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林遣都 映画「野球部員、演劇の舞台に立つ!」初日舞台挨拶!
原作は、地元八女で長年教師を務めた竹島由美子氏の10年間にわたる実践記録「野球部員、演劇の舞台に立つ!」(高文研刊)。同作は、その記録の中でも異色の実体験を映画化。
同作でメガホンを取る中山節夫監督は、物語の舞台であった福岡県・八女市に7年前に移り住み、粘り強く市民に語り続け、次第に市民の理解と協力が広がる中でこの映画は製作された。実話の原作を元に構想10年。大人と若者をつなぐ青春のメッセージが描かれる。
甲子園への道なかば――なぜ3人の野球部員は演劇部へ?
最後に明かされる衝撃の事実とはいったい…
林は、演出を手掛ける演劇部OB・田川柾智を演じる。普段は農業を営む素朴な若者だが、ひとたび稽古に入ると鬼演出家と化す。という役どころだ。
上映前に行われた舞台挨拶にて林は、「今日は朝早くからお越しいただき、ありがとうございます。福岡の八女市という街を舞台に実在した人たちを元にした素敵な物語で、現地の温かい人たちの協力のもと、素晴らしい映画作りに参加させていただきました。とても幸せな時間でした。ここに立っているみんなと、今日来られなかった人たち、本当にみんな生き生きとした顔で青春を駆け抜けているので、その姿を今日はじっくりと見ていただけたらなと思います。よろしくお願いします。」と挨拶。
出演のオファーを受けた際の心境を聞かれると、「撮影の1年前ぐらいから脚本を頂いていて、僕も学生時代に野球をやっていて白球を追いかけていた少年だったので、どこか懐かしく感じましたし、実話を元にしたというところに惹かれて、ぜひ参加させていただきたいという気持ちでした。あとは、個人的な話になってしまうのですが、自分の最初に出演した映画が野球映画で、(この映画の主人公の)ジュンの役にすごく近い、孤高のピッチャーという役だったので、10年経って違う立場から(野球部員を)見ているのが感慨深いものがあり、特別な思いを持ってみんなとお芝居させていただきました。」と語った。
最後に、ご来場いただいた皆様に向けて「出来上がった作品を観させていただいて、学生役のみんなが本当に素敵でした。撮影自体は20日間程だったのですが、その何か月も前から(学生役のみんなが)交流を持っている姿を見ていて、真摯に映画と向き合っていました。映画の中だけじゃない空気感みたいなものが流れていて、本当に素敵だなと思いました。最後までじっくり観て楽しんでいってください。」とメッセージを送った。
映画「野球部員、演劇の舞台に立つ!」は、2/24(土)東京・ユーロスペース、福岡・ユナイテッドシネマキャナルシティ13、T・ジョイ久留米、小倉コロナシネマワールド他全国順次公開!
ぜひ劇場でご覧ください。
【Story】
甲子園出場を有力視されていた八女北高校野球部。
中でもエースピッチャーのジュン(渡辺佑太朗)は、特に注目され期待されていた。
しかし、県大会予選一回戦で8回までパーフェクトに押さえながら、
最終回ファーストのエラーをきっかけにまさかの逆転敗退。
敗北の責任をめぐってチーム内に広がる不協和音。
そんな時、男性部員がほとんどいない演劇部顧問三上先生(宮崎美子)から
野球部員を助っ人にほしいという申し出があった。
「野球だけの人間になるな」という指導理念を持つ八幡監督(宇梶剛士)はこれ受け、
ジュンとキャッチャーでキャプテンのリョータ(舟津大地)と、
エラーをしたファーストのカズマ(川籠石駿平)の三人を演劇部の助っ人に送り出した。
「俺たちにそんなヒマはない」と反発する野球部員たち。
突然の助っ人に役を奪われた演劇部員。とりわけ反発を示したのが
三人と同級のミオ(柴田杏花)であった。
“なんで野球部なんかに”という声に演劇部OB田川(林遣都)が応えた…。
演劇部の目指すコンクールまで2ヶ月、とまどい、反発しあう日々の中で、
何かが確かに動き始めた。
(敬称略)