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小松菜奈 映画「余命10年」高校生限定試写会イベント!
同作は、“涙よりも切ない”恋愛小説として、発売以来SNSを中心に反響が広がり続けている原作ベストセラーを、『新聞記者』 『ヤクザと家族 The Family』の藤井道人監督が待望の映画化。
20歳で不治の病にかかり、もう恋はしないと心に決めた茉莉(小松)。生きることに迷いながらも茉莉と出会い、恋に落ちていく和人(坂口健太郎さん)。茉莉と同じく難病を抱え、小説の文庫化を待たずして亡くなった著者・小坂流加さんの想いを引き継ぎ、2人が全身全霊で演じる、この春一番の感動作だ。
20歳で不治の病にかかり、もう恋はしないと心に決めた余命10年の茉莉。生きることに迷い、自分の居場所を見失った和人。同窓会で再会した2人は惹かれあい、ありふれた毎日が嘘みたいに輝き出す。病を隠し、これ以上一緒にいてはいけないと知りながらも増えていく、和人との大切な思い出――失われていく時間のなか、彼らが最後に選んだ道とは?
上映後に行われた舞台挨拶にて小松は、「今日は高校生限定試写会ということで、お越しくださり本当にありがとうございます。朝10時から並んでくださったという話をお聞きしました。今日私たちは(ロケ地となった)三島で舞台挨拶を行って、三島の皆さんにこの作品を届けてきました。
どうだったのかなと思って緊張しているのですが、感想をお聞きすることができるということで、素直な感想を聞けたらいいなと思います。短い時間ですがよろしくお願いします。」と挨拶。
三島で行われた舞台挨拶の反応を聞かれ、「私たちが登場するときに客席の間を通らせていただいたのですが、“良かったよ”と声をかけていただいて、その言葉にグッときました。三島が舞台で三島から始まったことなので、作品が完成したら三島で舞台挨拶ができたらいいなと思っていました。それが叶って届けることができたので、本当に嬉しかったです。」と話した。
茉莉を演じるにあたり、「“全身全霊”という気持ちで演じさせていただきました。生きた感情でお芝居をしたいと撮影に入る前から思っていたので、お母さんに思いを吐き出すシーンでは、カメラが回っていないところでも涙が止まりませんでした。お芝居をしていて何度も気持ちが動きましたし、茉莉のセリフのひと言ひと言が胸に刺さって辛くもあり、切なくもあり、何とも言えない感情になりました。茉莉には家族や和人に対して内に秘めるいろいろな思いがあったので、お母さんとのシーンの前は緊張してしまって、震えるというか毎日考えていたら歯ぎしりがすごかったんです。歯が浮いてしまって奥歯を抜いたのですが、1年間ずっと茉莉のことを考えていたので、すごい1年だったと思います。」と撮影を振り返りながら語った。
撮影前と後で自身の変化があったかと聞かれ、「日々何があるか分からないと思いました。それは自分かもしれないし、大切な誰かかもしれません。周りにいる家族や友人、支えてくださっている方々を大切にして愛していかないといけないと改めて考えました。家族の時間を大事にするとか、自分が幸せだと思うことを噛みしめることとか。毎日それを確かめられているかと言われると分からないですが、意識をすることも大切だと思いました。」と答えた。
その後、来場者から作品を観た感想と共に2人へ質問するコーナーへ。“学生時代に頑張った出来事はありますか?”という質問があがり、「勉強と言いたいですがそれは大嘘なので(笑)。学校とお仕事の両立だったのですが、普通の高校生活も送りたくて学園祭も出たいし“部活何入る?”みたいな会話もしたかったんです。幽霊部員ではあったのですがチアリーディング部に入りました。部活に入ってみんなと何かをして仕事も頑張って、というのが学生の時に頑張っていたことなのかなと思います。」と話した。
また、“これからの10年ですべきこと、将来についてのアドバイスがほしいです”というリクエストには、「私が高校生の時は“これをやりたい”と決まっているものがなくて、周りは受験で“この大学を目指したい”と話をしていて、私は何になろうかと思っていました。18歳の時に映画でデビューさせていただきましたが、まだフワッとしていて周りの人のほうがきちんと考えていたし、やりたいことがあってすごいと思っていました。私はこのお仕事をしている中ででしたが、“これであれば魂を注げそう”とピンとくる時があると思いますし、未来は明るいと思うので、やりたいことやワクワクすること、自分が好きなことを見つけて、自分の目で見たり体験して、力を抜きながら歩んでいってほしいと思います。」と答えるとMCから“どのタイミングでこの道だと決めたのか”と質問され、「18歳の時はこの仕事をやっていくのか迷っていたというかよく分からない状態でした。お仕事をさせていただく中でだんだんと思うようになって、命を懸けたいと思えるものに出会えたことは良かったですし、今もお仕事をさせていただいていることをありがたいと思っています。」と話した。
また、“運命が大きく変わった出来事はありますか?”という質問に、「映画に出られたことです。18歳の時に映画デビューさせていただいて、現場で映画の仕組みを知り、すぐには気づけませんでしたが映画でいきたいと思わせてくれました。私は映画の現場が好きで、現場でしか分からないことがたくさんあるんです。今はこうやって表に出てお話をさせていただいていますが、その裏側にはいろいろな人の思いがあります。いろいろな部署の方が協力して一つの作品を作ることが自分の性格に合っていたというか、これだと思えたのが映画でした。」と思いを語った。
さらに、“幸せを感じる時はどんな時ですか?”という質問には、「美味しいものを食べている時や(笑)、古着が好きなので古着屋さんで洋服を選んでいる時にひとりで呟いてしまうくらい幸せを感じます。あとは自然が好きなので自然のある場所に行っている時、家族といる時、何気ない時が幸せだと日々思います。」と話した。
そして最後に、「本日は本当にありがとうございました。素直な感想が聞けて嬉しかったです。学生の皆さんも日々思うことや考えることがあると思います。提案というか、大切や人や飼っている動物に“いつもありがとう”と感謝の気持ちを伝えてほしいです。言葉で伝えないと分からないことや気づけないことがたくさんあると思っていて、私も最近お母さんと口喧嘩をしてしまったのですが(笑)、仲直りをして“いつもありがとう”と最後に言いました。ちょっとした気持ちが相手を幸せにできたり自分も幸せになれるんだと思ったので、もし良かったらたまには気持ちを伝えるものいいのではないかと思います。公開まであと1週間です。今日観ていただいた気持ちを伝えていただいたら嬉しいですし、私たちも皆さんの心に届けることができるように頑張りたいと思います。」とメッセージを送った。
映画「余命10年」は、3/4(金)公開。
ぜひ劇場でご覧ください!