴミ箱以下の扱いらしく、相当ひどいことを言われていたんだと気づきました。あと、チカちゃんに日々“死ね”と言われていて、“死ね”の微妙なあんばいが分かるようになっていきました。“あぁ、今日はそっちの「死ね」ね”とか、“「死ね」のキレが増してきたね”なんて、気付いたら豪太のように上から目線で見ていました。」と笑顔で話した。

また、娘・アキを演じた新津ちせさんについて、「カメラの前以外でも“ママ・パパ”と呼んでくれて、そのおかげで家族感がすりこまれました。大人な話ですが、それを理解して真っすぐ育ったアキを演じてくれたからこそ、安心して笑ってもらえる喜劇になったのではないかと思います。」と感謝した。

香川での撮影を振り返り、「炎天下で豪太がチカに怒られてうどん屋に逃げ込むシーンがあるのですが、監督は僕たちの後ろで電車が通るのを狙っていて、でも想像以上に短い車両で、“シュッ!”ていなくなってしまったんです。まだ通るチャンスがあるということで待っていたら見当違いのほうから電車が来て、また撮れなくて…。1時間以上経っていたのですが監督のこだわりなのでみんなで待っていたら、ふと監督が“やっぱりいらない”って。“ちょっと待てよ、何いらなくなってんの?”って思いました。」と笑いながら愚痴をこぼすと監督が“これ以上待ったら熱中症になってしまうと思って。監督らしいことをしようと思って、いらない電車を待ってしまった”と明かし、会場は笑いに包まれた。

さらに、監督とのエピソードを、「特にこれといったディレクションは受けなかったのですが、映画のクライマックスの河原のシーンで、ト書きに「豪太が泣く」と書いてあったんです。数々の愚行を繰り広げている豪太が何で泣くのか分からかったのと、泣くのが得意な俳優ではないので整理する意味も含めて監督にアドバイスをもらいにいったら、“たぶん、この危機的状況をうやむやにしようとしています”と言われました。うやむやにするって…(笑)。衝撃的なディレクションでした。」と振り返ると監督が、“うやむやが80%、残りは何とかしなきゃという思いかな”と笑顔で話した。

そして最後に、「監督はじめスタッフの皆さんとキャストの皆さんが小さな家族となり、その小さな家族のひと夏の思いが、世界を変えてしまうほどの力があった渦を乗り越えて今日を迎えることができました。それは本当に奇跡だと思います。小さな家族だと分かっていたので、小さなスクリーンで面白いものをかければ、きっとお客様の声で多くの人に観ていただけるのではないかという小さな夢を持っていたのですが、今日のようにこんな大きなスクリーンでかけていただくことができました。また、劇場に足を運ぶという行為を考えなくてはいけない世の中になってしまいましたが、こうしてお客様が足を運んでくださった。何とお礼を申し上げていいのか分からない気持ちです。豪太はキャリアの汚点くらいに最初は思っていたのですが(笑)、豪太をやったおかげで奇跡的な幸せな思いを改めて感じることができました。」と笑いも交えながら作品への思いを語ると共に、「宣伝の仕方なのですが、“夫婦として”とか“罵詈雑言が”と言うと勧めている皆さんが嫌われてしまう可能性があるので(笑)、劇場から遠ざかっていたから映画を観るリハビリのつもりで観るとちょうどいい、とにかく笑ってバカにしていい映画らしいよと伝えていただければ、お客様が増えて(監督の)新しい作品がお届けできるのではないかと思います。宣伝ばかりしてすみません。本日はお越しいただきまして本当にありがとうございました。」とメッセージを送った。

映画「喜劇 愛妻物語」は絶賛公開中。
ぜひ劇場でお楽しみください!

【ストーリー】
売れない脚本家・豪太(濱田)と、その妻のチカ(水川あさみさん)。二人は、結婚10年目の絵に描いたような倦怠期の夫婦で、娘のアキ(新津ちせさん)と3人暮らし。豪太は妻のご機嫌をとろうと試みる日々だが、冷め切ったチカは、ろくに稼ぎがない豪太を見下し、いつも暴言を吐いている。
ある日、映画プロデューサーの代々木から、以前豪太が考えていた企画のひとつ、四国に実在する『ものすごい速さでうどんを打つ女子高生』の話を脚本にしてみないか?と依頼が。…とは言え、実現の保証もなければ、取材の渡航費も出ないという話だった。しかし、豪太はこのチャンスを物にすべく、そして、あわよくば旅行を通して妻のご機嫌を取るべく…妻をなんとか説得し、アキと三人で香川県に取材旅行へと向かう。チカによる徹底的な節約計画の下、取材先のうどん女子高生の家へとたどり着く3人。しかし、そこで発覚したのはすでに『ものすごい速さでうどんを打つ女子高生』をテーマにした映画が、別の者たちの手によって決定しているという事実であった……。旅に出た早々に目的を失ってしまった3人だが、4泊5日の旅は続く。果たして、豪太は妻との仲を取り戻すことができるのか? そして、この家族に幸せは訪れるのであろうか……?!
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