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小松菜奈 映画「ムーンライト・シャドウ」初日舞台挨拶!

小松菜奈主演映画「ムーンライト・シャドウ」が9/10(金)公開初日を迎え、TOHOシネマズ日比谷にて行われた舞台挨拶に小松が登壇した。

同作は、吉本ばななさんの大ヒットベストセラー小説「キッチン」に収録されている短編小説「ムーンライト・シャドウ」の映画化。ファンの中では初期の名作との呼び声も高い同作は、1987年に吉本さんが大学の卒業制作として発表し、日本大学芸術学部長賞を受賞、さらに翌1988年に泉鏡花文学賞も受賞した作品だ。

さつき(小松)と等(宮沢氷魚さん)は、鈴の音に導かれるように、長い橋の下に広がる河原で出会った。恋に落ち、付き合うまでに時間はかからなかった。等には3つ下の弟・柊(佐藤緋美さん)がいて、柊にはゆみこという恋人(中原ナナさん)がいた。初めて4人で会ったときから意気投合し、自然と一緒に過ごす時間が増えていく。食事をしたり、ゲームをしたり、ゆみこが気になっているという〈月影現象〉について「もしも現実に月影現象が起きたら、誰に一番会いたいか?」を語りあったり。何気ないけれど穏やかで幸せな日々が過ぎていくなかで、別れは前触れもなくやってきた。等とゆみこが死んだ──。深い哀しみに打ちひしがれるさつきと柊。愛する人を亡くした現実を受け止めきれず、ショックで食べることも忘れ、ひたすら走るさつき。そんなさつきを心配しながら、ゆみこの制服を着て何かを感じようとする柊。それぞれの方法で哀しみと向きあおうとしていた。ある日、2人は不思議な女性・麗(臼田あさ美さん)と出会い、少しずつ“生きていく”という日常を取りもどしていく。そして、以前みんなで語り合った〈月影現象〉に導かれていく。もう一度、会いたい、会いに来てほしい──。その現象とは、満月の夜の終わりに死者ともう一度会えるかもしれない、という不思議な現象だった……。

小松は主人公・さつきを演じている。

舞台挨拶にて来場者を目の前にし小松は、「この景色がすごく久々です。今日お越しいただいたお客様、この状況下で難しい判断だったと思いますが、私たちの大事な初日に来てくださって本当にありがとうございます。初日を迎えるということで緊張してしまって、昨日はソワソワしてあまり眠れませんでした。今日は(エドモンド・ヨウ)監督はいませんが、3人で作品を届けたいと思います。よろしくお願いします。」と挨拶。

さらに、「前回はマスコミの方だけが入ったイベントだったのですが、緊張感が違ってお客さんがいてくださるとリラックスして話せます。この作品もですが、これから公開される他の作品ともコロナの中で戦って作り上げたもの。現場で試行錯誤しながらみんなで魂を込めて作ったものです。“この作品が観たい”と言ってくださる方や劇場に足を運んでくださる皆さんがいてくれることが私たちの励みですし、これからもきちんと作品を届けていこうと思います。」と心境を語った。

その後、印象に残ったシーンを聞かれ、「楽しかったシーンは印象に残っています。撮影に入って3日間はひたすら走るシーンだったので、その後に撮ったジェンガのシーンは楽しかったです。一軒家を丸ごとピタゴラスイッチで埋め尽くしていただいて、仕掛けもこだわっていて本当にすごかったです。小さいころ、兄妹でピタゴラスイッチを作ることにハマっていたので、夢が叶って、プロの方が作ったピタゴラスイッチはこんなにすごいんだとキャッキャしながら1つになれる時間でした。映像を観ていても楽しそうで、素なのかもと思う部分もあって印象に残っています。」と笑顔で振り返った。

さらに、作品にかけ自身の叶えたい夢を発表することとなり、“猫を飼うこと”と答えた小松。「お仕事で動物と触れ合う機会が多くて、誘惑だらけ(笑)。癒されるし、天使じゃないですか。いいなと思いますが、生き物なので簡単には無理ですし、葛藤があります。」と話すと共に、「現場で猫ちゃんが夢中なのがCIAOちゅ~るで、あれには本当に勝てません。今回の現場でも猫ちゃんがCIAOちゅ~るに夢中で、CIAOちゅ~るになりたいかもと思うほどでした(笑)。結局CIAOちゅ~るがないと近づいてくれないのかと思いました。頭が良い子だったので、お芝居もきちんとしていて、素晴らしかったです。」と話し、会場の笑いを誘った。

そして最後に、「改めてお越しいただきましてありがとうございます。感謝しています。私の母も朝から観てくれたみたいで、難しかったと言っていました。分かりやすい作品ではないですし、自分なりに“こうだったのかな?”と考えるような作品で、それぞれ受け取り方が違うと思います。ただ、さつきが喪失感で食べられなくなってしまう気持ちは、役を演じる中で共感できました。生きていれば食べているし、生きるためには食べなくてはいけない。そういうことが描かれていて、そこに共感していただけたり、それぞれのキャラクターで共感していただける部分があると思いますので、もう一度観ていただきたいです。失ったものを取り戻すことはできないので、私自身も後悔しないように毎日を生きたいと思いました。」とメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくった。

映画「ムーンライト・シャドウ」は、現在公開中。
ぜひご覧ください!
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