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市原隼人 映画「サムライせんせい」全国公開記念初日舞台挨拶!
原作は黒江S介氏の同名コミックスで、幕末150周年を記念して映画化。歴史の教科書でお馴染みの幕末を生きた高知県出身の武士・武市半平太がタイムスリップした現代日本で学習塾を手伝うことで繰り広げられる痛快ストーリー。
幕末からタイムトラベルで現代へやってきたちょんまげの侍。
それは幕末を生きた高知出身の志士・武市半平太。
尊王攘夷か公武合体かで国論が揺れていた幕末期、失脚して、投獄の身であった土佐勤王党盟主の半平太がふと目覚めると、そこは何故か平成の日本。
ひょんなことで学習塾を経営する老人・佐伯に助けられ、佐伯の好意によって佐伯家に居候することになる。半平太は、幕末と平成との間の様々なカルチャーギャップに戸惑いながらも、サムライの格好のまま、佐伯の経営する学習塾を手伝うことに。
当初は、子どもたちや町の人々から好奇の目で見られたりしたものの、持ち前の真面目さや温厚な人柄で、人々の信頼を得てゆく。平成の世の中での暮らしに、なんとかなじめてきたある日、楢崎梅太郎と名乗るジャーナリストが半平太を訪ねてやってくる。
楢崎の正体は、半平太の盟友にして幕末の英雄・坂本竜馬だった!
主人公・武市半平太を演じる市原は上映前の舞台挨拶にて、「この映画は高知の一般の企業の方々が出資し、高知を盛り上げようという思いで作られた作品。そういった作品が東京で公開され、すごく嬉しいです。」と笑顔。
同作は、時代劇と現代劇が入り乱れるように描かれており、現代劇では高知の子供たちが数多く出演している。撮影を振り返り市原は、「子供たちの目がとてもキラキラしていました。子供や動物が理由も分からずに現場でやらされているのを見るのが僕は大嫌いなんです。でもこの現場では子供たちが現場に来たいと思って来てくれて、仲良くなっていって一緒にお弁当食べたりする時間がとても楽しかったです。子供たちの遊びの延長線上に現場があり、でも本番前になると緊張しながらも一生懸命頑張っている姿が力になりましたし、貴重な時間でした。」と話した。
劇中では土佐弁を披露している市原だが、「すごく難しかったです。数ヶ月前から練習して、今は一言も話せません(笑)。」と苦笑い。お気に入りは“すごい”といった意味の“たまるか”だそうで、MCから撮影中に“たまるか”と思ったエピソードを聞かれ、「子供たちです。たまるか可愛かったです。」と即答した。
さらに、幕末の武士がタイムスリップをする物語であることから、タイムスリップができたら行ってみたい時代は?と質問され、「過去に行きたいです。いろいろな物があって当たり前の日常になってきたので、小さい頃に戻って自分がどんなことに驚いて、どんなことが怖くて、嬉しくて、どんなことに感動していたのかもう一度見てみたいです。」と答えた。
そして最後に、「侍とは何なのか、武士道とは何なのかと考える時があります。例えば文化遺産だったとしたら、時代と共に塗りかえられて当時の姿は見えなくなっていき想像するしかない。それと一緒で武士道というものも当時の人たちが“武士道とはこうだ”と理解したもので実際に侍を見た人は誰もいないんです。そこに日本人のロマンがあって、「サムライせんせい」なりの武士の描き方を楽しんでいただきたいです。それと子供たちが本当に素敵で可愛いです。昔は生まれた瞬間にやるべきことがあって、死ぬ意味を持たせてくれた時代。今はやるべきことを託されずに生まれてきて、生きている中で個々に探さなくてはいけない時代でそれってすごく難しいと思います。子供はピュアで真っ直ぐで、嘘という概念もなく、次の世代を担っていく人たちなので、困っていたら、差し伸べ返すような方が増える日本であってほしいと思います。この作品によって改めて感じました。ぜひ高知の方々の応援も含めて受け取っていただきたいです。本日はありがとうございました。」とメッセージを送った。
映画「サムライせんせい」は、全国順次公開中!
ぜひ劇場でお楽しみください。