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田辺桃子 映画「異物-完全版-」トークイベント!

田辺桃子出演映画「異物-完全版-」のトークイベントが1/20(木)渋谷ユーロスペースにて行われ、田辺が出演した。

「黒い暴動♥️」「サラバ静寂」「魔法少年☆ワイルドバージン」「転がるビー玉」などで若者の心の叫びを描いてきた宇賀那健一監督が、世の中に潜む不条理さと、それに翻弄される人々の姿を描いたエロティック不条理コメディの短編映画「異物」。その後、「適応」「増殖」「消滅」と製作を続けた<「異物」シリーズ>は、トリノ映画祭、モントリオール・ヌーヴォー・シネマ映画祭、エトランジェ映画祭などを筆頭に20ヶ国70以上の映画祭及び映画賞で入選、受賞した。
世界中の映画祭や映画賞で注目を集め、海外でノイズを鳴らし続けてきた<『異物』シリーズ>の4篇をまとめた長編映画「異物 -完全版-」がいよいよ日本上陸。この日は、宇賀那監督と小出薫さん、田辺がトークを繰り広げた。

何、かが噛み合わないカップル、カオル(小出薫)とシュンスケ(田中俊介)。
そんな日々に不満を抱えているカオルのもとへ突然“異物”がやってくる。
そして最終的には二人のもとへ…。
その頃、トモミ(石田桃香)の働くカフェには、元恋人同士のコウダイ(吉村界人)とミナ(田中真琴)がやってくる。
煙草をくゆらせながら神妙な面持ちで話をしはじめる二人…。
それから数カ月後、工場で働くリュウ(宮崎秋人)はとあるものを見つけ、事務員であるミサト(高梨瑞樹)と共に工場長のタケシ(ダンカン)にとあるお願いをしに向かうのだった。
そうして気が付けば、カオルのもとに“異物”が現れてから一年が経過していた。
一年前とうって変わって何かが吹っ切れた様子でとあるバーへ出かけたカオルは、謎の女(田辺桃子)と会うこととなる…

上映後に行われたトークイベントにて、オファーをいただいた時のことを振り返り田辺は、「最初に「異物」と「適応」を観させていただいたのですが、“あいつ”を実写化するということで、どこからエッセンスをもらったらいいのか分からず、“謎の女”という役も初めてでした(笑)。ただ、可能性が無限にあると思ったので、どうやって作っていくか楽しかったです。」とコメントすると宇賀那監督が“衣装合わせの時に、質問を書いたノートを持ってきていたが、「やっぱりいいです。現場でやってみます」と言っていた”と言及。田辺は、「役を作る時に自分なりに役について書き出すのですが、聞こうと思って宇賀那監督の目を見た時に、考えて演じるよりも、やってみたほうが分かると思うという眼差しをされていたので、聞く必要がないと思いました。」と話した。

その後ラストシーンの話題となり、小山さんが“田辺さんが女神のような慈愛の瞳で、胸が熱くなって泣くのを我慢するのに必死だった”と話し、「あの時は、「異物」と「適応」「増殖」を観させていただいて、人によって“異物”の形や存在は違っているけれど、共通して愛や温かみを感じたんです。最後の「消滅」になった時に、別れでもあるしスタートでもあると思ったので、お母さん的な感じで送り出したいなと。それこそ女神というか神話の世界に出てきそうな神様をイメージして演じました。私生活で何も言われないけど目で話しかけられた気分になることがあると思うのですが、そういうシーンになったらいいなと思っていました。」と振り返った。さらに、「私も薫さんの目を見た時に、(キャラクターとして)今までいろいろと悩んでいたんだなとか、肩に重たいものを乗っかったまま歩いてきていたんだということが伝わってきて、自然と“もう大丈夫だよ”という気持ちになっていました。」と話した。

宇賀那監督作品への出演は映画「転がるビー玉」以来となるが、「役柄の違いにビックリしました(笑)。「転がるビー玉」の時は表現が変かもしれませんがありふれた女子大生の役で、その時に“またご一緒させてください”と言っていたんです。次にお話しいただいたのがこの作品で、まさかこの役とは…(笑)。監督はよく想像がついたなと思いました。」と話すと宇賀那監督も笑みを浮かべていた。

その後、同作の感想を聞かれ、「まずは、ひとつにやっと繋がったなと思いました。途中参加でやらせていただいたので、最初の空気感は分からず探り探りでした。別々の季節に全く情勢の違う中で撮っていたものがひとつになったので、純粋に嬉しかったですし、繋がったことで“こういうことか”とか“だからこの表情だったんだ”と納得の連続でした。その中で自分が謎の女というキャラクターをやらせていただけたことを幸せに思いました。」と感想を語った。

そして最後に、「観た人によって“異物”のイメージや存在、もし自分の世界にいたらどんな“あいつ”になるのかは違って、それを考えるだけでも面白いと思います。帰りながら、このシーン面白かったなとか思い出していただけると“あいつ”は喜ぶと思います。本日は観ていただいてありがとうございました。」と話し、イベントを締めくくった。

映画「異物-完全版-」は、現在公開中。
ぜひ劇場でご覧ください!

(敬称略)
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