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北村匠海 映画「とんび」親子限定直前イベント!
同作は、親子の絆を描いた重松清さんによる大ベストセラー小説「とんび」の初映画化。
これまで2度テレビドラマ化され話題を呼び、時代を超えて愛され続ける永遠のベストセラー小説が、オリジナルエピソードを加え、映画版『とんび』として新たに蘇る。
日本一不器用な男・ヤスは、愛する妻・美佐子の妊娠にも上手く喜びを表せない。幼い頃に両親と離別したヤスにとって、“家族”は何よりの憧れだった。時は昭和37年、瀬戸内海に面した備後市。アキラと名付けた息子のためにも、運送業者で懸命に働くヤス。だが、ようやく手にした幸せは、妻の事故死によって打ち砕かれる。悲しみに沈むヤスだったが、人情に厚い町の人々に叱咤激励され、彼らの温かな手を借りてアキラを育ててゆく。そんなある日、誰も語ろうとしない母の死の真相を知りたがるアキラに、ヤスは大きな嘘をついた──。
北村は、アキラこと市川旭を演じる。
イベントにて阿部寛さんとの共演を振り返り、「僕は子供の頃から少しずつ顔が濃くなっていき、将来的には阿部寛さんのようになっていくのではないかという期待を背負っていた時代もありました(笑)。なので、今回親子役ができたことはすごく光栄でした。阿部さんは少し父に似ているんです。うちは父母、弟ともに顔が濃くて、九州や秋田などいろいろな濃さがある4人家族です。」とコメント。
互いの意外一面は?という質問があがり、阿部さんが“怒られるシーンで、普段の北村君とのテンションの違いにびっくりして立ち直れなかった”と話すと、「僕は撮影の後半からの参加で、思春期の旭からのスタートでした。現場はすでに温かく出来上がっていましたので、飛び込んでいくしかないと思い、結果落ち込ませてしまいました(笑)。」と明かした。一方、北村が感じた阿部さんの意外な一面として、「阿部さんは静かで寡黙にお芝居と向き合っている方なんだろうと思っていたのですが、すごく情熱をもって作品と向き合われていますし、大黒柱として常に真ん中にいてくださったので、絶大な信頼をもって阿部さんの胸に飛び込んでいく毎日でした。その中で、お子さんの話をされる時がとてもキラキラしていて。現場でリアルな親トークにほっこりしたと同時に、阿部さんのチャーミングな一面を見ることができた気がしました。」と答えた。
この日は親子限定イベントということで、会場の中から3組の親子が選ばれ、親に対して・子供に対してそれぞれ言いたいことを披露することに。1組目は父親と女子中学生の子供の親子が登場。親御さんが“中学生になって以前のように学校のことを話してくれなくなったり、一緒に出掛けてくれなくなった”と告白すると客席の親御さんが一堂にうなずく。それに対しお子さんが“ずっと秘密にしていたことなのですが、中学に入ってから彼氏ができました”と衝撃発言。北村は、「解決しましたよね。最近話してくれなくなったのは、彼氏だったから…。距離を取っているということではなく、大人の階段を登っているということなので、温かく見守っていただきたいです。確かに早いとは思いますが、僕たちより下の世代はスマートフォンも普及していますし、いろいろなことが早いのかなと。」と話すと共に、「僕は今25歳なのですが、学生時代よりも親と仲がいいんです。思春期はなかったものの素直に話せなかった時期がありましたが、今は友達のように一緒にお酒を飲みながら昔話をします。もしかすると、今日のこの話がお酒のつまみになる日があるかもしれませんね。」と話した。
続いては母親と21歳の子供の親子ペア。母親が“子供が林間学校に行った時、私たち夫婦も旅行に行っていた”と告白し、一方のお子さんは“独り暮らしをしているが、最近内緒で引っ越した。お願いごととして洗濯機を買ってほしい”と発言。北村はお子さんに向けて、「コインランドリーもいいよ。コインランドリーで待っている時間とか匂いが好きでした。自分で稼いでそのお金で買うことで愛着がわきますし、大人として自立していると感じると思います。きちんと仕事をして、自分で洗濯機を買えるんだと胸を張って言えたら最高ですよね。」とアドバイスした。
最後は母親と女子大学生の子供のペア。母親の“子供の寝言が脈略がなくて怖い”という告白に対しお子さんが“すごく感謝している部分もあるが、どんな親よりも心配性です”と話すと北村は、「うちの母も心配性でした。僕は8歳から芸能活動をしていたので、一人で遠くに行くこともありました。小学校5年生の時に撮影でイランに行きまして、その時もすごく心配されました。でも、意外と子供サイドも楽しんでいたりするんですよね。僕自身、イランに行ったことは良い人生経験だったと思います。寝言に関しては、良い枕を買ってあげたらいいかな…。」と話し、会場の笑いを誘っていた。
その後、「僕には3歳下の弟がいて、心配性とかないと思っていたのですが、成人して働き始めてからいろいろと弟に言ってしまっていたかもなと思いました。心配はしますよね。今日は親御さんにもお子さんにも共感しました。また、自分が親になったらどうなるのかなと想像しながら聞いていました。」と感想を語ると共に、「本日はありがとうございました。誰しも父と母がいて、そのふたりから生まれて愛の結晶と言われたりします。僕も大人になるにつれて親のありがたみを感じていますが、もっと子供の頃から気づいておけば良かったと思うこともあります。そんな思いが映画「とんび」の中にも散りばめられていて、親子の愛情を再確認できる作品だと思います。」とPRし、イベントを締めくくった。
映画「とんび」は、4/8(金)公開。
ぜひ劇場でご覧ください!