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太賀 映画「海を駆ける」公開記念イベント!
同作は、第69回カンヌ国際映画祭ある視点部門で審査員賞を「淵に立つ」で受賞し、今や世界の映画人が注目する深田晃司監督の最新作。自然は時に豊かに美しく、時に脅威となり人を飲み込み、また人間の生活は自然と共にあるという様を、インドネシアの美しい海、そして国籍や宗教を越えて育まれる若者たちの友情を通して描く、心揺さぶる美しきファンタジーとなっている。
上映後に行われた舞台挨拶にて、最初に脚本を読んだ時の感想を聞かれた太賀は、「とにかくこんな脚本は読んだことない、という興奮に包まれたのを覚えています。活字で読んで、そこに描かれていることを頭の中で広げていったときに、言語化できない読後感で、自分のキャパを超えたワクワク感がありました。いざインドネシアで撮影し、出来上がった本編をみても、そこまでたくさんの日本映画を観ているわけではないですが、それでも、どの作品にも似ていない映画になったんじゃないかと思います。監督とは3作品一緒にやらせていただいていて、今回は他の国との合作で、違う言語や国籍が混ざっている中でも、深田さんのオリジナリティが一切失われていないな、と思いました。それがすごく素敵だな、という印象を受けました。」とコメント。
演じるときに気を付けていることについては、「印象的だったのは『ほとりの朔子』で、監督と初めてご一緒したときに、『相手のセリフをちゃんと聞いてほしい』と言われて。相手のセリフがあってこその自分のセリフだし、当たり前のコミュニケーションを大切にしてほしいと、最初のリハーサルでいわれ、その演出は、ほかの作品でも心がけるようにしています。」と話した。
撮影時のオフの日について話題が挙がると、「キャストで海にいったり、食事にいったりしました。印象的なのは宿泊先のホテルで、会議室のような部屋にプロジェクターがついていたので、みんなで見たり。すごくいい時間でした。あとは共演者のセカール(・サリ)と阿部(純子)さんと演劇を観に行きました。日本ではなかなか無い演劇体験だったので、すごく面白かったです。」と振り返った。
最後は、「純粋な映画体験って劇場で映画を観ている時だけではなくて、観終わった後に自分の中で反芻する時間も映画体験だと思っていて、そういう意味でもこの映画はとても味わい深い映画だと思います。とにかく味わってほしいです。よかったら口コミをしていただけると助かります。少しでも多くの人にこの作品を観ていただきたいです。今日は来てくださってありがとうございました。」とメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくった。
映画「海を駆ける」は、絶賛公開中!
ぜひ劇場でご覧ください。
【ストーリー】
インドネシア、バンダ・アチェの海岸で倒れている謎の男が発見される。片言の日本語やインドネシア語を話すが正体は不明。その謎の男にラウ=インドネシア語で「海」)と名付けて預かることになった、災害復興の仕事をしている貴子と息子のタカシたち。その周辺で謎の男・ラウは様々な不思議な奇跡と事件を巻き起こしていくーー果たしてラウは何者なのか…