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北川景子 映画「愛を積むひと」完成報告会見&舞台挨拶!
同作は、2004年に出版され、翻訳本としては異例のロングセラーを続けている、エドワード・ムーニー・Jr.著の「石を積むひと」を原作に、物語の舞台をアメリカから“日本で最も美しい村”北海道・美瑛町に移し映画化。監督は、『釣りバカ日誌』シリーズ、『武士の献立』など人間ドラマの巧みな演出で定評のある朝原雄三監督がメガホンを執り、人生の希望と豊かさとは何かを、私たちに優しく寄り添い問いかけてくる感動作が誕生した。
第二の人生を大自然に包まれた美しい土地で過ごそうと、北海道に移り住むことにした夫婦、小林篤史(佐藤浩市さん)と良子(樋口可南子さん)は、かつて外国人が住んでいた家で暮らし始める。良子は篤史に家を囲む石塀作りを頼んだが、以前から患っていた心臓の病を悪化させて、この世を去ってしまう。悲しみにくれる篤史のもとに、ある日良子から手紙が届いた。驚く篤史。そして、次々と見つかる手紙に導かれるように、篤史は周囲の人々の人生に関わっていく。そして長年疎遠となっていた娘、聡子(北川)と再会し…。
完成報告会見にて“理想の夫婦像”について聞かれた北川は、「作品の中で、篤史は自分の思っていることをハッキリと言葉にしないのですが、それをいつも良子が慮ってお互いが支え合い、その“言葉や形ではない愛”が、とても美しい夫婦の形だと思いました。持ちつ持たれつ支え合い、長く一緒に居られるのが1番ですし、無償の愛が素敵だと思います。」と語った。
その後行われた舞台挨拶では、「タイトルに『愛を積むひと』とあるように、夫婦愛はもちろん、親から娘への愛、若者たちの愛、そして私が演じた聡子が子供へ残していく愛と、色々な種類の愛が幾重にも重なり合ってできている、心が温まって清らかな気持ちになれる映画に仕上がりました。皆さんが今日この映画をご覧になった後には、きっと自分自身の大切な人の顔が思い浮かぶと思います。私も、自分は大切な人に何を思い、何を残したいかということを考えさせられました。とても素敵な映画ですので、何度でも劇場に足を運んでご覧になって頂きたいです。」とPRした。
また、佐藤浩市さんとの共演について、「今回の作品で浩市さんと初めてお会いしたのですが、初対面の日に映画のクライマックスシーンを撮影することになっていて、いくら疎遠になっている親子の設定だからといって、初めて会ってそのシーンを撮るのは大変ではないかと心細く感じていました。しかし、『こういう撮影だし、ちょっと話でもしないか』と浩市さんに言って頂き、予定には組まれていなかったのですが、撮影前に私の父のことを聞いて下さったり、台本にはないバックグラウンドの部分を話すことで役の肉付けができたこともあり、撮影がうまくいったと思います。映画やドラマでずっと拝見してきた先輩が、このようにして役を作られているということ全部が勉強になりました。本当にありがとうございました。」と感謝の気持ちを述べた。
同作には“手紙”がキーアイテムとして登場するが、自分自身が受け取った手紙で心に残っているものを聞かれると、「上京して間もない10代の頃、仕事もうまくいかず仕送りをもらい迷惑しか掛けていなかったのに、母から突然、『若くして、自分のやりたいこと、進むべき道を見つけて、それに向かって毎日1人で頑張っているあなたのことを私は誇りに思います。』という手紙をもらいました。親から子へのありふれた普通の手紙だとは思いますが、学校や仕事で上手くいかず辛かった時には何度も読み返し、今でも大切に取っています。」と心温まるエピソードを明かした。
映画「愛を積むひと」は、6/20(土)全国ロードショー。
ぜひご期待ください。