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太賀 第29回東京国際映画祭にて映画「アズミ・ハルコは行方不明」記者会見!

現在、六本木ヒルズ他で開催中の第29回東京国際映画祭「コンペティション部門」出品作品、太賀出演映画「アズミ・ハルコは行方不明」の記者会見が10/30(日)に行われた。

OL安曇春子(28)が失踪した事件の背景と行く末を、“アラサー、ハタチ、女子高生”の三世代の女の子たちの生き方を浮き彫りにしつつ描かれている山内マリコさんの同名小説を原作に、松居大悟監督が映画化。アニメーションやプロジェクションマッピングなどを取り入れた、めくるめく映像世界はもちろんのこと、いくつかの異なる時間軸をテンポよく交錯させつつ、笑いと毒、スリルと愛に満ちた、これまでにない青春ストーリーが織り上げられている。

太賀は、春子の顔のグラフィティを拡散する若者3人組“キルロイ”メンバーの富樫ユキオを演じる。

会見にて太賀は、「ユキオ役を演じました太賀です。個人的な話ですけど、僕は松井監督とは地味に4作品ほどやっていまして、『アズミ・ハルコは行方不明』が完成したときに、松井さんについてきて本当によかったなと心から思える作品でした。もちろん今後とも一緒に作品を作っていきたいです。本当にスタッフ・キャスト一丸となって作った渾身作です。今日はよろしくお願いします。」と挨拶。

同じ“キルロイ”メンバーの愛菜を演じる高畑充希さんとの撮影を振り返り、「普段の高畑さんは愛菜とはかけ離れていて、地に足着いた賢い女性なのですが、いざ愛菜をやってみると、ご本人は悩んでらっしゃったと思うんですけど、軽々と自分とは違う愛菜を演じることでの説得力を持って、僕の前で対峙してくれていました。ユキオが出ているシーンはほとんど愛菜が一緒だったので、愛菜にたくさん助けられた部分があったのかなと思います。」と話した。

同作はいくつかの異なる時間軸を交錯させて描かれているが、太賀演じる“キルロイ”とは別の視点で描かれる、安曇春子側のシーンを初めて観たときの印象について、「ユキオ・学・愛菜の3人でのシーンは、若さ故に今自分たちがやりたいこと、今一番楽しいことを全開で楽しんでいくシーンの連続だったと思うんですけど、完成した作品を観たときに、僕たちの知らない安曇春子側のストーリーがあるなかで、自分たちがいかに楽しんでやっていたことが、一人の女性を傷つけていたんだということを如実に分からされたというか、もちろん直接的に安曇春子がそれを感じていたとは描いていないけれど、でもやっぱり自分たちの無自覚さが、人を傷つけ、心を痛ませているんだなということを感じました。だから僕たちがいかにクズで、なんていうことをやってしまったんだという、そういうことも描かれているような気がします。」と語った。

映画「アズミ・ハルコは行方不明」は、12/3(土)より新宿武蔵野館ほか全国ロードショー!ぜひご期待ください!

【ストーリー】
SIDE:春子
とある地方都市に住む27歳の安曇春子(蒼井優)。独身で恋人もいない春子は、実家で両親と祖母と一緒に暮らしている。老齢の祖母を介護する母のストレスが充満する実家は決して居心地のいいものではなく、会社に行けば社長と専務に「女は若いうちに結婚するべきだ」とセクハラ三昧の言葉を浴びせられる日々。春子はふと自分の年齢を実感する。まだ27歳ではなく、もう27歳。若くはないということに…。
SIDE:愛菜
20歳の愛菜(高畑充希)はとある地方都市の成人式の会場で、大学進学のため名古屋に行った中学時代の同級生のユキオ(太賀)と再会。ほどなくして大学を中退し、地元に帰ってきたユキオと、なんとなく会って遊んだり、なんとなくセックスする間柄になっていく。ある日、ユキオの誕生日プレゼントを買いにレンタルビデオ店に行ったふたりは、そこでバイトをしていた同級生の学(葉山奨之)と再会し…。
SIDE:春子
ある日の仕事帰り、運転する春子の車の目の前を制服姿の女子高生たちが駆け抜けていく。興味を覚えた春子は後を追って公園へ。するとそこには、誰かに暴行されて倒れている男の姿が。それは、少し前に再会したばかりの同級生の曽我(石崎ひゅーい)だった! 曽我を送り届けたその夜、ふたりは互いの虚しさを埋め合うように身体を重ね、付き合うという言葉はないまま、食事をしたり、買い物に行ったりする仲になっていった。
久しぶりに心浮き立つ春子とは裏腹に、しばらくして曽我からの連絡が途絶えるように。そして、コンビニでバイトをする噂好きの同級生から衝撃の事実を聞かされ…。
SIDE:キルロイ
ユキオと学はグラフィティアーティストのドキュメンタリー映画を観て、映画に登場する覆面アーティストのバンクシーに憧れ、グラフィティ・アートを始める。チーム名は、アメリカに実在する有名な落書きからとって“キルロイ”と決定。キルロイは“28歳・安曇春子の行方を探す張り紙”をモチーフに、春子の顔とMISSINGという文字を合わせてグラフィティ・アートにし、街中に拡散していく。自分そっちのけで楽しむふたりに愛菜は怒り心頭。強引に割って入り、アズミ・ハルコのグラフィティ・アートを一緒に広めていくのだった。一方その頃、〈少女ギャング団〉による男性のみを襲う暴行事件が巷を騒がせていた。インターネット上ではその事件と、アズミ・ハルコのグラフィティ・アートの関連が噂され…。

(敬称略)
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