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坂井真紀 映画「駅までの道をおしえて」完成披露試写会舞台挨拶!
同作は、2004年に公開された『機関車先生』以来、15年ぶりとなる伊集院静原作の映画化作品。愛犬の帰りを待ち続ける少女と、先立った息子との再会を願う老人。ひとりぼっちの2人が出会い、大事な何かを探す旅に出る——。逢いたい相手がいるすべての人に贈る、新たな希望と出発の物語だ。坂井は主人公・サヤカの母を演じる。
試写上映前に行われた舞台挨拶に登壇した坂井は、「(サヤカを演じた新津ちせさんと)初めのシーンを撮影してから9ヶ月後に次のシーンの撮影があったのですが、その間もちせちゃんは撮影をしていて、背が高くなったり、お顔もちょっと大人っぽくなっていて。監督は子供だからと容赦はしない演出をされるので、初めからそれに頑張って応えていたんですけど更に立派になっていて、とても驚きました。」と新津さんの成長ぶりにしみじみ。
サヤカの父を演じた滝藤賢一さんとのシーンで印象に残っていることを問われると、滝藤さんから「多分いっぱいあると思います。」と釘をさされ、「お芝居をできたのは全面的に滝藤さんのおかげです。妻にさせていただきました。ありがとうございます。」と笑顔で同調。息の合った掛け合いに、会場からは笑いが起きていた。
映画「駅までの道をおしえて」は、10/18(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほかにて全国公開。
ぜひ劇場でご覧ください。
【STORY】
サヤカ(新津ちせ)は、赤い電車が通る湾岸の街に両親(坂井真紀、滝藤賢一)と暮らす8歳の少女。臨海学校に出かけた数日の間に愛犬のルーがいなくなったことが受け入れられず、ルーと一緒に過ごした場所を訪れては、その姿を探している。
ある日、サヤカはかつてルーに導かれて見つけた、線路の跡が残る原っぱで一匹の犬と出会う。犬はすぐに姿を消すが、数日後、近所の喫茶店の前につながれていた。サヤカは、見るからに頑固そうなマスターのフセ老人(笈田ヨシ)に、犬の名前はルースで、ルースの方から店にやってきたのだと聞かされる。時の止まったようなジャズ喫茶を営むフセ老人もまた、数十年前に幼くして亡くなった息子の死を受け入れられずにいた。
やがてサヤカは喫茶店に通うようになり、ルーの思い出話をしたり、フセ老人の息子コウイチローの話を聞いたりするうちに、フセ老人と打ち解けていく。サヤカは、フセ老人が待っているという大切な「何か」を、ただ待ち続けるのではなく、一緒に探しに行こうと提案する。
週末。サヤカとフセ老人とルースは海に向かった。「何か」とは一体なんなのか?そして二人は「何か」を見つけることができるのだろうか?
(敬称略)