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瀧本美織 映画「HOKUSAI」公開直前ヒット祈願報告会イベント!
代表作「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が2020年2月に新たに刷新された新パスポートや2024年度から使用される千円札のデザインに採用されるなど、今なお愛され続ける世界的アーティスト・葛飾北斎。19世紀にヨーロッパでジャポニズムブームを巻き起こし、マネ、モネ、ゴッホ、ゴーギャンなど数々のアーティストに影響を与え、西洋近代絵画の源流となった世界で最も有名な日本人で、米LIFE誌“この1000年で偉大な功績を残した100人”にも唯一の日本人として選ばれている北斎の知られざる生涯を初めて描く同作がいよいよ公開される。
瀧本は、北斎の妻・コトを演じる。
公開を2日後に控え瀧本は、「私は(葛飾北斎役の)柳楽優弥さんとのシーンがほとんどだったので、今日はキャストの皆さんとお会いできてとても嬉しく思っています。こういう時期だからこそ人と会える喜びを改めてかみしめています。映画も今を生き抜く力に通じるテーマがあると思いますので、ぜひよろしくお願いします。」とコメント。
自身が演じる役にについて、「北斎さんの妻ではあるのですが時折、母のようでもあって、包容力と慈愛の気持ちを持って演じさせていただきました。北斎さんは自分と戦い続けている方だと思ったので、夫婦でいるときの時間は少しでも安らいでもらえるような空間作りをしたいと思いました。」と話した。
その後、同作で蔦屋重三郎が“絵で世界を変えられる”と北斎に伝えるシーンがあることから、“絵、もしくは映画で世界を変えられると思うか?”という質問があがり、「世界という大きなところでは分かりませんが、人の思いや気持ちは変えられると思います。自分自身も絵や映画といった芸術を見て勇気づけられて強い気持ちを持ちました。子供の頃に見た作品は忘れないですし、作られた作品はずっとこの先も残るものだと思います。思いは根強く残っていくと思うので、変えられると思います。」と語った。
さらに、北斎はどんな困難な時でも絵を描き続けたことから、“こんな日だからことやり遂げたいことは?”という質問を受け、「漠然とした答えになってしまうかもしれませんが、前向きにとらえる力や考え方、気持ちを強く持つことです。」と答えた。
映画「HOKUSAI」は、5/28(金)全国ロードショー。
ぜひご期待ください!
【ストーリー】
何があっても絶対に諦めず、描き続けた、その先にー。
腕はいいが、食うことすらままならない生活を送っていた北斎に、ある日、人気浮世絵版元(プロデューサー)蔦屋重三郎が目を付ける。しかし絵を描くことの本質を捉えられていない北斎はなかなか重三郎から認められない。さらには歌麿や写楽などライバル達にも完璧に打ちのめされ、先を越されてしまう。“俺はなぜ絵を描いているんだ?何を描きたいんだ?”もがき苦しみ、生死の境まで行き着き、大自然の中で気づいた本当の自分らしさ。北斎は重三郎の後押しによって、遂に唯一無二の独創性を手にするのであった。
ある日、北斎は戯作者・柳亭種彦に運命的な出会いを果たす。武士でありながらご禁制の戯作を生み出し続ける種彦に共鳴し、二人は良きパートナーとなっていく。70歳を迎えたある日、北斎は脳卒中で倒れ、命は助かったものの肝心の右手に痺れが残る。それでも、北斎は立ち止まらず、旅に出て冨嶽三十六景を描き上げるのだった。そんな北斎の元に、種彦が幕府に処分されたという訃報が入る。信念を貫き散った友のため、怒りに打ち震える北斎だったが、「こんな日だから、絵を描く」と筆をとり、その後も生涯、ひたすら絵を描き続ける。描き続けた人生の先に、北斎が見つけた本当に大切なものとは…?
今だから、見えるものが、きっとあるー。