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片桐はいり 映画「勝手にふるえてろ」トークイベント!
同作は、『蹴りたい背中』で第130回芥川賞を受賞した作家・綿矢りささんによる同名小説の映画化。
絶滅した動物が好き過ぎて、アンモナイトの化石についてネットで調べていたら気づくと朝になっていたり、中学時代の初恋の相手との過去を思い出しては、胸をトキめかせる、ちょっと変わった恋愛ド素人OL・ヨシカの暴走する恋をリアルに、イタく、キュートに描く、痛快コメディとなっている。
私には彼氏が2人いる──中学時代からの片思いの相手イチ(北村匠海)と、突然告白してきた暑苦しい同期のニ(渡辺大知さん)。「人生初告られた!」とテンションがあがるも、イマイチ、ニとの関係に乗り切れないヨシカ(松岡茉優さん)。一方で、「一目でいいから、今のイチに会って前のめりに死んでいこうと思ったんです」という奇妙な動機から、中学時代からひきずっていた片思いの相手・イチに会ってみようと、ありえない嘘をついて同窓会を計画。ついに再会の日が訪れるのだが・・・。
“脳内の片思い”と“リアルな恋愛”。同時進行で進むふたつの恋の行方は?
上映後に行われたトークイベントで片桐は、「明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。先ほど少しだけ客席の後ろで観させていただいたのですが、皆さんが細かく反応してくださっている様子で嬉しかったです。」と挨拶。
片桐演じるオカリナはヨシカと同じアパートの住人で、原作にはないオリジナルキャラクター。大九監督からオカリナ吹きが上手だったと絶賛され、「以前、宇宙人とオカリナで交信するという役を演じたことがあったので(笑)。テストでやった時は面白くてOKが出たのですが、本番でなかなか出なくて大変でした。」と身振りを付けながら話した。
また、脚本を読んだ時の印象を、「原作ももちろん面白くて読みごたえがあるのですが、大九監督のお話しは日ごろからとても面白くて、脚本を読んだ時にそれがとても活きていると思いました。」と振り返りつつ、「ただ、(過去の経験から)監督の想いが入り込みすぎている作品は上手くいくかいかないかの瀬戸際というか、読んで面白い脚本は映画になって大丈夫かな?と思うことがあるので、どうだろうな思ったのは事実です。」と自論を展開した。
その後、自身が演じたオカリナの話しとなり、「妖精のような役にはしたくなくて、生活感がないのも悪くはないが、もうちょっと地に足がついた感じにしたいなと思っていたら監督もそのように思われていたのか、ラストのような結末でした。」とコメント。続けて片桐も知らなかったオカリナにまつわるエンドロールの撮影秘話が監督から飛び出し、会場は笑いに包まれた。
この日は老若男女様々な方々が来場しており、「監督も言われていましたが、自意識がクニョクニョ(笑)している女性には絶対に1つは刺さるところがある作品だと思いますが、男性の方もたくさんいらっしゃってくださっていて…。どうなんですか、この映画?」と片桐が客席に質問。最前列にいた男性は4度目だそうで、“どなたかの特別なファンということではなく、SNSですごく良いというのを見て、観に行ったのが最初。その後、原作読んでからまた観て…。小ネタがあって面白かった。”と答えると、「嬉しいです。どの映画でもそうですが、気づくところが多い作品だなと思います。私も今日観た時に小ネタを発見して、繰り返したくなりました。」と自身の感想も交えて話した。
そして最後に、「新年早々、観ていただいてありがとうございました。今後も上映館が増えるそうで、私がもぎりをしているキネカ大森でも2月からやるそうです。その時に偶然居たらもぎりますので、もし良かったらいらっしゃってください。よろしくお願いします。」とPRし、イベントを締めくくった。
映画「勝手にふるえてろ」は、絶賛公開中!
ぜひ劇場でお楽しみください。