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常盤貴子 ドラマ「贋作 男はつらいよ」試写会&会見!

常盤貴子出演、プレミアムドラマ「贋作 男はつらいよ」のマスコミ向け試写会&会見が12/2(月)NHKで行われ、常盤が出席した。

1969年8月、山田洋次監督、渥美清主演で公開され、大ヒットとなった映画「男はつらいよ」。以来、寅さんと妹さくらとの情愛や、瞼まぶたの母・お菊との丁々発止、マドンナとの出会いと別れなど お決まりの人情話は日本のお盆や正月に無くてはならない風物詩となった。
映画 第49作「男はつらいよ 寅次郎紅の花ハイビスカスの花 特別篇」から約四半世紀。2020年、舞台を大阪に変え、山田監督自らが新しい寅さん像を着想した「贋作 男はつらいよ」として寅さんが現代によみがえる。

常盤は寅さんの妹・諏訪さくらを演じる。

会見にて常盤は、「何年か前に芸術家の横尾忠則さんが昔描かれた作品に上からペイントし直してしまい、美術界が大騒ぎをしているという話を聞いたことがあります。完成しているのにさらに上に描いてしまうと美術界的にはその作品がなくなってしまうので、“殿、ご乱心”という状態だったそうなのですが、それを伺った時に進化していく面白さが芸術家の中にはあるんだ、面白いなと思いました。今回の寅さんの企画を伺った時に全く同じことを思いまして、寅さんと言えば国民的な映画。だからこそなのかもしれませんが、自ら贋作をお作りになろうとする心意気がさすが山田監督だなと。しかも横尾さんと山田監督はすごく仲良しだという噂を聞きまして、納得しました(笑)。寅さんを改めて最初から観たのですが、とても平和で家族全員でゲラゲラ笑えて、人の良さだったり人情など全てのことが詰まっている面白い作品なので、贋作をきっかけに家族でお正月に50作目の映画を観に行っていただけたら、寅さんの映画の中の温かさや日本人として大事にしていくものをオリンピックがある前にしっかり確認できるのではないかと思いました。」とコメント。

主人公の寅さんを演じられた桂雀々さんへのオファーは、落語会で寅さんの格好をした雀々さんを山田監督が見て、雰囲気が似ていたからだったそうで、雀々さんが“初めてのことだらけで心の余裕はまったくなかった、周りの方に気を遣っていただいた”と撮影を振り返ると常盤は、「さくらという役柄もあり、とにかく何があってもお兄ちゃんの味方だと思ってクランクインしました。“何があっても雀々さんは私が守る!”という気持ちで、“NGが続いても構いません!むしろ周りも良くなる”って。」と力説。すると雀々さんが、“寅さんのいないシーンだとテイク2、3もいかずに一発OKだったりする。でも寅さん(雀々さん自身)が入るとテイク24とか…本当にご迷惑をかけた”と明かすと会場は笑いに包まれ、「それだけ朝原雄三監督がこだわって、諦めずに寅さん像を作られたからだと思います。山田監督の姿もちらちらされたんじゃないでしょうか。落語のシーンはすごかったですし、その場にいた全員があっという間に惹き込まれました。噺家さんだからだそうなのですが、普通お芝居をする時、相手の目を見ながら話すじゃないですか。でも噺家さんなのでそれに慣れていらっしゃらない。朝原監督が“最初右に、次に左に振ってみましょう”とアドバイスをしたら突然できるようになるんです。監督は見つける才能があるんだと思いました。」と話した。

その後、さくらを演じるにあたり意識したことを聞かれ、「衣装合わせで朝原監督に久しぶりにお会いしたら第一声が“あたなよく受けたね”でした(笑)。その通りでして、私もなんて恐れ多いことをしてしまったんだろうと。倍賞千恵子さんのイメージが強くありますし、倍賞さんがあまりにも可愛いので。そのさくらをというのはもちろんありますが、山田監督が「男はつらいよ」を贋作で作ってみようと思われたことが嬉しくて、それに乗りたいという思いと、さくらを研究したい気持ちもありました。中に入って演じてみることによって分かることがたくさんあるんです。私の中で倍賞さんを研究するにあたりこんなに素晴らしい機会はなく、いろいろと研究させていただきましたし、演じることによってこの作品が“だから面白いんだ”と納得することができて宝のような時間でした。」と回答。すると“研究したことで見えたものは?”と質問され、「パッと思いついたものですが…渥美さんでも1話から完璧ではなかったそうなんです。1話を撮られた後、山田監督は“どうしよう…”と思われたそうなのですが、2作目を撮られた時に完璧な寅さんになっていて、そこからは何も言わなくなったというお話を当時から作品に関わっていらっしゃった方から伺うことができて自信が持てました。何を撮るにしても不安になるもの。50作も続く名作であっても最初のスタートから完璧ということはもしかしたらなくて、なかったしても大丈夫なんだと思って励みになりました。なので、やればやるほど雀々さんは良くなります!」と笑顔で語った。

プレミアムドラマ「贋作 男はつらいよ」は、NHK BSプレミアムで来年1/5(日)より毎週日曜22:00~22:49放送。(全4回)
ぜひご期待ください!

(敬称略)

【あらすじ】
秋の観光シーズンを迎える箱根の旅館、高見歌子ら関西から来た女性3人組を部屋に案内する寅次郎。地元が大阪という共通の話題から関西のはなしで盛り上がり、帰りの弁当代まで出してしまう。父親と大げんかをして家を出てから30年経つが、この出会いで里心が芽生えた寅次郎。東大阪市・石切神社の参道にある甘味どころ「くるまや」では平穏な日常の日々が流れていた。ある日、法事を執り行っていた「くるまや」に、風変わりなちん入者が。いぶかしがる一同をよそに、なんと寅次郎が30年ぶりに大阪・石切に帰ってきたのだった。
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