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小松菜奈 映画「閉鎖病棟―それぞれの朝―」完成披露イベント!
同作は、1995年に発売され、丸善お茶の水店に掲げられた「感動のあまりむせび泣きました…」というPOPが起爆剤となり、累計90万部を超す大ベストセラーとなっている、帚木蓬生の山本周五郎賞受賞作『閉鎖病棟』の映画化。
長野県のとある精神科病院。それぞれの過去を背負った患者たちがいる。母親や嫁を殺めた罪で死刑となりながら、死刑執行が失敗し生き永らえた梶木秀丸(笑福亭鶴瓶)。サラリーマンだったが幻聴が聴こえ暴れ出すようになり、妹夫婦から疎んじられているチュウさん(綾野剛)。不登校が原因で通院してくる女子高生、由紀(小松菜奈)。彼らは家族や世間から遠ざけられても、明るく生きようとしていた。そんな日常を一変させる殺人事件が院内で起こった。加害者は秀丸。彼を犯行に駆り立てた理由とは----- ?
小松は、DVを受ける女子高生・島崎由紀を演じる。
上映前の舞台挨拶にて小松は、「冬の寒い時期に長野で撮影をしました。苦しい役柄で、自分なのか役なのか分からなくなるような葛藤もありましたが、皆さんと愛おしい時間を過ごせたこともあり、濃い1ヶ月でした。」と撮影を回顧。
同作のメガホンをとったのは『愛を乞うひと』『エヴェレスト 神々の山嶺』の平山秀幸監督。平山監督は同作の脚本も担当しており、2008年に原作と出会い、11年越しで映画化を実現させた。小松は平山監督に助けていただいた部分が多かったそうで、「平山監督とは初めてご一緒させていただきました。ずっと寄り添ってくださって、親身に話を聞いてくださったり、その場に一緒に居てくださったり。撮影で涙が止まらなくなった時に、監督がポケットから手ぬぐいを出してくださったのですが、すごく嬉しくてちゃんと見てくださっているという温かさが伝わってきて、記憶に残っています。」と語った。
また、鶴瓶さんとの共演を振り返り、「初めましてだったのですが、その感覚がなく、親戚なんじゃないかと思うくらいで(笑)、“お久しぶりです!”みたいなテンションでやらせていただきました。とてもチャーミングで、鶴瓶さんがいらっしゃると場が明るく光が広がるような感じでした。」と笑顔で話した。
イベント中盤からは、主題歌『光るソラ蒼く』を歌うKも登壇。小松は曲を聴いた感想を聞かれ、「歌声が繊細で、この作品に良い風を吹かせていただきました。ずっと映画館に居て聞いていたい気持ちになりました。」と絶賛した。
また、この日はKが『光るソラ蒼く』を生披露する一幕も。演奏を終え小松は、「贅沢だなと思いました。心にズシンときました。とても素敵でした。」とコメントした。
映画「閉鎖病棟―それぞれの朝―」は、11/1(金)公開。
ぜひ劇場でご覧ください!
(敬称略)