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市原隼人 「連続ドラマW 正体」完成報告会!

市原隼人出演、「連続ドラマW 正体」(WOWOW)の完成報告会が2/25(金)都内で行われ、市原が出席した。

同作は、デビュー作「悪い夏」で第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞した染井為人さんの同名小説のドラマ化で、殺人事件の容疑者として逮捕され死刑を宣告された主人公が、移送中に脱獄し潜伏先で出会った人々を窮地から救っていく姿を描いたサスペンス。監督・総監修は、大ヒット作『事故物件 恐い間取り』などの中田秀夫さん、脚本は「連続ドラマW 華麗なる一族」の前川洋さん一が務める。

ある夫婦が殺された殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑を宣告された鏑木慶一(亀梨和也さん)が、移送中に刑務官の隙をつき脱獄する。テレビなどマスメディアでは鏑木の脱獄が大きく報じられ、警察が全力で行方を追うも、鏑木を捕まえられずにいた。一方、事件の被害者夫婦の夫の母親である井尾由子(黒木瞳さん)は若年性認知症を患っており、事件のトラウマを抱えながら介護施設で療養している。
やがて、鏑木は逃走しながらも潜伏する先々で名前や姿を変え、工事現場の作業員・野々村和也(市原)やライター兼ディレクターの安藤沙耶香(貫地谷しほりさん)、痴漢の冤罪被害に遭った弁護士の渡辺淳二(上川隆也さん)と出会い、彼らを窮地から救っていく。なぜ、鏑木は人々を救うのか──。野々村たちは鏑木が指名手配中の死刑囚だと気付いたとき、「彼は本当に殺人犯なのか?」と疑問を抱き始める。

完成報告会にて市原は、「こんな映像に参加したかったと思えるような作品でした。中田監督をはじめ、本当に素晴らしい方々とご一緒できたことを心から感謝しています。」とコメント。

自身が演じた野々村和也を演じるにあたり、「劣勢な状況下で労働を強いられている役なのですが、鏑木との間に芽生えた情があり、そこで真実とは何なのか、事実とは何なのか、情とは何なのか、混沌とした中で、さらに平等とは何なのか、法律とは何なのか、運命とは何なのかを考えさせられました。悩んで答えを出さずに迷子になることが役作りでしたので、そこに入った時の恐怖や不安は言葉には表せないものがありました。」と話した。

さらに、「何を信じればいいのか分からなくなったんです。目の前で“本当に絆のある友達だよね”と言いながらも、自分はどう思えばいいのか…犯罪を犯した人間なのか、触れてはいけない人間なのか、どう接したらいいか分からなかったので、本当に難しかったです。」と演じる上での葛藤を語った。

亀梨さんの印象について、「会った瞬間から真摯に作品に向き合っていることを感じました。亀梨さんの思いを大切にするべく、撮影現場では話しかけることができなくて。芝居の空気感が繊細で時に大胆で、周りの方をすごく見ているなと感じました。亀梨さんが孤独になって声も発さない現場の中で、難しい重い役と担って受け止めて向き合っている姿に惚れました。こういう役者が増えたらいいなと心から思いました。ありがとうございました。」と話した。

さらに監督・総監修を務めた中田監督については、「大好きな監督です。僕がクランクアップした時に箱馬を持ちながら走り回っているんです。誰よりも現場愛があって、技術スタッフ、俳優部にも愛を持っている方。やはり現場には愛が必要だと改めて感じさせていただいた監督でした。」と振り返った。

そして最後に、「いろいろな情報が飛び交う現代で、お客様にとっても何を信じればいいのか、人や物事の正体は見えていないかもしれません。今一度、皆様それぞれの物差しで物事や真実の声、真実の姿を見つめ直す時間となることを心から願っています。この作品は、洞察力に訴えかける作品です。何をもって正義なのか、難しい課題も残っていますが、改めてこの世の中で正義がしっかりと認められることを心から願っています。」とメッセージを送った。

「連続ドラマW 正体」は、WOWOWプライム・WOWOW4Kにて3/12(土)より毎週土曜日22:00~放送、さらに、WOWOWオンデマンドでも配信される。
ぜひご期待ください!

(敬称略)
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