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柳楽優弥 映画「泣くな赤鬼」完成披露試写会!
同作は、ベストセラー作家・重松清が、教師と生徒の関係を描き続けてきた著書の中でも、特に教師濃度の高い作品集と語る、短編集『せんせい。』所収「泣くな赤鬼」の映画化。
城南工業野球部監督・小渕隆(堤真一)。陽に焼けた赤い顔と、鬼のような熱血指導で“赤鬼先生”と呼ばれていた。
その厳しさで、甲子園出場一歩手前までいきながらも、夢叶わぬまま、10年の月日が流れた。今では、野球への情熱は随分と衰え、身体のあちこちにガタもきている50代の疲れた中年になっていた。
ある日、診察を受けた病院でかつての教え子、斎藤智之<愛称:ゴルゴ>(柳楽優弥)と偶然再会する。ゴルゴは非凡な野球センスがありながら、堪え性のない性格ゆえに努力もせず、途中で挫折し、高校を中退した生徒である。
今では、20代半ばを越え、妻・雪乃(川栄李奈)と息子・集と幸せな家庭を築く立派な大人に成長していた。そのゴルゴが末期がんで余命半年であることを知らされる。
あの時なぜもっと言葉をかけてやらなかったのか、厳しさでしか教え子に向き合えなかったあの頃の後悔。「俺は、わかったつもりで全然わかってなかった―。」命の期限が刻々と迫るゴルゴの願い、それは「俺、また野球やりたいな。」
赤鬼先生は、ゴルゴのために最後に何ができるのか―。
柳楽は、赤鬼先生の10年前の教え子で元・城南工業野球部員。野球部時代は「ゴルゴ」という愛称で呼ばれていた斎藤智之を演じる。
上映前に行われた舞台挨拶にて柳楽は、「この素晴らしい作品に関わることができて嬉しく思っています。ありがとうございます。本日は楽しんでいってください。」と挨拶。
赤鬼先生を演じられた堤さんとの共演について聞かれ、「この業界に入る前からドラマなどで観ていたので、十数年経って、“先生と教師”というとても大事な…」と話すと会場は大爆笑。「“先生と教師”じゃないですね(笑)。“先生と生徒”という設定の中で共演させていただくことができて、本当にありがたかったです。」と感謝した。
さらに、ゴルゴを演じるにあたり、「人気のある原作ですし、病気を背負っているという今までやったことのないキャラクターだったので、しっかり挑みたいと思いました。」と思いを語った。
その後、赤鬼先生(堤さん)、ゴルゴ(柳楽)、ゴルゴのかつてのライバル・和田(竜星涼さん)が介するラストシーンの話題へー。撮影日は39度の猛暑だったそうで、堤さんが“とにかく暑かった”と話すと柳楽も、「ジャージを着ている設定だったので、やはり暑かったです。でも大事なシーンではありましたし、あと、和田とのシーンでは一発OKだったんです。とても楽しく撮影することができました。」と笑顔で振り返っていた。
この日は、高校教師と生徒の絆を描いた同作に因み、現役の中高生から寄せられた質問に答えるコーナーも行われた。“将来やりたいことが見つからない、どうすればよいですか?皆さんはやりたいことをどうやって見つけましたか?”という質問に柳楽は、「まだ29歳なので、分からないこともたくさんあります。そんな僕ですが、これから何かに一生懸命打ち込んでいく中で、自分の好きなものが見つかっていったらいいなと祈っています。」とエールを贈った。
映画「泣くな赤鬼」は6/14(金)公開。
ぜひご期待ください!
(敬称略)