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早織 映画「辻占恋慕」初日舞台挨拶!
同作は、不器用で一筋縄ではないキャラクターたちの日常と"ジワる”人間臭さを照射し、心に刺さる台詞の数々と骨太な構成でファンを獲得し続けている鬼才・大野大輔監督が描く、平成から令和へと変わりゆく時代を生きる”持たざる者"たちの激苦な愛と青春の
ラプソディ。
ロックデュオ「チカチーロ ンズ」のボーカル・信太はある日の対バンライブでギターの直也にドタキャンを食らわされる。路頭に迷う信太に救いの手を差し伸べたのはシンガーソングライターの月見ゆべしだった。売れない、金ない、時間ない、三十路同士の二人は共鳴し、やがて信太はゆべしのマネージャー、そして恋人となる。しかしメジャーに進出させたい信太と自分のスタイルを頑なに曲げないゆべしの溝は日に日に深まっていくばかりで…。
早織は、鳴かず飛ばずのシンガーソングライター、月見ゆべしを演じている。
上映後に行われた舞台挨拶にて早織は、「本日はお足元の悪い中、お越しいただきましてありがとうございます。下北沢映画祭で上映した際も足元が大変悪くて(笑)。本当にありがとうございます。最後までよろしくお願いします。」と挨拶。
脚本を最初に読んだ時のことを振り返り、「女性の登場人物で月見ゆべしのような人に会ったことがなくて、すごく刺激を受けました。そして、大野さんの書かれたセリフが読んでいてとても楽しくて、それを口にできる喜び、演じられる喜びを感じて実現させたいという気持ちになりました。」と話した。
自身が演じた月見ゆべしについて、「初稿を読ませていただいたのが2019年で、3時間分の本でした(笑)。最初にお話をいただいた時はギターを持ったことがなく、そこから練習を始めました。2020年に入ってから西山小雨さんが映画の楽曲を書き下ろし始めてくださって、そこでコロナに入ったんです。映画の撮影自体ができなくなってしまったのと私自身も仕事がなくなってしまい、新しい仕事もなかなか決まらなかったので、実家に帰って家業を手伝いながら、映画の撮影はどうしても諦めたくなくてギターの練習をしていました。朝弾いて仕事をして、昼弾いてまた仕事をして、また夜弾いて…という生活。私には兄がいるのですが、兄が家に寄る度に私がギターを弾いていたらしく、“あいつは気がおかしくなったのではないか”と思っていたようです(笑)。月見ゆべしのおかげで俳優の仕事を続けられたと思います。彼女が私を引っ張ってくれました。」と語った。
映画「辻占恋慕」は、新宿 K’s cinema ほか全国順次公開中。
ぜひ劇場でご覧ください!