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小柳友 映画「ANIMAを撃て!」初日舞台挨拶!
同作は、若手映像クリエイターの登竜門として埼玉県で2004年から続いている、デジタルシネマにフォーカスした国際コンペティション映画祭『SKIPシティ国際Dシネマ映画祭』の2017年度オープニング作。東京藝術大学大学院の修了制作作品「いたくても いたくても」が、『SKIPシティ国際Dシネマ映画祭 2016』にノミネートされ、これが初の商業用映画監督デビュー作となる新鋭・堀江貴大がメガホンをとる。
クラシックバレエカンパニー「BAN」に所属し、ダンサーとしての将来を嘱望されている果穂(服部彩加)は、留学支援のための試験に挑むものの、クラシックなダンスを踊る自分に違和感を抱いていた。「BAN」の主宰兼振付家の伴(大鶴義丹)にその気持ちを指摘されてしまった果穂は、ホールの倉庫から聞こえてくるリズミカルなドラムの音色に誘われる。その音の主は、ホール職員で元ドラマーの伊藤(小柳)だった。伊藤は一次試験直前に倉庫の中でトウシューズを脱いで思いのままに踊る果穂の姿を目撃し、音楽への情熱を取り戻していた。ドラムを叩く伊藤の前で、ありのままの自分を表現したダンスを踊る果穂は、最終選考の自由演目を伊藤のドラム演奏で、クラシックバレエではなくコンテンポラリーダンスで挑むことを決意する。その方向転換に反対する伴やライバルダンサーの萌香(黒澤はるか)、その決断を後押しする果穂の姉・由美子(中村映里子)。果穂は迷いを断ち切るために「BAN」を退団し、伊藤と二人三脚で最終選考に臨もうとする。
公開初日を迎えた心境を小柳は、「今日という日を迎えられた事が嬉しいです。実は、僕は少し舞台挨拶恐怖症で(笑)。以前、W主演の映画で僕だけで大阪の舞台挨拶に行かせていただいた時に、劇場の方がお客さんいっぱい入っているよと言ってくださったのですが、いざ壇上に上がったら事前に大阪に行くと連絡を入れていた友達しかいませんでした(笑)。その時は、何を話せばいいだろうと頭が真っ白になってしまったので(笑)、こうしてたくさんの方にお越しいただいていることに感動しています。ありがとうございます。」と昔を振り返りつつコメント。
クライマックスで、果穂がダンス、伊藤がドラムを叩きセッションを行うが、「最後の曲はドラマーの守道健太郎さんという方が作ってくださって、果穂のダンスはダンサーの北川結さんに振り付けしていただきました。そのお二人が実際にセッションをしている姿を見た時に、僕達も本当に感動をして、どう映像化するのか最初はプレッシャーでした。でも、撮影が始まってみたらとても楽しくやれていたと思います。僕は公園でドラムを叩くシーンもあったのですが、高校の文化祭以来、野外で叩かせていただきました。雨が降りそうなギリギリの天気で、時間との勝負といった撮影でした(笑)。ああいったシーンが撮れて楽しかったです。」と語った。
さらに、お気に入りのシーンを聞かれ、「守道さんが作曲をしてくださった時に、(楽曲の)冒頭に口笛が入っていたので、映画の中に芝居としてどこかに入れたいという思いがあって、ドラムよりも口笛の方が練習したのかなと思います(笑)。」と笑いを誘いながら答えた。
果穂と伊藤が互いに見つめあいながら握手をするラストカットについて、「8日間でこの作品を撮影したのですが、最後の8日目でラストカットを撮った時は、(服部と)お互いに感極まっていて、撮影期間やストーリーも含め“8日間走り続けたね”という熱いものを感じたなと思いました。」と振り返った。
改めて、同作で初共演となった服部の印象を、「最初にお会いした時からすごく目がきれいな方だと思っていました。今回、初めてのお芝居で初主演でということで、プレッシャーもあるだろうと思っていたので、僕もどこまで寄り添って支えていけるだろうと考えていました。でも、意外とまっすぐ芯が通っている方なので、それを見て大丈夫だと感じました。」と話した。
また、堀江監督の撮影現場で新鮮に感じたことや他の現場との違いを聞かれ、「堀江さんと僕は同い年なんです。今までは、(他の現場では)言っていただいたことを自分が表現していくという形でしたが、この作品では自分が表現したいものというのは何かを改めて気付かせてもらいました。監督とディスカッションしながら撮影できたと思います。」と明かした。
最後に、「今日は皆さん足を運んでいただいてありがとうございます。これから順次公開されていきますので、ぜひお友達などに宣伝していただけるとありがたいです。この作品がたくさんの方に届くようにぜひ協力していただければ嬉しいです。ありがとうございました。」とメッセージを送った。
映画「ANIMAを撃て!」は新宿武蔵野館ほか全国順次公開中!
ぜひ劇場でご覧ください。
(敬称略)