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佐藤永典 舞台「危険な関係」公演スタート!
同作は18世紀フランスの作家、ピエール・ショデルロ・ド・ラクロの恋愛心理小説が原作で、パリ社交界を舞台に、稀代のプレイボーイ、ヴァルモン子爵と、艶やかな社交界の華、メルトゥイユ侯爵夫人が仕掛ける爛れた恋愛ゲームを描く物語。世界各国で設定を変えて数多く映画化されたほか、イギリスの劇作家、クリストファー・ハンプトンが戯曲化し、1985年にロイヤル・シェイスクピア・カンパニー(RSC)が初演、その後ウエストエンドとブロードウェイで上演され、大成功を収めた。
日本では、1988年にデヴィッド・ルヴォー演出で初演。そして、約30年の歳月を経て2017年、シェイクスピアから現代劇作家まで幅広く手掛け、ロンドンのみならず国内外で注目を集めるRSC出身の俊英、リチャード・トワイマン演出のもと、東京・大阪で上演される。
社交界に君臨する妖艶な未亡人メルトゥイユ侯爵夫人(鈴木京香)は、かつての愛人ジェルクール伯爵への恨みから、その婚約者セシル・ヴォランジュ(青山美郷)の純潔を踏みにじろうと稀代のプレイボーイであるヴァルモン子爵(玉木宏)に助力を求める。しかしヴァルモンは、叔母ロズモンド夫人(新橋耐子)のもとに滞在している貞淑なトゥルヴェル法院長夫人(野々すみ花)を誘惑しようとしているところで、その依頼を断る。ところがセシルの母ヴォランジュ夫人(高橋惠子)こそが、トゥルヴェル夫人に彼を非難し近づいてはならぬと忠告していることを知り、ヴォランジュ夫人への復讐を決意、メルトゥイユ夫人の計画にのる。
一方、清純なセシルは純粋な若き騎士ダンスニー(千葉雄大)と恋に落ちていた。そこにメルトゥイユ夫人の策略が、そしてヴァルモンはトゥルヴェル夫人を誘惑に……。
二人が仕掛ける退廃に満ちた恋愛ゲームが繰り広げられていく。
佐藤はヴァルモン子爵の従僕、アゾランを演じる。
シアターコクーン・オンレパートリー2017 DISCOVER WORLD THEATRE vol.2「危険な関係」は10/31(火)までBunkamuraシアターコクーンにて、11/9(木)~11/14(火)まで大阪・森ノ宮ピロティ―ホールにて上演。
恋愛ゲームの中で見え隠れする男と女の激しい闘争や、スリリングな駆け引きにご注目の上、ぜひお楽しみください。
◆特設ページ:
http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/17_dangerous/
(敬称略)