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廣瀬智紀 映画「天秤をゆらす。」初日舞台挨拶!
同作は、万年モラトリアムなダメ男2人の成長を描いた映画『カニを喰べる。』、『羊をかぞえる。』に続くシリーズの第3弾。前作から登場した廣瀬演じる丸井裕之にスポットをあてたスピンオフ作品で、同シリーズならではの先が読めないファンタジーな内容となっている。
上映後に行われた舞台挨拶に登壇した廣瀬は、「お越しいただき、ありがとうございます。ついに公開初日を迎えることができました。クリスマスみたいな日に会えて嬉しいです(笑)。よろしくお願いします。」と挨拶。
シリーズ第3弾において、主役に抜擢された気持ちを聞かれ、「2作目はゲストとして出演させていただいたというイメージでいたので、3作目に出られるという時点で、続投できる嬉しさがあり、スピンオフで主演ということだったので、非常にビックリしました。」とコメントした。
また、自身が演じた丸井は自身と似ている部分はあるかと聞かれ、「どちらかというと、似ていますね。」と話した。
見どころのひとつである、森の中で落とし穴に落ちるシーンについて、「2度落ちたのですが、1回目はスキップで、2回目は追いかけられながら走って落ちました。“木の棒が目印です”というのがあったのですが、それを見ずに落ちる感じだったので、自分でもどこから落ちるのか分からなくて新鮮なリアクションができたと思います。アトラクション感覚で、楽しんでやらせていただきました。」と語った。
クリスマスイブ前日ということで思い出のエピソードはありますか?との質問に、染谷さんの“小学生のころ欲しかった人気ゲームをサンタさんにもらった”というエピソードに続き廣瀬が、「俊之と一緒で、うちもクリスマスに重きを置く家庭で育ったのですが(笑)、印象に残っているのが、小学2、3年生のころに3つ離れたお兄ちゃんとベッドで一緒に寝ていたら、外で音楽が鳴ったんです。僕は喜んで“お兄ちゃん、サンタさんだよ!”と言って窓を開けたら違っていて、石油屋さんでした(笑)。」というエピソードを披露するとMCから“灯油屋さんね”とつっこみを入れられつつ廣瀬は、「次の日、枕元にプレゼントが置いてありました。交換日記で、ドラゴンクエスト3が欲しいと書いておねだりしていたので、サンタさんはいないってその時から思っていたのかもしれません。」と話すと、MCから“交換日記は誰と?”と聞かれ、「お母さんです(笑)。」と回答し、会場の笑いを誘った。
もし自身に子供ができて“サンタさんはいるの?”と聞かれたらどう答えるか?という問いに、共演者がそろって“信じさせたい”と答え、自身の親がサンタクロースの存在を信じさせるためにしてくれていたことが話題に挙がり、「部屋に父親・母親がいたのに、“ピンポン”ってインターホンが鳴ったんです。“出て”と言われて“はい”と出たら無言。お母さんたちが“サンタさんなんじゃないの?”と言ったので、怖いなと思いながら外に出たら、絵本だけが置いてあったのを鮮明に覚えています。」という話すと、MCから“誰がプレゼントを置いていってくれたか、いまだに分からないんですか?”と聞かれ、「そうですね。たぶん、近所の親のネットワークだと思います。」と答えた。
最後に、「皆さまのお陰でこの日を迎えられました。田宮・青島をやってきた2人の頑張りと、監督が愛を持ってこの作品を続けてきてくれたからこそ、3作品目でスピンオフの主演をやらせていただけたと思っております。この作品をどうかよろしくお願いします。本日はありがとうございました。」とメッセージを送った。
映画「天秤をゆらす。」は、池袋HUMAXシネマズほか順次公開中。
ぜひ劇場でご覧ください!
【STORY】
超がつくほどのお人好しである丸井裕之(廣瀬)に温泉旅行に誘われ、緑豊かな山奥まできた田宮治(染谷俊之さん)と青島豪志(赤澤燈さん)の3人。案の定、秘湯と呼ばれる温泉に向かう途中に迷子になり、責任をなすりつけ合う田宮と青島、そして仲裁に入る丸井。そんな3人が森を彷徨っているうちに突然死体を発見してしまう。
慌てふためく中で、田宮・青島とはぐれてしまった丸井は、“ガイコツの滝”を探しているという2人の少年に出会い、行動を共にする。
一方、田宮と青島ははぐれてしまった丸井の心配をしながらも、事あるごとに口論となる。お互いに愛想をつかした2人の関係はギクシャクし、険悪な雰囲気に。
そんな中、秘湯への道中に3人が立ち寄った蕎麦屋で出会った佃(加藤啓さん)と名乗る男が、執拗に3人の行方を追っており…。
果たして、丸井ら3人は無事に再会できるのか!? 謎の2人の少年の正体、佃の目的とは一体!?