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渡部篤郎 スペシャルドラマ「大誘拐2018」会見!
「大誘拐」は、週刊文春「20世紀傑作ミステリーベスト10」の第1位を獲得、1991年には映画化もされた、100億円の身代金をめぐるスケールの大きな衝撃のエンタテインメント。同作では舞台を新たに東海地方に移し、スペシャルドラマとして昭和の名作を鮮やかに描き切る。
渡部は、愛知県警の刑事・井狩大五郎を演じる。数々の事件を解決してきた名刑事であり、としこ誘拐事件の指揮を執る。警察組織の在り方に疑問を持ており、上層部との板挟みに苦悩するという役どころ。
会見にて渡部は、「名古屋弁でやらせていただきました。撮影の初日が名古屋弁をたくさん話すシーンだったのですが、名古屋弁を分かっている人が方言指導の先生しかいなくて、頑張ってやっているのでお褒めをいただきたいのに(笑)、先生だけが分かっている状況でした。しかも先生も風邪を引かれていて声が出なかったのでマスクをしてうなずくだけで、もっと“良かったですね”と言っていただきたかったのに、誰も言ってくれなかったです。」と話すと会場から笑いが―。
岡田との共演を、「今NHKでやっている彼の作品も必ず観ていますし、大好きな俳優の一人です。またいつか会いたいと思っていました。」と笑顔で話した。
名古屋弁での芝居について、「名古屋弁でやるのは僕の方から言わせてもらいました。河村たかし市長の演説を動画で観たり、(愛知出身の)佐藤二朗に電話をしてやってみたり。そうしたら、“間違ってはいないけど、今はそんなにコテコテに話す人はいない”って大笑いするんです。でも“それを言っている渡部篤郎が見たい”と言ってくれて、二朗に後押しされました。」と明かした。
また同作への出演にあたり、「僕は観る側でも楽しい作品が好きで、映画化された北林(谷栄)さんや緒形(拳)さんの『大誘拐』も知っています。ドラマはそれよりももう少しエンターテインメント色が強くなっていて、ぜひやらせてくださいと言いました。」と語った。
撮影で苦労した点を聞かれ、「今年50歳になったのですが、いろいろな意味で大変になっていったり、しっかりしないといけないんじゃないかと思ったり、体力も少しずつ衰えていくわけですし。でも結局、喉元過ぎれば何とかで、いつもそんなのも良い経験だと思ってやっています。」と答えた。
同作が東海テレビ開局60周年記念のスペシャルドラマであることにちなみ、自身が60歳になった時にどうなっていたいかという質問があがり、「10年後のことなので考えることはあります。果たしてやってられるんだろうかとか。なかなか現状維持で仕事をすることは難しいことですので、常に努力してやっていられたらいいなと思います。」と語った。
東海テレビ開局60周年記念スペシャルドラマ「大誘拐2018」は東海テレビ・フジテレビ系にて12/14(金)19:57~21:55放送。
ぜひご期待ください!
【ストーリー】
愛知県に住む、日本有数の大富豪・柳川とし子(富司純子)が誘拐された。
誘拐犯は3人組。リーダー格は元ヤクザで刑務所から出所したばかりの若者、戸並健一(岡田将生)だ。メンツをかけて捜査に乗り出す愛知県警。
たたき上げの刑事、井狩大五郎(渡部)に陣頭指揮が任された。
届いた犯人側の要求は「身代金100億円」。さらに「記者会見を開いて身代金への返答をしろ」。記者会見に臨んだ井狩は毅然とした態度で告げる、「100億円の要求は法外だ」と。前代未聞の金額に、誘拐された大富豪・とし子の親族はうろたえ、記者会見によって、事件は広く世間に知れ渡ってしまう。凶悪な犯罪者による大胆不敵な誘拐事件。日本中の誰もがそう思い注目した。まさに空前の「大誘拐」だ。
そして犯人側の要求は続く。「とし子の全財産を整理して、100億円はすべて現金で用意しろ」、「100億円の引き渡しをテレビで生中継せよ」。
SNSやメディアを活用した“劇場型”だ。
井狩を筆頭に、現代のハイテクを駆使して捜査する警察組織。一方、その裏で繰り広げられるのは、健一をリーダーとする誘拐犯3人組と大富豪・とし子との知られざるストーリー。
手に汗握る駆け引きの末に迎える、衝撃の結末! 刑事・井狩が最後に見たモノとは!?
そして、健一率いる誘拐犯たちがたどり着く場所とは!?
(敬称略)