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本仮屋ユイカ 舞台「妄想歌謡劇『上を下へのジレッタ』」製作発表!
原作は、1968年に漫画サンデーに連載された手塚治虫氏の同名漫画で、数多ある手塚漫画の中では珍しい、知る人ぞ知る異色中の異色作のため“非話題作”とも称される“幻の傑作”。マスコミ社会を舞台に、様々な角度から湧き出る人間の欲望を風刺し、今では現実となったヴァーチャル・リアリティの世界を“ジレッタ”と称して独特の表現で描いている。
演出は、演劇界の次世代を担う気鋭の脚本家・演出家の倉持裕さん。幼いころに原作を読んで衝撃を受け、主人公のキャラクターが自身の作品世界に多大な影響をもたらしているという同作を、自らの手で戯曲化。更に演出も手掛け、新ジャンルともいえる“妄想歌謡劇”として創り上げる。
本仮屋は、同作の主人公、門前市郎の元恋人・間リエを演じる。常に野心満々で、己の欲望に飲み込まれて破滅するエゴイスト、という強烈なダークヒーロー・門前のために契約結婚をするが、門前に一方的に破棄されるも、別れた後もなにかと世話を焼いてしまうという役どころだ。
出演が決定し本仮屋は、「演劇を観る私にとってBunkamuraシアターコクーンは特別な場所で、そこに立てるとは想像もしていなかったので、とても光栄です。」と話すと共に、「手塚さんの原作をどうやって舞台にするんだろうという期待と興味で大変面白く台本を読ませていただきました。今回初めて舞台の上で歌うのですが、本当に楽しいです。演技と歌のテンションが違うので、自分の中でどうやって繋げていけば良いか戸惑いもありましたが、(稽古を通して)少しずつ芯になるものを見つけていっているので、それを太くしながら演じていきたいと思っています。」とコメントした。
さらに、横山裕さん演じる門前について、「こんな男性見たことないというくらいハイテンションで、コロコロ気持ちが変わりますが、男性として“一発当ててやるぞ”という気持ちが女性から見てとても魅力的だと思うので、元妻(リエ)として支えていけたら良いなと思います。よろしくお願いします。」と語った。
またタイトルにかけ、“ついつい妄想してしまうことは?”と質問され、「歌がすごく好きで小さい頃は歌手になるのが夢だったので、もし自分が歌ったら…ということはいつも妄想していました。なので、今回それが叶ってすごく嬉しいです。生きてて良かったと思います(笑)。」と笑顔で答えた。
シアターコクーン・オンレパートリー2017「妄想歌謡劇『上を下へのジレッタ』」は5/7(日)~6/4(日)Bunkamuraシアターコクーン、6/10(土)~6/19(月)森ノ宮ピロティホールにて上演。
ぜひご期待ください!