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仲野太賀 主演映画「泣く子はいねぇが」ワールドプレミア直前記者会見!
同作は、是枝裕和氏が惚れ込んだ新たな才能として世界が注目する佐藤快磨監督の劇場デビュー作品。
親になることからも、大人になることからも逃げてしまった主人公が、過去の過ちと向き合い、不器用ながらも青年から大人へ成長する姿を描く。秋田県・男鹿半島の伝統文化「ナマハゲ」から、“父親としての責任”、“人としての道徳”というテーマを見出し、約5年をかけて作り上げたオリジナル脚本は、是枝裕和氏をも唸らせた。「いつから人は大人に?」「大人になるとは?」誰もが経験する人生の通過点を圧倒的なリアリティで描き、観る人すべての心を鷲掴みにする。
第68回サンセバスチャン国際映画祭公式のリモート会見の後、日本プレス向けの同会見に出席した仲野は、「今年の2月~3月に秋田の男鹿市で撮影をして、なんとか撮りきりまして今年の11月に公開できることを嬉しく思っております。今リモート会見を終えた後なのですが、サン・セバスティアン国際映画祭でこの映画がこれから上映されるということで、秋田であの頃に頑張って撮っていた作品が海を渡っていくことを嬉しく誇りに思っています。」とコメント。
リモート会見の感想を「手汗が止まらなかったですね(笑)。向こうの記者や批評家の方が色々な角度で作品を観てくださっていますし、質問してくださって、それを嬉しく思いました。作品が海を越えて違う国の人に観てもらえることの素晴らしさも体感できて良かったです。」と語った。
佐藤監督の印象を問われると、「そんなに(映画の)本数は撮られていない中で、ここまでスタッフ・キャストが足並み揃えて同じ方向を向いて、何より監督のことをとても愛しているという…そういうのって、こういう言い方はあれかもしれませんが、ここまで愛されている監督ってあまり見たことがないです。印象的だったのは、クランクアップしたその日に胴上げされていましたから(笑)。監督の脚本もそうですし、演出の1つ1つの丁寧さだったり、演出力のようなものが現場で見えて、それで皆が同じ方向に向かえたのかなと思います。」と振り返った。
また、佐藤監督とは「壊れ始めてる、 ヘイヘイヘイ」以来の2度目のタッグとなり、前作からの変化については、「前回は撮影日数も作品の分数も短くて、今回は長編の撮影で1か月近くかけて撮れるという環境の違いが大きな変化だと思います。キャスト・スタッフもそうですが、秋田県男鹿市の皆さんも本当に全員がこの映画の脚本を信じていましたし、監督を信じて足並みが揃って1つの作品を作り上げるという、みんなで作る美しさがあって、その経験はなかなか得難いというか、そういった環境の中で監督が映画を撮っていることが素晴らしいなと思いました。」と話した。
映画「泣く子はいねぇが」は、11/20(金)全国公開。
ぜひご期待ください。
【サン・セバスティアン国際映画祭 概要】
スペイン北東部の都市サン・セバスティアンで開催される国際映画祭。サン・セバスティアンは北⼤⻄洋に⾯ した⼈⼝約20万⼈の港町であり、スペインを代表する観光地としても知られている。年間を通して⾳楽や演劇、映画など様々な⽂化イベントが開催されており、2016年に欧州⽂化⾸都に指定された。サン・セバスティアン国際映画祭の歴史は1953年に始まる。スペイン最⼤の国際映画祭であり、ヨーロッパにおいてカンヌ、ベルリン、ヴェネチアに次いで重要な映画祭に位置付けられている。国際映画製作者連盟公認のコンペティション形式の映画祭であり、各部⾨の優秀作品には賞や賞⾦が贈られ、毎年の上映数は約200作品、来場者数は約20万⼈を記録している。
(GALA COLLECTIONより引⽤)