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ミムラ グリーティング切手「ムーミン」発行記念イベント!
同イベントでは、フィンランド国外で初めて発売されるグリーティング切手「ムーミン」の発行を記念し、「ムーミン」に関する展示コーナーのほか、「ムーミン」誕生の地であるフィンランドを体感することのできるワークショップの実施、さらにはムーミン切手を含むフィンランドの切手が販売される。
ミムラは、自身が大ファンであることから、「ムーミン」についてのトークショーに出席。“ミムラ”という芸名は「ムーミン」の登場キャラクター“ミムラ姉さん”に由来しているというが、「今は日本でもこれだけ「ムーミン」が広がり、“ミムラ”と言って伝わる方がずいぶん増えてきましたが、私が名前をお借りした高校生の時は、“ミムラ”というと芸人の“さま~ずの三村さん”だろうと言われていました(笑)。その当時、本名ではない何か良い名前はないかと考えていたところ、『自分の好きなキャラクターや漫画のキャラクターからとった女優さんもいる』と事務所の方に教えて頂き、木登りや泥んこ遊びが好きな子供だった私にとって、「ムーミン」のミムラ姉さんは女性らしく憧れだったので、芸能活動をするにあたり、自分の足りない要素を持ってる人に名前を借りようと思ったことがルーツになっています。」と明かした。
「ムーミン」を知ったきっかけについて、「姉が、青い鳥文庫の『たのしいムーミン一家』を持っていて、表紙が可愛いなと思い、5歳だったので文字は読めませんでしたが本を開いてみたんです。すると、挿絵の書き込みが真っ黒で、ジャングルや深い森の描写が多く、「これは水木しげるさんの『のんのんばあとオレ』の挿絵と一緒だ!」と思い、実際にムーミンたちは妖精なので当たらずとも遠からずだったのですが、水木しげるさんの作品と同じで妖怪の登場する話だと勘違いしていました。」と振り返った。
「ムーミン」の魅力については、「本はすごく好きだったので、いろいろな本を読んでいましたが、他の本は私達が『あ~楽しかった!』と言って本を閉じると、中のキャラクターたちが眠りについておとなしく収まってる感じがしましたが、ムーミンは本を閉じても中でわさわさ動いてる感じがしたんです。そしてしばらく経ってからまた読み直すと、同じ話なのに違う感覚で読めると気付き、どんどん興味が出てきました。ムーミンは、おさまりの良い話というよりは、何とかしてはみ出そうとキャラクターたちが躍動して、誰かが泣いたり、わめいたり、怒ったり、喧嘩をしたり……。そこが、小さい頃から読んでいた日本ならではの童話とは少し違い、影と湿度が多分に含まれているというか、“むわっ”と立ちのぼってくる気配みたいなものがあって、モランやご先祖様やニョロニョロといった、妖精であるムーミンたちですら分からない異質の生き物が出てくることで、巻数を重ねていくごとに『まだ終わらないの?これはどんな世界なんだろう?』と思わせてくれます。」と話し、さらに、「必ず1年に1回はムーミンを全巻読むようにしています。毎回、哲学的な物言いで良いなと思ったところや、キャラクターの言動で良かったところ、描写が素敵なところを色分けしてチェックしているのですが、毎年チェックするところが違っていて面白いです。なので、「ムーミン」関連のインタビューを受ける時は、読んだことがある方もない方もぜひ読んでみてほしい、と必ず言っています。今日お集まり頂いている皆さんも「ムーミン」がお好きだと思うのですが、読む度に違う発見があり大人の方でも楽しめるので、ぜひこの機会にお手に取って頂ければと思います。」と語った。
フィンランドで発売されているムーミン切手については、「友達がお土産で買ってきてくれたことがあり、すごく可愛くて感激しました。私は手紙をよく書くのですが、ムーミン切手を見てほしくてシール代わりに貼っていたらすぐに自分の分がなくなってしまい、1枚くらい手元に残しておけば良かったと思ったことがありました(笑)。ちょっと大人っぽいタッチで、本当にデザインが素敵でした。」とコメント。
日本で初めてムーミン切手が発売されることについては、「ムーミンは許可を取るのが難しいと聞いたことがあったので、それをくぐり抜けて、今回フィンランド以外で初めて発売されるというのは本当にすごいことだと思います。デザインも素敵で、ハガキ用は白地に合うようにポップな色味で、封筒用は淡く日本っぽい色味にしたとデザイナーさんからお伺いしました。それから個人的にたまらないのは、カラーバーという、印刷の時に色味を調整する際につく線あるのですが、それがムーミンのシルエットになっていて可愛らしいです。また、台紙にもムーミン屋敷やニョロニョロが描かれていて、すみずみまでムーミン愛に溢れた素晴らしい切手だと思います。」と実際の切手を手にしながら語った。
ミムラ自身の今後の活動については、「最近、影絵でミムラ姉さんを作りました。それが何のためかというと、12年分の活動の軌跡を追うような形で、今までの出演作品について執筆したり、今まで書かせて頂いたエッセイや書評を一冊にまとめて自分の本を出すことになりまして。発売日などは決まっておらず初夏あたりに出る予定で、ムーミンについては以前出した本で喋っているので今回は控えていますが、ミムラ姉さんは載せたいと思い、自分で紙を切って影絵にして撮影しました。」と話した。
この日はその他にも、好きなキャラクターや物語について、また愛用しているムーミングッズについてなど、「ムーミン」の魅力について語り、最後に、『ムーミンとはどんな存在ですか?』という質問に対し、「思いついたことがキザな感じなので言うか迷いますが…、“一生の友達”です。皆さんも自分にとってこれだけは手放せないというものがあると思います。私は、名前をお借りしているという自負もありますが、「ムーミン」だけは絶対に手放せないと思います。「ムーミン」について何回お話しをさせて頂いていても、やっぱり大好きだなと思うので、自分とムーミンを比較していきながら、『私も歳をとったな、こんな風に思うようになったんだな』とか、『ムーミンのママの気持ちが分かるようになったな』という風に一緒に楽しんでいきたい、そんな生涯の友達です。」と話し、イベントを締めくくった。
グリーティング切手「ムーミン」は好評発売中。
ぜひお手にとってお楽しみください。