STAGE
早見あかり 舞台「血の婚礼」プレスコール!
同作は、スペイン文学を代表する劇作家で詩人のガルシーア・ロルカが実際に起きた事件を元に1932年に執筆し、翌年にロルカ自身の演出によりスペインで初演、同年にアルゼンチンでも上演された、ロルカの3大悲劇の1作。抑圧された世界で生きる人間たちがむき出しの熱情をぶつけ合い、二人の男が一人の女のため命をかけて闘う、愚かしいほどの愛と衝動を描いた作品となっている。
早見は、かつて愛したレオナルドを捨て、安定した家計の”花婿”を選び婚約する『花嫁』を演じる。
プレスコール後に会見が行われ早見は、「結婚式当日にレオナルドと駆け落ちをするという、一見わがままな女性に見えてしまうとは思うのですが、もしかするとこの時代の女性にとっての結婚は、抑圧された中での幸せなものだけではなかったのではと演じていて感じました。それは“花婿”の母親も、もしかするとそうなってしまっていたかもしれない、この作品に出てくる女性たちがみんなそういった思いを抱えていて、それを行動に移すか移さないか。花嫁は行動に移してしまうのですが、その心の闇やモヤモヤといったバックボーンがしっかりと映し出すことができたら、ただの自分勝手な女性ではなく、この時代に生まれた女性としての悲劇みたいなものも見せることができるのかなと感じました。稽古でみなさんとお話させていただいたり自分で考えながら作っているので、舞台でお客さんにどういう風に伝わるのか楽しみです。」とコメントすると共に、「びっくりしたことがあって、この時代の女性はショートカットの方がいないのかなと思っていたのですが、このまま(地毛のまま)いくと言われました。花嫁らしさが出ているかなと感じました。」と自身のヘアメイクについても話した。
舞台「血の婚礼」は9/15(木)~10/2(日)まで、東京・Bunkamura シアターコクーンにて、10/15(土)~10/16(日)大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて上演。
ぜひ劇場でご覧ください!
【ストーリー】
南スペインのアンダルシア地方のとある村。母親(安蘭けい)と二人暮らしの“花婿”(須賀健太)は、父親と二人暮らしの“花嫁”(早見あかり)と結婚したいという想いを母に告げた。母親は、溺愛する息子の成長を喜びつつも、ただ一人の家族の旅立ちに複雑な想いが残る。花嫁は優しく家庭的な娘と聞くが、気にかかる噂があるのだ。息子と恋仲になる以前、心を通わせた男がいるという。男の名はレオナルド(木村達成)。かつて、レオナルドの一族に母親の夫と長男は殺されたのであった。
レオナルドは花嫁から別れを告げられその従妹と意に添わぬ結婚をし、今は妻子と姑と暮らしていた。花嫁は、過去を捨て花婿と幸せな家庭を築くと固く決意していた。しかし、花嫁の目の前に現れたのは、かつての恋人・レオナルド。激しく心が揺さぶられる花嫁。忍び寄る不穏な闇・・・。2人の男の愛がひき起こす、婚礼の日に起きる悲劇とは――。