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小松菜奈 映画「沈黙-サイレンス-」初日舞台挨拶!
世界の映画人たちに最も尊敬され、アカデミー賞にも輝く巨匠中の巨匠、マーティン・スコセッシ監督が、戦後日本文学の金字塔と称される遠藤周作さん原作の「沈黙」を映画化した「沈黙-サイレンス-」(原題:Silence)。
スコセッシ監督が原作と出会ってから28年、人の強さ、弱さとは何か?信じることの意味とは?といった人間の普遍的なテーマに深く切り込み、混迷の現代に人間の本質とは何かをあぶり出す、渾身の一作が誕生した。
17世紀、江戸初期。幕府による激しいキリシタン弾圧下の長崎。日本で捕えられ棄教(信仰を捨てる事)したとされる高名な宣教師フェレイラを追い、弟子のロドリゴとガルペは 日本人キチジローの手引きでマカオから長崎へと潜入する。
日本にたどりついた彼らは想像を絶する光景に驚愕しつつも、その中で弾圧を逃れた“隠れキリシタン”と呼ばれる日本人らと出会う。それも束の間、幕府の取締りは厳しさを増し、キチジローの裏切りにより遂にロドリゴらも囚われの身に。頑ななロドリゴに対し、長崎奉行の 井上筑後守は「お前のせいでキリシタンどもが苦しむのだ」と棄教を迫る。そして次々と犠牲になる人々―
守るべきは大いなる信念か、目の前の弱々しい命か。心に迷いが生じた事でわかった、強いと疑わなかった自分自身の弱さ。追い詰められた彼の決断とは―
小松は隠れキリシタンのモニカを演じる。
舞台挨拶にて小松は、「お越しいただきありがとうございます。海外ではすでに公開されていまして、今日やっと日本で公開されるということで、とても嬉しく思います。短い時間ですが、宜しくお願い致します。」と挨拶。
同作で初のハリウッド映画への出演、さらに、マーティン・スコセッシ監督の現場ということで、今までにない様々な経験をしたとのこと。「オーディションがビデオ審査だったのですが、まずはそれが初の経験でした。“人 対 人”のお芝居であれば、相手の感情が分かって自分の感情を出すことができますが、ビデオの前だと感情を出すのが難しくて。そして、現場に入り感じたのは日本と海外の違い。日本の現場はきっちりしているイメージで海外がきっちりしていないということではないのですが、時間の使い方など全てが壮大で、その中でお芝居をさせていただくことに嬉しさを感じながら、いろいろな面でたくましくなった気がします。」と話した。
さらに完成作を観て改めて撮影を振り返り、「こんな豪華なキャストの方々とお芝居をさせていただいたんだと感動しましたし、伸び伸びと自己表現をしなくてはいけない場所なんだと思いました。」と心境を語った。
また、どんな人に観てほしいかと聞かれ、自身と同世代の人や若い人に特に観てほしいと答えた小松。「映画館に行くなら明るくてハッピーな映画を観たいと思うことが自分もあります。この作品は重いというか考えさせられる映画。感想を言うのは難しいかもしれませんが、言葉にできない何かを体感していただけたら嬉しいです。」と呼びかけた。
映画「沈黙-サイレンス-」は、絶賛公開中。
ぜひ劇場でご覧ください!