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阿部進之介 映画「栞」完成披露舞台挨拶!
同作は、元理学療法士の経歴を持つ榊原有佑監督が、自身の経験をもとに紡いだ命の物語。
真面目な性格で、献身的に患者のサポートに取り組む理学療法士の高野雅哉。幼い頃に母親を亡くし、現在は父親の稔、妹の遥と離れて暮らしている。そんなある日、雅哉が働く病院にしばらく会っていなかった父・稔が入院してくる。日に日に弱っていく稔の姿、担当患者の病状が悪化するなど理学療法士として何が出来るのか自問自答の毎日で無力感に苛まれる。しかし、そんな時ラグビーの試合中にケガをした新たな入院患者を担当することになった雅哉。
その入院患者の懸命に生きようとする姿に感化され、徐々に仕事への熱意を取り戻していく雅哉だったが…。
阿部は、主人公・高野雅哉が担当する入院患者の藤村孝志を演じる。
元ラグビー日本代表選手だが、試合中の怪我で頸髄損傷を患い、もう二度と自分の足で歩けないと知りながらも懸命にリハビリに取り組む。明るい性格で周囲にポジティブな影響を与え、病室でもムードメーカーであるが、本人にはある決意があった。
上映前の舞台挨拶にて阿部は、「この映画は役者としてとても挑戦的な役をいただいた作品。こうして皆さんにご覧になっていただける日を迎えられて嬉しく思っています。今日は短い時間ですが、少しお付き合いいただいて、映画を楽しんで帰ってください。よろしくお願いします。」と挨拶。
高野雅哉を演じる三浦貴大さんの印象を、「過去に別の作品で共演したことがありまして、彼はとても真面目で自分で解決しようという男らしい一面を持っていますので、今回の役にはぴったりだと思いました。ぜひ一緒にこの映画で共演したいという思いでした。」とコメントした。
また、頸髄損傷を患った自身の役柄について、「(人体の構造上)絶対に身体が一緒に連動して動いてしまったりすることもあるので、それをどうやったら動いていないように見せられるか、撮影をサポートしてくださった理学療法士の方たちと相談しながら演じていきました。榊原監督も元々理学療法士ですし、準備段階で色々とお話をさせていただいて、現場でひとつひとつ動きを確かめながら、嘘や失礼のないように演じようという気持ちで撮影しました。映画を作るにあたって、やはり脊髄損傷の方や理学療法士に敬意を持って演じたいと考えていましたので、その思いが伝わるような作品になればと思っていました。」と撮影時のエピソードを交えて語った。
同作は日本での公開に先立ち、4月に開催された第8回北京国際映画祭にてワールドプレミア上映が行われ、映画祭に出席した阿部は、「宣伝部の方がプレミア上映の後に出口調査をしてくださったのですが、話が止まらないくらいの感想をいただいたりして、とてもいい感触を得た映画祭でした。」と笑顔で振り返った。
映画「栞」は10/26(金)より新宿バルト9ほか全国順次公開。
ぜひご期待ください。