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松雪泰子 「Discover Nelly Arcan─ネリーを探して─」プロジェクト発表会見!
「Discover Nelly Arcan─ネリーを探して─」は、2017年に150周年を迎えたカナダ建国を記念し、株式会社パルコが三ヶ月に渡りカナダ・ケベック州生まれの女性作家、ネリー・アルカンにフォーカスするプロジェクト。
仏文学界で権威のある文学賞にノミネートされ、一躍有名作家の仲間入りを果たすも、36歳の若さで自らの人生に幕を閉じたネリーの鮮烈なデビュー作「ピュタン」を9月に出版後、10 月には、ネリーの半生を描き、昨年トロント国際映画祭にてプレミア上映された映画「ネリー・アルカン 愛と孤独の淵で」がYEBISU GARDEN CINEMA 他にて順次公開される。そして11月にはネリーが書き残した小説の言葉をコラージュした舞台「この熱き私の激情~それは誰も触れることができないほど激しく燃える。あるいは、失われた七つの歌」を天王洲・銀河劇場他にて上演。女優であり演出家でもあるマリー・ブラッサールの翻案・演出により、女であることの戸惑い、怒り、コンプレックス、そして生きていくことへの辛さ、悲しみ、無力感と孤独を6人の女優と1人のダンサーで演じていく。
会見にて松雪は、「マリーさんの演出のもと、素晴らしいプロジェクトに参加できることを嬉しく思っています。1つ1つ綿密に繊細に作り上げていく舞台で、非常に集中力が必要になりますので、皆さんと一緒に良い作品になるようしっかりと稽古をし、届けたいと思います。」とコメント。
ネリー・アルカンの作品に触れ、「彼女の持つ言葉は深く、突き刺さってくるものが多くて、(自ら)死を選んでしまったのですが、本当は理想の世界で生きたかったという思いが痛いほど伝わってきました。一言で表すなら、崇高な光の中に存在する混沌のようなイメージです。」と話した。
劇中では、各キャストが女性のテーマに沿った小部屋に分かれ、その間をダンサーの奥野美和さんが行き来するという演出。松雪は死に対する執着が語られる“影の部屋の女”を演じるが、マリー・ブラッサール演出のもと行われている稽古について、「マリーさんは“こういう風にしてくださいとは言いません。導くソースになるものは提案しますので、それぞれの感性で生み出していってほしい”とよくおっしゃっていて、今は本やそれぞれが担当するセクションの解釈の話や、感情的な部分を身体表現するので美和さんと即興でセッションしたりしています。また、部屋は別々ですが全員で合わせるパートもありまして、その呼吸を合わせたり。信頼関係がとても大事だなと思います。」と語った。
また、同作のテーマにちなみ、自身のコンプレックスを聞かれ、「ものすごくたくさん寝ないとダメなんです。睡眠が短くても元気に動けるといいなといつも思います。」と照れた様子で打ち明けていた。
松雪主演舞台「この熱き私の激情~それは誰も触れることができないほど激しく燃える。あるいは、失われた七つの歌」は、11/4(土)天王洲・銀河劇場を皮切りに広島、北九州、京都、豊橋にて上演。
ぜひ劇場でご覧ください。
■舞台「この熱き私の激情~それは誰も触れることができないほど激しく燃える。あるいは、失われた七つの歌」
日程&劇場:
【東京公演】
日程:2017/11/4(土)~11/19(日)
劇場:天王洲 銀河劇場
【広島公演】
日程:2017/11/23(木・祝)
劇場:JMSアステールプラザ 大ホール
【北九州公演】
日程:2017/11/25(土)~11/26(日)
劇場:北九州芸術劇場 中劇場
【京都公演】
日程:2017/12/5(火)~12/6(水)
劇場:ロームシアター京都 サウスホール
【豊橋公演】
日程:2017/12/9(土)~12/10(日)
劇場:穂の国とよはし芸術劇場PLAT主ホール
特設ページ:
http://www.parco-play.com/web/play/gekijo2017/