スペシャルムービーやチケット先行予約など会員限定コンテンツを配信中!

ニュースNEWS

LIVE

ONE N’ ONLY 2019年ラストを飾るクリスマスライブ 大盛況で終了!

今年リリースした2nd & 3rdシングルが2作連続でオリコンウィークリーチャート1位を獲得し、YouTubeで公開したMVは海外からのアクセスが集中して、5作トータルで1000万再生を突破。始動から1年半、CDデビューからわずか1年にして、国内外で絶大な支持を得るようになった7人組ダンス&ボーカルユニットのONE N’ ONLYが、12月15日にスペシャルワンマン『ONE N' ONLY de X'mas 2019』をマイナビBLITZ赤坂で行った。クリスマス曲カバーの幕開けからラブソングの比重が高いスペシャルなセットリストは、まさしくタイトル通りのクリスマスライブにふさわしいもの。同時に、学業に専念するため今年いっぱいで芸能界を引退するメンバーKOHKIの卒業ライブということで、メニューにもパフォーマンスにも彼への感謝と愛があふれ出し、こらえきれない涙と笑顔、そして激励のうちに新たな門出を見送った。

この7人では最後となるステージを見届けようと詰めかけたSWAG(ONE N’ ONLYファンの呼称)でチケットは即日完売し、一階のスタンディングフロアのみならず二階の指定席や立見席まで超満員に。開演時刻になると美しいコーラスハーモニーが流れ、今日は一日素敵な時間を過ごしましょう!」とEIKUがTETTA、REIと共に登場して、まずはボーカル3人でワム!の名曲「LAST CHRISTMAS」をスウィートな歌声で聴かせてゆく。途中からはラップ&ダンサーのHAYATOとKENSHIN、ダンサーのNAOYAとKOHKIも加わって、トナカイが引くソリとサンタを形作ったり、コミカルなアピールでSWAGを笑顔に。ONE N’ ONLYのグループカラーである白に灯ったペンライトでいっぱいの客席に、サンタカラーの真っ赤なスーツに身を包んだメンバーも、思わず「綺麗だよ!」と喜びの声をあげる。

「ちょっと早いクリスマスを皆さんと楽しみたい」と告げたNAOYAに促されたKOHKIは、ここで「今日、僕、卒業じゃないですか。でも、笑って終わりたいから、笑う練習しときますか」と驚きの提案を。その願いに沿うように、「皆さん、幸せになってください」とEIKUが発して始まったのは、最新シングル「My Love」だ。白から青へと移り変わるミラーボールの美しい光を受けて、ボーカル陣が交互に紡ぐ一途で大きな愛の唄は、大勢のファンを前にして歌うにはピッタリの選曲。甘いリリックとキレの良いダンスの対比も実にクールで、SWAGたちの視線を釘付けにし、最後のキメポーズで大きなハートを作るとEIKUは「KOHKI、大好き!」と呟いた。さらに、イントロで場内に喜びの声を湧かせたラブソングは、なんとONE N’ ONLYではなくEBiSSHの楽曲「KIMI GA SUKI」。スターダストプロモーションに所属する4人組EBiSSHと、3人組さとり少年団の合同プロジェクトとして誕生したONE N’ ONLYから卒業するということは、すなわちEBiSSHからの卒業も意味しており、結果、この日のメニューにEBiSSHの楽曲が数多く挟み込まれていたのも当然と言えるだろう。レゲエ調のユルいナンバーを4人ではなく7人でパフォームし、初めてこの曲をパフォーマンスするKENSHINは「この曲、超楽しい!」と破顔。曲終わりにピンスポットを浴びたKOHKIが「俺のこと、好き?」とキメ台詞を放てば、続いて恋のトキメキを映した「POP! POP!」でSWAGたちと共に大きく手を振り、客席とハッピーな一体感を創り出してゆく。

この日がONE N’ ONLYの2019年最後のライブということで、MCでは2019年の思い出を山手線ゲーム形式でリレー。これまでのキャリアで最大の舞台である京セラドーム大阪に立った今年3月の『KANSAI COLLECTION』や、シングル2作連続1位を獲得した話題で盛り上がり、「2019年の感謝を伝えるパフォーマンスにしたい」とNAOYAが口にして、海辺の恋を小粋に綴った「Everything’s Changing」へ。曲終わりにEIKUが「メリクリ!」と小首を傾げて黄色い悲鳴を沸かせたあとは、夏から冬へと時間を進めて“まさか”な選曲によるウィンターソングでSWAGたちを狂喜させる。さとり少年団の持ち曲「Winter Life」でメンバーのEIKU、HAYATO、KENSHINがポップに飛び跳ねると、今度はEBiSSHの4人がサンタ帽をかぶって乱入! そのまま7人でじゃれ合いながら届けられるEBiSSHの「Christmas Time Again」は歌詞の通り“最高の贈り物”で、オーディエンスと一緒に手を振って「メリークリスマス!」と囁いたKOHKIには、メンバーも思わず「カッコいい……!」と漏らしたほど。和やかな空気感は、とてもメンバーの卒業ライブとは思えない。

