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瀬田なつき 監督作品・映画『ジオラマボーイ・パノラマガール』試写会&トークイベント!

瀬田なつき 監督作品・映画『ジオラマボーイ・パノラマガール』の試写会&トークイベントが10/29(木)新宿ピカデリーにて行われ、トクマルシューゴさんと共に瀬田が登壇した。

原作は、1980~90年代に若者たちのリアルな恋や友情を描くマンガを数多く生み出し、今も尚、熱狂的なファンを持つ漫画家・岡崎京子が1989年に刊行した「ジオラマボーイ・パノラマガール」。
脚本・監督を務めたのは、映画「PARKS パークス」(2017)、ドラマ「東京アリス」(2017)、「セトウツミ」(2017)、「声ガール!」(2018)などを手がける瀬田なつき。瀬田は物語の舞台を現代に置き換え、スクラップ&ビルドを繰り返す街で、未来への不安を抱えつつも「今」を生きる若者たちを、ファンタジックでポップな世界観で映画化した。

上映後に行われたトークイベントにて瀬田は、「本日はありがとうございます。初めてお客さんに観ていただいたので少し緊張しています。短い時間ですが、楽しんでいただけたらと思います。よろしくお願いします。」と挨拶。

同作を初めてお客様に観ていただいた感想を問われ、「ちょうど去年の10月ごろに撮影をしていまして、撮っているときは、今年はオリンピックが開かれていると思っていて、まさか映画館でみんながマスクをしている姿を見るとは思っていなかったので、それが逆にSFチックでこの映画に通じるのかなと。(撮影ではキャストに)あんなに近い距離で街中を走り回っていただいたので、あのときしか撮れなかった風景やキャストの皆さんを観て楽しんでもらえていたら嬉しいです。」と語った。

この日は瀬田が監督を務めた映画「PARKS パークス」で音楽監修を担当したトクマルシューゴさんも登壇。トクマルさんが“80年代に描かれた原作を、現代によみがえらせてリアルに撮影している時点で平行世界のように感じるのは、瀬田監督の独特な世界感がそれを演出しているように感じた”と感想を話すと、瀬田は、「原作は1989年というちょうど昭和から平成に変わるころに出版されたのですが、この映画を撮影したのは平成から令和に変わった年で、その間に30年の時間があるんですけど、岡崎京子さんの漫画の言葉には突き刺さるものがあるというか、今になっても古びないものがあると思ったので、なるべくその部分を抽出していきました。」と述べた。

続いて、劇中に登場する女性キャラクターについて、「森田(望智)さん演じるマユミや、山田(杏奈)さんが演じてくださったハルコなど、ケンイチの周りには本当にいろいろな女性がいて、ケンイチ自体は結構ひどい目にあっているのですが、その距離感をみんなうまく掴んでくださって。森田さんには“翻弄してください”と言ったら、めちゃめちゃ翻弄してくれました(笑)。山田さんは普段はしゃいだ感じというよりは落ち着いている方なので、“もうちょっと年齢を下げてやってみてください”と言ったら、ぱあっと明るく演じてくれました。」と振り返った。

ケンイチを演じた鈴木仁さんについては、「鈴木君と初めてお会いしたときに、外見が原作のひょろっとしたケンイチに似ていて、どこか掴みどころがないのがまさしくケンイチという感じだったので、ぜひやってくださいとお願いしました。お姉さんといるときと、ハルコといるとき、マユミといるとき、キッズたちといるときでそれぞれケンイチの印象が違って見えるように鈴木君が現場で頑張ってくれていました。」と明かした。

その後、映画における音楽についての話題があがり、「今回は「PARKS パークス」でも何曲か作ってくださった山口(元輝)さんに音楽を担当していただきました。その方はドラマーをやられているので、メロディのリズムなど普通の劇伴とは少し違った視点で音楽を作ってくださったのかなと感じました。」とコメント。

また、「劇中で小沢健二さんの曲を流せて嬉しかったですし、幸せでした。最初の試写に小沢さんが観に来てくださって、すごく楽しんでいただいたようで感想のメールをいただきました。10代の自分にこのことを伝えたい!と思いました(笑)。」と笑顔を見せた。

そして最後に、「トクマルさんと皆さんとこういった時間を過ごせて嬉しかったです。のほほんととした雰囲気で、それがこの映画にすごくあっているのかなと思いました。撮影現場もアットホームな感じで楽しく撮影できたので、その空気が映画に表れていたら良いなと思います。来週から上映がスタートしますので、ぜひSNSなどで周りの方に映画を広めていただければ嬉しいです。よろしくお願いします。」とメッセージを送った。

映画『ジオラマボーイ・パノラマガール』は、11/6(金)より新宿ピカデリー、ホワイト シネクイント渋谷 ほかにて全国公開。
ぜひご期待ください!

【STORY】
東京に住む平坦で平凡な高校生・渋谷ハルコ、16歳。ある夜、橋の上で倒れていた神奈川ケンイチにひとめぼれする。“世紀の恋”だとはしゃぐハルコに対して、真面目でおとなしげなケンイチは、受験目前、衝動的に学校を辞めてしまいそれどころではない。さらに、勢いでナンパした危険な香りのする女の子・マユミに夢中になっていく。二人の平行線の恋はどこへ行くのか。友だちや家族や自分、悩みもがく少年少女の刹那的な視線を切り取った、恋と成長の物語。

■公式サイト
http://gbpg2020-movie.com/

(敬称略)
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