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窪田正孝 映画「犬猿」大ヒット御礼舞台挨拶!

窪田正孝主演映画「犬猿」の大ヒット御礼舞台挨拶が3/9(金)テアトル新宿で行われ、吉田恵輔監督と共に窪田が登壇した。

同作は、前作「ヒメアノ~ル」で世界を魅了し、日本映画界最注目の鬼才と呼び声の高い吉田監督が監督・脚本を手掛けるオリジナル最新作。
“兄弟”“姉妹”をテーマに、羨望、嫉妬、愛憎…そんな兄弟姉妹ならではの複雑な関係、渦巻く感情を描いた新感覚のヒューマン・ムービーとなっている。

印刷会社に勤める真面目な弟とは対照的に乱暴者でトラブルメーカーの兄。見た目は悪いけど頭がよく勤勉で家業の印刷所をテキパキ切り盛りするブスな姉と、要領は悪いがその容姿と人当りの良さで人気者の妹。この二組の兄弟・姉妹の関係に、あるとき変化が訪れる。それぞれの思いが交錯し、相性最悪なW 犬猿ペアの抗争は次第にエスカレートしていく。

窪田は印刷会社の営業マンで、クソ真面目で優しいけれど、実は姑息な弟・金山和成を演じている。

上映後に行われた舞台挨拶で周囲からの反響を聞かれ、「皆さんより友達が少ないと思うのですが(笑)、そんな自分にも“「犬猿」面白い”という声をたくさんいただきました。観た後になぜか泣いてしまうとか、特に姉妹のほうが共感できるということを聞いています。」とコメント。

同作の魅力について、「いろいろなエンターテイメントがありますが、最後は良くなったり華やかに終わるというのを狙わずに、予想がつかないほうへ監督がもっていく。観る人の期待を裏切るところが一番の魅力だなと。また、友達だと喧嘩をしてそれっきりになってしまうこともありますが、兄弟・姉妹は切れない縁があるわけで、なにかしらの繋がりがあると感じられるところがこの作品の面白さだと思います。」と自論を展開した。

窪田演じる和成の兄・卓司を演じた新井浩文さんとは同作で初共演となったが、「タイプは違いますがどこか自分の兄に似ているところがあります。真っ直ぐで大人の男性というか、良いことも悪いことも経験して自分で選択をして道を突き進んでいる。カッコイイと思います。」と話した。

また、自身が演じた和成について、「真面目な人ほど発散する場所が見い出せなかったり、自分が分からなくなったり…。自分が何者なのか、休みになったら何をしていいか、自分の欲とは何だろうかとか。そういうのが分からなくなると爆発するんです。その感覚はすごく分かります。」と理解を示した。

さらに、同作で一番共感できるキャラクターは?という質問があがり、「和成です。自分も人に合わせるクセがあるんです。裏ではすごいことを思っている瞬間があって、客観視した時に最悪な人間になっていると感じることがある。今でも本音で生きていますが、毒キャラにはならないくらいの丁度良いところで生きていきたいです。」と自身のパーソナリティーにも重ね合わせながら答えた。

その後、演じていて楽しかったシーンを聞かれ、「印刷所のシーンはすごく好きです。筧美和子さん演じる真子に心にはないただの言霊を吐くシーン。本人も絶対に思っていないし、言われたほうも嬉しくない。監督からはもっと抑えて芝居しなくていいからと言われ、フィーリングを合わせてやらせてもらいました。その時言われた感覚が日常にあるなと思いましたし、記憶に残っています。」と振り返ると共に、「真子と久しぶりに売店で会うシーンがあって、気まずさというかお互い山を乗り越えた感じが好きです。平凡に日常を生きている和成があんな風に真子に対して優しくできたのかな?と思うところもありますが、兄のことがあって優しくなれたのかもしれません。」と好きなシーンについても語った。

そして最後に、「公開してから時間が経っているのにも関わらず、立って観てくださっている方もいて、本当にありがとうございます。イヤだなと思うことってたくさんあると思うのですが、思ってこそ人だと思うし、裏の顔を表に出したとしても自分の気持ちを伝えることが一番大切だとこの作品で学びました。そしてそれが皆さんに届くといいなと思います。本日は短い時間でしたが、ありがとうございました。」とメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくった。

映画「犬猿」は現在大ヒット上映中!
ぜひ劇場でご覧ください。
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