とはいえ、ONE N’ ONLY最大の武器は挑発的でハードなナンバーと、アグレッシブでダイナミックなパフォーマンス。2ndシングル「Dark Knight」がいつも以上に力強く、カミソリのように鋭いラップと、ステージの端ギリギリまで前にせり出すド迫力のダンスで和気藹々とした空気を覆せば、「まだ声出せますか!?」というREIの煽りからEBiSSHの「Just Like Me」を投下する。従来の4人から7人仕様へと生まれ変わった全く新しいフォーメーションと、特有の低音と高音を巧みに使い分けるREIのボーカルワークが生み出す濃密でセクシーなオーラは、ONE N’ ONLYの世界観との親和性も高く、続く3rdシングル「Category」への流れも見事。言葉にできない感情をブチまけるような野獣のごとき叫びとステージを広々と使ったアクションには圧倒されるばかりで、チャート1位を獲得した代表曲の威力を改めて実感させられる。

この1年で育ててきたONE N’ ONLYの真価を発揮しつつも、しかし本日、最もフィーチャーされるべきはKOHKI。ここでEBiSSHメンバーの自己紹介ソング「Let’s EBiSSH!」が始まると場内からは大歓声が湧き、KOHKIは「なんだかんだいって、俺はお前のことが大好き」と曲中でEBiSSHリーダーのNAOYAをハグする。ラストだからと遠慮することなく、通常運転でKOHKIをイジリ倒すメンバーの所業も、むしろ愛の現れ。再び7人揃っての「HOLIDAY」では、KENSHINも「KOHKI今までありがとう!」「KOHKIこれからも頑張れよ!」と声を枯らしてコール&レスポンスを誘い、遂にはステージ中央で彼を胴上げして「マジで最高! みんなありがとう!」と感激させていた。そこからHAYATOが「熱い! KOHKIくんへの愛で熱すぎる!」とタオルを取り出して、さとり少年団のサマーチューン「夏へダイビング」をドロップ。7人全員でタオルを振り、IROTAS(さとり少年団ファンの呼称)に向けての「IROTAS大好き!」という歌詞も、今日ばかりは「KOHKI大好き!」に歌い替えられる。愛あふれる演出の数々に、KOHKIは「ボキャブラリーが……語彙力がゼロになっちゃう」と喜びをあらわに。さらに本編が終わると、SWAGたちからアンコールを望む“KOHKI!”コールまで湧き上がった。

その声に応えて、EBiSSHの記念すべき1stシングル「恋はタイミング」のイントロが鳴り、2年前のライブで着用していたという白いジャケットに黒のEBiSSH Tシャツを着たTETTA、REI、NAOYA、KOHKIが現れると、場内のBAEBAE(EBiSSHファンの呼称)は熱狂。一気に客席はEBiSSHのグループカラーである赤に染まり、曲中「I want you BAEBAE」というKOHKIの囁きに、これまでになく熱い歓声が返る。さらに「今日は家に帰らないで」と、EBiSSHのライブには欠かせない甘いラブソングを続けて、ONE N’ ONLYのステージとは一味違う、しなやかでしっとりとした世界を創造。3枚のシングルリリースで持ち曲を増やし、この11月の東名阪Zeppツアーで、ようやく全曲ONE N’ ONLYの楽曲のみでワンマンを構成できるようになった彼らが、あえてアンコールにEBiSSHの楽曲を並べたのも、当然“EBiSSHのKOHKI”を送り出すため。4人は寂しさを堪えながら昔話を語り、KOHKIは初期のリリースイベントで、足をガクガクさせていたNAOYAの緊張ぶりが忘れられないと暴露する。そのNAOYAが「KOHKIは旅立っていくわけですが、僕たちとKOHKIは離れても、見つめるモノは同じです」と前置いて、「僕ら見つめるモノ」とタイトルコールをすると、BAEBAEたちからは悲鳴が。“ずっとBAEBAEと同じところを見て、より大きなステージを目指していきたい”という想いから昨春に作られた未発表曲が、形は変われど互いに目指す未来の輝きは変わらないことを、切ないメロディと共に教えてくれる。KOHKIの肩を抱いて2番を歌ったNAOYAは「KOHKI、頑張れよ!」と声をかけ、曲終わりで3人に抱き込まれたKOHKIが「本当にありがとう! お前ら3人もずっと応援してるから」と応えると、客席から大きな拍手が。EBiSSH結成からの3年半を共に過ごした彼らの絆は、やはり強い。

ここで、赤いEBiSSH Tシャツに黒のジャケットを羽織ったさとり少年団の3人がステージに上がり、7人揃ったところで各メンバーからKOHKIへメッセージを贈る。「正直、寂しい」「でも、KOHKIの夢を応援するから、決めた道で頑張ってほしい」と異口同音に述べながらも、ONE N’ ONLYのリーダーであるHAYATOは「“俺、ONE N’ ONLYだったんだ”って、将来KOHKIくんが自慢できるようになるから」と宣言。TETTAも「6人になってもKOHKIの存在は忘れないし、KOHKIの分も背負って上を目指したいから、大きなステージに立てたときは一緒に歌ってほしい」と夢を語ってくれた。そして彼と同学年であり、同じダンサーというポジションで誰よりもKOHKIの近くにいたNAOYAは、なんと想いをしたためた手紙を朗読。「いつからか俺のパートナーはKOHKIしかいないって思ってました。正直KOHKIがいなくなる実感が全く湧きません。だけどKOHKIもたくさん悩んで出した答えだと思うから、俺は全力で応援します。これからの人生KOHKIらしく、最高にカッコいい人生にしてください。もし不安になったり、逃げたくなったら、いつでも連絡してね。そのときは俺らみんなでどこにでも駆けつけます。これからもずっと友達だからね」と涙ながらに読み上げる姿からは、やはり盟友への愛が滲み出して、場内の涙を誘わずにはおかない。だが、それは決して悲しいだけのものではなく、未来への希望が灯った温かなものだ。

そして「KOHKIの背中を押さないと」(HAYATO)と、披露されたラストソングは「Don’t worry」と「Bla Bla Bla」。過ぎ行く季節に失った恋を重ね、大切な人の幸せを願う前者に、離れてしまった“君”への尽きせぬ想いを“I miss you”と歌う後者と、どちらも切ないロストラブソングだが、今日ばかりは嗚咽交じりの歌声が違うストーリーを想起させて、KOHKIに対するメンバーの離れがたい想いを痛感させられてしまう。最後に、真ん中のKOHKIにメンバーが抱き着くようにして曲を終えると、今度はKOHKIがメンバー一人ひとりに感謝の気持ちを伝えたが、そこで驚かされたのが彼の鋭い洞察力。「俺がみんなを引っ張っていかなきゃ!という純粋さを持つKENSHIN」「自分と同じ人見知りで他人の目を気にしてるけど、お互いグループの最年少という“末っ子感”が楽しかったEIKU」「おちゃらけて見えて実は情に篤く、学業との両立が難しいと話したときに泣き出してしまったHAYATO」「唯一の真面目キャラで、みんなを見守ってくれる最年長のREI」「歌が上手くて面白くて顔がカッコよくて、なのにフレンドリーでみんなからイジられる憧れの存在、TETTA」と、それぞれの長所を巧みに拾い上げられるのは、それだけ彼がメンバーと真摯に向き合っていたからなのだろう。そしてNAOYAには「みんなに対して普段から優しいから、ツンツンしたところも愛情に見える。一番腹を割って話せる友達だったから、“相談したら駆けつけてくれる”と言ってくれて、これから自分の夢に向かって頑張ろうと、さらに改めて思えました。これからもよろしく!」と変わらぬ友情を誓った。

「僕が抜けて6人という形になっても、これは後ろ向きなものではなく、自分の夢に向かって頑張ろうということ。別れることは本当に辛くて、このままずっと7人でやっていたい気持ちもあったんですけど、(学業との)両立はすごく難しいことで。やりたいことをやるべきだなって自分の中で踏ん切りをつけて、みんなも俺を送り出すって言ってくれてるから、これから本当に頑張ろうと思ってます。この3年半の思い出一つひとつが俺の力に絶対なるから、みんなからの「頑張ってね」っていう言葉だったり、他愛もない会話に俺はホントに助けられてたんだなって、みんながいたからこそ頑張れてたんだなぁって、今、ここに立って初めてみんなへの感謝の気持ちを実感しました。だから6人の体制になっても、EBiSSHが3人の体制になってもずっと応援してほしいし、俺もSWAG、BAEBAE、IROTASになるから、この6人を僕と一緒に応援してください。僕の夢に向かって“頑張れ”って言ってくれるこの6人、ホントに最高の仲間だと思ってます。ありがとう。そして、こんなにONE N’ ONLYのために集まってくれるたくさんのみんな、本当に本当にありがとうございました!」

最後にオーディエンスに向かって心からの想いを伝えると、「KOHKI、〆ていいよ」というNAOYAの言葉を受けて、「以上、僕たちは!」と口火を切ったKOHKI。続いて全員で「ONE N’ ONLYでした!」と挨拶し、一人ステージに残ったKOHKIは、客席に向かって深々と一礼した。その姿にSWAGたちからは「KOHKI、ありがとう!」の声が湧き起こる。仲間から離れ、新たな道を進むというKOHKIの決断は、涙はあれど一人の人間として大きな一歩に違いない。そして彼の想いを背負って、ONE N’ ONLYはさらなる覚悟と決意のもとに、世界を目指すアーティストとしての道を歩んでいくのだ。


Text:清水素子
  • share
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

pagetop

page top